Board Games
1.日本版
エポック社
 「名探偵」 (1974頃)
 「名探偵 金田一耕助の推理ゲーム」 (1980頃)
 「the TANTEI 探偵学入門ゲーム」

はなやま
 「ミステリーゲーム」
 「ミステリー (“GAMESあらら”収録)」
 
TOMY
 「クルー 華麗なる洋館殺人事件」
 「クルージャパン 赤川次郎の推理ゲーム 三毛猫ホームズの殺人館」

シュウクリエイション
 「クルード(ポケッタブル・シリーズ104)」

パルボックス
 「名探偵コナン 消えた財宝の秘密」 (2004)



2.似て非なるモノ
ヨネザワ
 「エイリアンパニック」

エポック社
 「金田一少年の事件簿 謎はすべて解けた!」



3.アメリカ版 (Parker Brothers)
 1949
 1950
 1956
 1963
 1972
 1986
 1988 (Clue MASTER DETECTIVE)
 1992
 1996
 1997
 2002

 Simpsons Clue 2nd Edition
1.日本版
■「名探偵」 (1975/エポック社)

 発売年は確かではありませんが、いずれにせよこれが記念すべき、日本で最初に発売されたクルーです。
 デザインは本場英国のCluedoを忠実にコピーしており、箱やボードにも「Cluedo」の文字が入っています。

■「名探偵 金田一耕助の推理ゲーム」 (1979/エポック社)

 さすがに当時は私もまだ小学生でしたので曖昧なのですが、これが発売されたのは、角川が立て続けに横溝作品を映画化し、ブームとなっていた頃なのでしょうか。とすると、それに便乗する形で発売されたものでしょう。
 箱、ボード、カード全てのデザインに独自のものを採用していて、これぞ日本版のClueだ! という感じ。それなりに力が入ってます。
 このバージョンで特筆すべきなのは、何と言ってもソノシートが付いているということでしょうか。プレイ方法を音声で説明しているもののようですが、聴いてみたい!!

 その他、オリジナルとの相違点は、容疑者が「軍人」「女優」「作家」「未亡人」「書生」「看護婦」の6人となっていること、部屋が「納屋」「浴室」「客間」「応接間」「茶室」「食堂」「書斎」「寝室」「アトリエ」となっていること、それに容疑者コマが、プラスチックの板の両面に絵を貼り付けたものとなっていることなど。

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■「the TANTEI 探偵学入門ゲーム」 (1980/エポック社)

the TANTEI 箱、説明書、どこにも「Cluedo」といった文字はありません。しかしゲーム内容はクルーそのものですし、Waddington社からライセンスを得ていることは書かれていますので、クルーの1バリエーションとしてここでご紹介します。
 最大の特徴は、犯行現場が各「部屋」ではなく、街の中の各「ビル」となっている点。レイアウトは完全に独自のもので、各犯行現場間の移動がオリジナルよりも容易になっています。また隠し通路の代わりにヘリポートと地下鉄が用意されているのもユニークです。
 容疑者は「シャーロック・ドイル」「ジェームス・フレミング」「モーリス・ルパン」「アニー・ガードナー」「メリー・ブラウン」「スーザン・クリスティ」の6人。名前が色と無関係なので覚えにくいのが欠点ですね。
 ボードがプラスティックの箱でできていてコマなどを収納することができ、二つ折りにすると、13×22センチほどの大きさになります。


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■「ミステリーゲーム」 (1975/はなやま)

Mystery Game1 エポック社やトミーのものと比べると全体的に安っぽく見えるのは否めません。
 基本的には英国Cluedoを元にしています。容疑者はオリジナルとほぼ同一、部屋は「書斎」が「事務室」に変わっている他はほぼそのままなのですが、凶器は「鉛のパイプ」「スパナ」「燭台」がなく、代わりに「靴」「アイロン」「トランク」の3つが採用されています(アイロンはまあ許せるとして、トランクや靴なんかが凶器になりうるものなのでしょうか? トランクで殴り殺すのは不可能ではないでしょうが、そんな大きいものを振り上げるのは思いっきり不自然です。それに靴って……コントじゃないんだから……)。
 あとボードのコマ割りも違っていますね。部屋と部屋の間の移動が容易になっています。

Mystery Game2 なお、マウントという社名(ブランド名?)でも、カードやコマが同一で、箱絵やボードのサイズが異なった版が出ています。
 どちらも、発売年などは一切不明です……。

追記:
 米Yahoo!掲示板のClueのトピックでうちのサイトが紹介されていたのですが、そこで、このバージョンの凶器の「靴」「トランク」がいい笑いものになってました。そりゃそうだよ……日本の恥だ……

