今回は、質問に対しての回答ではなく、テレサポ時代に受けた案件の愚痴と、その時に言えなかったお客さんに対しての説教を、この場を使ってぶちまけたいと思います（笑）。

　とあるプロバイダでテクニカルサポートをしていたときに、ちょうど同じような案件を取りました。通常は、メールソフトの設定方法を案内し、テストメールを送受信して対応完了となります。

　しかし、メールソフトの設定をするためには、最初にプロバイダからお送りしているメールアカウントやメールパスワードなどの情報が必要なのですが、そのお客様は、登録情報が記載されている用紙を紛失されていました。

　そのため、まずは登録情報通知の再発送をするので、メールの設定は、その通知が届いてからになるとご案内しました。するとお客様、「今日中にメールを送らなくてはいけないんだ！」とブチ切れ。

　メールパスワードなどを電話で教えろとおっしゃいますが、個人情報漏洩問題にもつながりかねないので、会社の規則によって、お客様のパスワード情報などを電話で伝えることは禁止されています。

　そうご案内しても、とにかく教えろと、ほぼ発狂状態で怒鳴り散らします。教えろ、できません、教えろ、できません、の不毛な問答が３０分以上続きます。

　恫喝したかと思えば、就職活動で、どうしても今日中に相手の会社にメールを送らなくてはならず、できないと本当に困ってしまうのだとの泣き落としも入りましたが、教えられないものは教えられないと言うと、またもや怒鳴り散らす始末。

　話を聞いていると、契約者は女性で、最初はその夫だと言っていたのですが、どうやら夫婦関係は無く、オンナのところのインターネットにつながったパソコンを使って、メールを送ろうとしている様子。もう本当にツッコミどころ満載すぎます。

　最後には、いまからオマエのところに乗り込んで行ってやるからな！との恐喝まがいの言葉まで。住所を教えろ！と言うので、お伝えすると、コールセンターはお客様の契約住所とは異なる県にあるため、あ、そうなんだ、と尻つぼみ。すみません、一応全国展開のプロバイダなもので（笑）。

　テレオペをしていれば、このくらいのクレーム（？）は日常茶飯事なので、呆れながらも、お客さんが諦めるか、怒ってガチャ切りするのを待っていたのですが、ねばるねばる。

　もう飽きてきてしまったので、最後に妥協案として、Ｙａｈｏｏ！やＭＳＮなどで提供しているフリーメールアドレスを取得して、ファイルを送ってみてはいかがですか？と案内。

　すると、じゃあ、そのやり方を教えてくれと。どんだけ人頼みなんだろうか、この人は・・・。まあ、自分で調べたり考えたりせず、最初から最後まで人に教えてくれという人は多いけどねぇ・・・。

　しかし、そういう会社のほうが多いと思いますが、わたしが勤めていたプロバイダのコールセンターも、自社のサービス以外を案内することは基本的には禁止です。例えば、エクセルの使い方がわからないとか、ｔｗｉｔｔｅｒの始め方がわからないといった相談にはのれません。

　なので、フリーメールアドレスもご自身で調べてくださいというと、そこからまたしばし発狂。怒るのも疲れるだろうに・・・。

　かれこれ電話を受けてから１時間経過。そんなにギャアギャア騒ぐ暇があったら、さっさとフリーメールアドレスを調べてみるなり、「今日中にメールを送る」という目的を達成するために、自分で色々考えるなり動くなりすればいいのに。

　それ以前に、普段、パソコンメールを使っていないのだったら、就職活動先の会社から話があった際に、その旨伝えて、他に郵送なりの手段がとれないか相談してみりゃいいじゃん。

　普段から使っていないものを付け焼刃で使おうとしたって、ビジネスメールのマナーもわかってなけりゃ、かえってボロ出すだけだと思うけど。

　と、いうような説教がノドまで出かかっていましたが、ぐっと我慢で会社の規定どおりの案内を繰り返します。すると、ようやくお客様が諦め、対応完了となりました。

　この対応、不親切ですか？

　わたしもできれば、自分で持っている知識は出し惜しむことなく、親切丁寧に教えてあげたいとは思っているのですが、その会社の規則に沿って働いてお給料をもらっている身でもあるので・・・。

　でも、たまにはコッソリ自社サービス以外の案内もしてあげることもありましたが、わたしも人の子、理不尽に怒鳴り散らすような相手には、親切になんてしてあげる気は起きないものですよね。