corkboard village produce vol.2『1989』

village produce vol.2『1989』青山円形劇場

原作:ケラリーノ・サンドロヴィッチ(NYLON100℃)

脚本:ブルースカイ(演劇弁当猫ニャー)

演出:村上大樹(拙者ムニエル)

出演者:野村祐香、小林顕作(宇宙レコード)、池谷のぶえ(演劇弁当猫ニャー)、加藤啓(拙者ムニエル)、政岡泰志(動物電気/HIGHLEG JESUS)、小林高鹿(ペンギンプルペイルパイルズ)、市川訓睦(拙者ムニエル)、本谷有希子(劇団、本谷有希子)、吉本菜緒子(チャリT企画)、成田さほ子(拙者ムニエル)、乙井順(演劇弁当猫ニャー)、長田奈麻(NYLON100℃)、村上大樹(拙者ムニエル) 急病により休演:みのすけ(NYLON100℃)

チケット入手方法:Loppi

2003/02/12 (WED) もしも9年後に『1999』が上演されたら何を思うだろう

小劇場役者の詰め合わせみたいなこの公演。「キャストが豪華!そのわりに3800円なんて安!」ってそれだけでチケットとっちゃったようなもので、(そのわりに自分で観たことあるのはナイロンだけって事実にアンケートの「観たことある公演」欄を埋めるときに気がついた)オープニングで「ダイヤモンド」を踊りだした時にちょっと「しまったかも」と思ったことは紛れもない事実。1989年といえば、私は田舎の小学3年生だったわけで、「もちろん知ってるネタも多いけど微妙に知らないネタが出てきて置いてかれたらどうしよう」という一抹の不安がよぎったわけです。でも曲の終わりにキャストがみんな「平成」のプレートを掲げて故・小渕元総理の「あの映像」が映し出されたらなんかだいぶ安心したけど。そして最後までほとんど分かるネタで終始したので「一抹の不安」は杞憂に終わったわけだけど。高校生のお客さんとか、きっとけっこう来るんだろうけど彼らは本格的に置いてかれてたりしないんだろか。それとももはや歴史の領域?(宝島社が出してる「19○○年大百科」というシリーズを思い出した。「1990年大百科」はなつかしー!って思いながら読んだけど、その前に出てる1960年〜1980年大百科は歴史に対するような好奇心でもって読んだな、と)

そういう意味ではタイムトンネルで2003年から1989年にタイムスリップした女子高生チカちゃんがやたらすんなり時代に対応してるのが家に帰ってから気になったり。気になるだけで嫌じゃないから、「気になる」より「ツッコミ」の部類の感想なのかも。観てる時は大概のご都合主義は気にさせないパワーがあったし。そもそもその辺の心境を細かく描写するような芝居じゃないんだけど。ご都合主義に頼らなかったら2時間半の上演時間があと1時間くらい延びそうで、それはさすがに途中で飽きそうだ(でも原作の『1979』がそもそも3時間オーバーなんだよね)

それにしてもケンタロウのダメっぷりはすさまじいね。観てる分にはやたら面白いけど知ってる人にいたら絶対困るよね。最後にチカがケンタロウのライブチケットを燃やしたとき「よくやった!」と思いました。私はダメな男はわりと好きですが、ケンタロウは好きじゃない。「ダメっぷりが愛される」タイプじゃなくて、「ほっといても長生きする」タイプなんだな。ダメな男にもいろいろあるんだと学びました。ケンタロウみたいのが現実にいるのかどうか知らないけど……っていそうなのが怖い。

野村祐香ちゃんはじめ女性のみなさんがみんなキュートでかわいかったです。本谷有希子さんは今まで演劇ぶっくのインタビューとか公演チラシとか見て「絶対話合わなそうなタイプ」と思ってましたけど今回大幅に好感度アップです。って悪印象も好印象も勝手にこっちで思ってるだけなんですけど。あと、舞台装置もキュートでした。チープなのかゴージャスなのかよくわかんない感じが。真ん中でずっと閉じ込められてたTREMOLO'55のみなさんの顔をラストで観ることができてよかったです。今回のパンフの中にサンプルCD(ボツネタ集?)が折り込んであったんですけど、これから聴きます。

おしまい近くに出てきた「手を叩くと踊る花」(「フラワーロック」って名前だった。今調べた。ネットて便利)ってホンモノだったのかなあとかどうでもいいことがやたら気になりました。上手Gブロックだったからよく見えなかったんだよね。ところで今回の席はG-4で最前列といえば最前列なんですが、一番上手側のブロックなので舞台に対して変な角度になってしまって上手ハケ口近くを見るのがちょっと大変でした。

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