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■「ミステリー (“GAMESあらら”収録)」 (はなやま)

Arara 7つのゲームが同梱された「GAMESあらら」の中の一つとして収録されています。
 容疑者は「ジョン」「トム」「メリー」「ベティ」というミもフタもない名前の4人で、凶器は「ナイフ」「アイロン」「ピストル」「シューズ」「トランク」の5つ、部屋は「キッチン」「書斎」「浴室」「応接間」「子供部屋」「寝室A」「寝室B」の7つ。だいぶ変更と省略がありますね。
 また、他バージョンでは「推理」と訳していることが多い用語「suggestion」を、「暗示」と呼んでいるところもユニークです。
 デザインを放棄しているデザインや、ちゃちなプラスティックのコマがたまらなくチープです。まあ廉価版のゲームセットの一部なのでいたしかたないでしょう。

 余談ですが、ここに一緒に入っている「名探偵」というゲームは、親が<頭部の形><体型><着ているものの種類><着ている服の色>の4つの要素からなる犯人像を決め、それを子が競って当てるという趣向になっており、何となくクルーに似ているような似ていないような……?

 また、8種のゲームが同梱された「家庭盤 ニューカーネーション」の中に収録されているのも、この「ミステリー」のようです。

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■「クルー 華麗なる洋館殺人事件」 (TOMY)

華麗なる洋館殺人事件 名前の通り、基本的には米国版の「Clue」を日本語訳したものです。
 おおむね忠実に移植がなされていますが、被害者がミスター・ボディでなくドクター・ブラックとなっている点、説明書でミスター・グリーンがグリーン牧師となっている点など、中途半端に英国版「Cluedo」の要素が入り込んできています。(ミスター・グリーンは箱の写真ほぼ中央で葉巻をくわえて、どっかりと座っている恰幅の良い男です。とても牧師には見えませんよね?)
 また、温室がボードではConservatoryとなっているのに、カードではVerandaになっているのもかなり謎です。フランス版の影響なのでしょうか……

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■「クルージャパン 赤川次郎の推理ゲーム 三毛猫ホームズの殺人館」 (1991/TOMY)

三毛猫ホームズの殺人館 かなり大胆なアレンジが施されています。
 凶器はオリジナルと同一ですが、容疑者が白石矢太郎、江戸紫蘭子、辛子麻世、緑川奈緒美、青木トラ彦、赤羽まりの6名となっていて、部屋も「ラウンジ」「ビリヤードルーム」「図書室」が、それぞれ「和室」「風呂場」「寝室」に変えられています。いささか日本風にアレンジされているのでしょう。容疑者名は、原作(赤川次郎さんの三毛猫ホームズシリーズ)に登場するキャラクター……じゃないですよね、やっぱり。変な名前ですし。
 カードのデザインなどは、シンプルというよりもチープです。コマは、「クルー 華麗なる洋館殺人事件」とまったく同一。

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■「クルード (Pocketable Series No.104)」 (シュウクリエイション)

ポケッタブル クルード 本家英国版「Cluedo」を日本語訳したものです。
 マグネット式で、コマがボードに張り付くようになっています。全てが小さいので遊びにくいのですが、持ち歩くためにはやむなし、といったところでしょうか。ボードのデザインもかなりシンプルです。

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■「名探偵コナン 消えた財宝の秘密」 (2004/パルボックス)

名探偵コナン 消えた財宝の秘密
 きちんとHasbro社、Parker Brothers社のライセンス表記と「CLUE」という名前の入った、正規日本版クルーの最新版。
 発売元のパルボックスというのは、旧ツクダオリジナルで、現在はバンダイの子会社となっているメーカーのようです。

 当てるのは「犯人」と「盗んだ財宝」と「隠した部屋」となっています。殺人事件を推理するゲームでなくなっているのは、主に子どもがプレイするということを考慮した結果……でしょうか? まあ単なる米国のCLUE Jr.の影響かもしれませんが。
 ボードのデザインなどは、室名が変わっているもののかなり忠実で、容疑者、凶器ならぬ財宝、部屋の数もオリジナル通り。最もユニークなのは、「推理チップ」の存在でしょう。何と、このチップを持っていないと、「推理」することができないのです! つまり、チップの蓄えがないと、隠し通路を行ったり来たりして推理を続けることもできないという……これはなかなか面白い試みだと思いました。あとゲームの進行を盛り上げるための「イベントカード」なるものがあり、他人の持ち札を盗み見たり推理チップを獲得することが出来るイベントが発生します。
 なお、ルールには「上級編」として、オリジナルとほぼ同じプレイができるものもあります。

