corkboard 道学先生『兄妹どんぶり』

道学先生第9回公演『兄妹どんぶり』 @新宿THEATER/TOPS

出演者:青山勝、田岡美也子、福島勝美、辻新八、岸博之、海堂亙、藤原啓児、前田こうしん、東海林寿剛、竹田雅則、塩塚晃平、かんのひとみ、谷本和美

2002/04/21 (SUN) ビラで判断してはいけないことは分かってたけども。

初めてここの劇団の存在を知ったのはカクスコ『表へ出ろ!?』を観にいった時だと思う。
ビラの束の中に「今夜お邪魔します〜ヘナチョコライフ〜」があって、
第一印象は最悪だった。
「たぶん絶対観にいかなさそうな劇団だな」と思ったのだ。
私がビラを観て「げっ」と思うポイントを2つも満たしていたから。
1)デザイン・絵柄がダサい、もしくは好みではない
2)部外者や観客からの推薦のコメントがある(ここの場合は絶賛アンケートの抜粋)
もちろん、これだけで劇団の良し悪しが決まるものではないけど。
(2に関しては好きな劇団の中に満たしちゃってるところもあるし ex.劇団カタコンベ)

今回何が私を3ヶ月ぶりのTHEATER/TOPSに連れて行ったのかというと、
……岸さんが出る。ただそれだけ。
去年の離風霊船プロデュースも見逃したし、
これからはカクスコにつながるものはどんなものでもありがたく観ないと。
前向きに好みの劇団を探しているようでも、やっぱりカクスコに未練たらたらの私。

日曜のマチネだし、当日券だし、
ということで13:00受付開始のところを12時過ぎに訪れてみると、
(何でトップスに行くときってエレベーターじゃなくて階段で上ってしまうんだろう)
誰もいない。
13時まで近くのビックカメラで暇をつぶしました。
3ヶ月前に見たあの光景は小劇場ではやっぱり一部の限られた劇団の話なんだなぁ。

今回の席は桟敷席8番。トップスにおける最前列記録更新。
スーツ姿では厳しかったけど(パンツスーツでよかった)。
この席だと、開演前でも舞台装置をなめるように見ることができる。
(桟敷でも開場と同時に入れてもらえたのです)
飲食店な内装。和風なのになぜかステンドグラス。
(舞台となる居酒屋「歌声」を経営する岸さんとかんのさんの意見がぶつかり合った結果らしい)
壁のメニューに「ホッピー」。
……“カウンター”で原田さんが頼むのってホッピーだったよね、
と油断するとすぐカクスコを思い出してしまう。
雰囲気が似てたのもあるけど、隣の客もどうやらカクスコファンらしかったのがきっと一番の原因。
一人で来てたんなら話し掛けたのに。

舞台が始まる。
素直なストーリー展開。

大阪から出てきた演歌歌手志望の咲子と彼女を一流の演歌歌手にすることをもくろむお義兄さん。
咲子は「歌声」でバイトすることになったんだけど、
ここの客がひと癖もふた癖もある人ばかり。

下町のどっかにいそうなおじちゃんたちにおばちゃんたち。
寒くない、頑張ってない笑い。何度も大爆笑。
岸さんの歌声をまた聞くことができた。幸せ。
そう、幸せでした。カクスコに似た雰囲気をもった劇団がこんなところにいたなんて。
でも、私にはしっくりこなかったんです。
えんぺでもどこでも絶賛されている。その理由もわかります。
私とて文句をつける気はありません。素晴らしかった。
……たぶん、モチーフの問題だと思うんです。
演歌の良し悪しとか、美空ひばりへの想いとか、どうしてもどっぷりとは漬かれないモチーフ。
そう、単なる好みの問題。
あと、もひとつ付け加えるとしたら、メインの夫婦と妹の咲子の関西弁かもしれない。
(私は軽く関西弁アレルギーなのでした)

でもそれは単なる私のわがままです。
帰りのアンケートに「トップスの階段に行列を作ってくださいね」と書いてきました。
きっと、それだけのことはある劇団です。
私は今度は、ビラが気に入ったら(=話が好きそうだったら)絶対行きます。

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