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光からADSLに変更するのに電話をアナログ回線に戻したのにADSLが開通しなかった

 フレッツ光やauひかりに変えてはみたものの、使用感はADSL時代とあまり変わらず。結局料金が高くなっただけだったから、やっぱりADSLに戻そうかな?という方に、注意していただきたいことがあります。

 ADSLを開通させるためには、電話収容局舎から自宅まで、メタルケーブルでつながっていないといけません。しかし、最近では光収容(電柱に張られている電話線が、アナログのメタルケーブルから、光回線に張り替えられること)が進んでいるため、ADSLを望んでも開通できない、ということがあります。

 前はADSLを使っていたんだから問題ないでしょ?と思うかもしれませんが、光収容は日々進んでいます。また、空いているメタルケーブルにも限りがありますので、近所の方などがADSLを開通させたことによって、既に空き回線が無くなってしまっているということも考えられます。

 しかし、ADSLが開通できるかできないかは、NTTにADSL開通申請を出してみないとわからないのです。そして、開通申請は、アナログ電話回線が通っていないとできません。

 そのため、Yahoo!BBなど、ADSLを提供しているプロバイダに「現在フレッツ光(+光電話)を使っているが、ADSLに戻したい」といった相談をした場合、プロバイダでは、「まず電話を固定に戻してください、それからADSL開通手配をします」といった案内がされます。

 ユーザーはその案内に従い、NTTに電話をして、光電話を固定電話(NTT加入電話)に戻す手続きをします。  固定電話を光電話に変える際に、加入電話の契約を休止手続きしていた場合には、手数料2,100円で固定電話に戻せます。
 以前の固定電話がライトプランで解約手続きがされていた場合(ライトプラントは電話新規契約時の施設設置負担金がかからない、加入電話のレンタルプランのようなもので、ひかり電話などの他社回線に変更する場合には自動的に解約手続きがとられます)では、再度ライトプランの新規申込み手続きが必要で、費用は2,940円かかります。また、ライトプランでは、同じ番号で固定電話に変更することはできません。番号が変わってしまいます。

 そんなこんなで、費用や手間をかけて、電話を固定に戻し、いざADSL開通申請をしてみたら、回線が無くて開通できませんでした、ということが実際にあります。

 そうしたら、また費用をかけて電話をひかり電話にするか、基本料金が高いまま固定電話で利用するかしかありません。もちろん、インターネットが必要ならば、フレッツ光の契約もしたままです。

 こういった可能性があることを、プロバイダでは説明してくれないことのほうが多いです。そして、ユーザーに損害が出ても、それは不可抗力だからと、プロバイダは一切の責任を取りません。当然、賠償などもされません。

 泣き寝入りが嫌なら、プロバイダにクレームをつけて徹底抗戦するか、NTTを泣き落として費用を負けてもらうかになりますが、どちらも時間、労力、精神力が必要になってしまううえに、勝ち取れる可能性も低いです。

 そのため、一度光に変えたサービスを、ADSLに戻すというときには、電話を固定回線に戻す手続きをする前に、このようなリスクがあることを念頭に置いて、再度ご検討いただくのが一番かと思います。