Ｊ：ＣＯＭの利用をおすすめします（賃貸でインターネット）

　ケーブルテレビサービス会社、Ｊ：ＣＯＭ（集合住宅用のサービスもあり。また、マンションで設備なしだった場合にも、一戸建て用サービスとして申し込み可能）で接続の利点および、難点をご紹介します。

（ケーブルテレビの運営は、事実上、事業者ごとの地域独占状態になっています。そのため、全国に数百のケーブルテレビ局が存在し、料金設定も会社ごとにまちまちです。それらのケーブルテレビ会社ごとにサービスを比較することは、ほぼ不可能ですので、ここでは、一番規模の大きいＪ：ＣＯＭを例にあげています。）

通信速度は契約プランによる。光回線並の高速コースもあり

　メールチェックや簡単な調べ物だけできればいいという方向けの導入プラン、１Ｍｂｐｓから、１２、４０、１６０Ｍｂｐｓといった速度プランがあります。

　当然、高速コースのほうが料金は高くなりますが、１２Ｍｂｐｓ程度でも、ストレスなくＹｏｕＴｕｂｅ等の動画を楽しむことができます。

　なお、集合住宅用の設備の入った物件によっては、速度コースが選択できない場合があります。また、集合住宅用の場合は、大家さんの意向により、約半額でインターネットが利用できることがあります。

ＡＤＳＬよりは安定しているとは言え、インターネットサービスというものは、基本的にベストエフォート（保証はできないけど、可能な範囲で最善を尽くしますというもの）

　そのため、ケーブルテレビサービスでも、「最大」１６０Ｍｂｐｓといった表記になっていて、建物の条件などによっては、パフォーマンスが落ちる可能性のあるサービスです。

なんと言ってもテレビサービスが充実

　多チャンネル放送や地デジ対策など、テレビサービスを重視される方には、ケーブルテレビ利用を特におすすめします。

　逆に言えば、一戸建て用でインターネットサービスのみの利用だと、ＡＤＳＬサービスと比べて、割高になってしまうため、ケーブルテレビでインターネットをする場合には、テレビサービスの申し込みもありきで検討されている方にしか、おすすめできません。

Ｊ：ＣＯＭ電話利用で、電話基本料金および通話料金が安くなる

　一般電話の基本料金は月々１，７００円程度ですが、Ｊ：ＣＯＭ電話は１，３９７円です。また、市内通話料、市外、外県外通話料も一般電話に比べて安くなります。

　新たに電話番号を取ることも、一般回線で使っていた電話番号を引き続き利用することも可能です。キャッチホンや、ナンバーディスプレイ等の付加サービスも、一般電話と同じように利用可能です。

提供エリアは狭め

　ケーブルテレビの運営は、事実上、事業者ごとの地域独占状態です。そのため、１つの地域でいくつもの会社が入り込んで、競ってサービスを行うということができませんので、なかなか地域の中で、提供エリアが広がらないといった実状があります。

　ケーブルテレビサービスとしては、早くから全国、特に山間部などアンテナでのテレビ放送の難視聴地域で、親しまれてきたサービスで、インターネットもＡＤＳＬ同様に高速で接続ができると好評でした。

　そうして、全国に多数のケーブルテレビ会社が設立され、利用者も着実に増えてきていますが、ＡＤＳＬやフレッツ光サービスなどに比べると、まだまだ提供エリアは狭めです。

建物の状況によって工事ができなかったり、壁面に穴を開ける工事が必要になることも

　一戸建て用ケーブルテレビサービスの開通工事では、基本的に建物にキズをつけないような施工方法が選択されますが、場合によっては、外壁に線をビス留めしたり、回線を引き込むための小さな穴を開ける必要があります。
　もし、工事の人から内容を聞き、その工事の方法に納得できないときには、工事日当日であってもキャンセルができます。開通工事が完了しない限り、費用や、違約金の発生はありません。
　集合住宅の場合でも、なるべく建物内の配管を通したり、外からの引き込みでも、エアコンのスリットを使ったりして、建物にキズをつけないようにしますが、状況によりビス留め等が必要になりますので、事前にオーナーに許可をいただいておく必要があります。しかし、やはりいい顔をしないオーナーさんも多いのが現状です。

　集合住宅用の設備が入っている集合住宅の場合は、回線引き込み工事は不要です。部屋の中の設定工事のみとなります。

プロバイダがセットになっている

　プロバイダもセットになっているため、インターネットの料金は、Ｊ：ＣＯＭに支払う分のみでわかりやすいです。

　ただし、それまでに使っていたプロバイダを引き続き利用したりということができないため、メールアドレスが変わってしまったりという不都合が生じる場合があります。

キャンペーンが少ない

　近年では、各プロバイダなどが、光サービスの売り込みの方に力を入れているため、フレッツ光や、ａｕひかり契約の場合には、１～３万円程度のキャッシュバックやオマケがあるのが当然のようになっています。しかし、ケーブルテレビには、そういった特典がほとんどありません。

　それでも、時期によっては数千円のキャッシュバックキャンペーンを行っていることがありますので、申込み時にはキャンペーンを調べてみて損はないでしょう。

契約期間の設定がある

　Ｊ：ＣＯＭでは６ヶ月間の最低利用期間の設定があります。期間内で解約する場合には、違約金が請求されます。

　また、解約時にも、解約作業費２，１００円および、一戸建て用の場合には回線撤去工事費６，３００円も発生しますのでご注意ください。