 この商品の存在は、Guestbookにて まきし さんよりお教えいただきました。どうもありがとうございました。(2004.4.29)

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2.似て非なるモノ
■「エイリアンパニック」 (ヨネザワ)

エイリアンパニック クルーのSF版とでも言うべきか……やっていることは完全にクルーなのですが、設定があまりにかけ離れていますし、箱にも説明書にも、クルーの名前やライセンス所持者が明記されていませんので、<似て非なるモノ>としてご紹介します。

 宇宙船リーゾニングIV号は探索からの帰途、エイリアンに襲われた。ワープ中に空間に亀裂が生じ、異次元からエイリアンが転送されてきたのだ。そしてエイリアンに体を乗っ取られた乗組員の一人が、それに気づいた通信士のペドロを殺害した。エイリアンに乗っ取られたクルーと、そのエイリアンの正体、そして空間に亀裂が生じている部屋を探せ!

 つまりクルーの「凶器」が「エイリアン」に変わっているとでも申しましょうか。設定やエイリアンの名称などは実に安易でチープな感じがしますが、コマにはなかなか工夫が見られます。ただ乗組員コマは正面を向いていないと誰が誰やらわからずプレイしにくいです。
 クルーとのゲームルール上の違いを挙げると、各部屋の配置、そしてサイコロ(こちらは8面体)くらいでしょうか。(2003.4.11)

追記:
 このバージョンは海外のClueマニアの興味を引いているようです(米Yahoo!掲示板より)。

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■「金田一少年の事件簿 謎はすべて解けた!」 (エポック社)」

金田一少年の事件簿 謎はすべて解けた! クルーのすごろく版とでも言いましょうか。とりあえずクルーと酷似しているのですが、クルーの名前やライセンス所持者が明記されていないところが、いかにも「金田一少年」らしいと言うか……

 プレイヤーが当てるのは「犯人」「トリック」「凶器」の3つです。どれも数が多く、当てにくい代わりに「推理対決」や「脅迫」というイベントが設けられていて、通常の推理だけでなく様々な方法を駆使して消去法を行なっていく趣向となっています。(2004.4.25)

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3.アメリカ版 (Parker Brothers)
■1963

1963 アメリカでPARKER BROTHERSより1963年に発売されたもの。
 これほどポップなデザインのクルーは珍しいんじゃないでしょうか。このゲームについて何も知らない人なら、殺人事件を推理するゲームとは想像できないんじゃないかと思います。
 映画「トイ・ストーリー2」でちらりと出てくるClueが、これと同デザインの版のようですね。

 なお、最近アメリカでこのデザインの版が復刻されたようです。(2002.8.6)

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■1972

 PARKER BROTHERS社の72年版。
 日本の「華麗なる洋館殺人事件」のデザインの元になったものです。
 特徴は、ボード上の各部屋が、室内を真上から眺めたように家具や調度品を描いているのではなく、壁紙や絨毯などをテクスチャのようにして表現している点ですね。(2005.07.03)

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■1988 (Clue MASTER DETECTIVE)

1988 MASTER DETECTIVE PARKER BROTHERSより1988年に発売された、Clueの上級者向けバージョン(?)です。日本にもケナーパーカー(ジャパン)社により正規輸入されており、日本語マニュアルをつけて売られていたようです。
 容疑者、凶器、部屋それぞれの数が増やされているのが最大の特徴で、ボードのデザインも大幅に変更されています。犯行現場は建物の中だけでなく、噴水や見晴し台など外にも設けられています。
 これに伴ったルール変更は、まずサイコロ2個使用が標準化されていること、全プレイヤーのスタート位置がボード中央のクロークルームとなっていること、そして盤上に「スヌープ・ポイント」なるものが設けられていることなど。スヌープ・ポイントとは、ここを通過すると、サジェッションとは無関係に、誰かの手札の中から一枚のカードを盗み見ることができるというもので、つまりはこういう特殊ルールでも設けなければならないほど難易度が高めである、ということですね。
 また上級者向けと言うことだけでなく、そこはかとなく高級感も漂っています(気のせいかな?)。通常のものよりもボードはしっかりしていますし、コマも精巧で、推理ノートもB5サイズ以上の大きいものとなっていて、メモを自由に取ることができます。(2002.9.30)

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■1997

1997 1997年のバージョン。
 1996年に発売されたものとデザインはほとんど同じで、箱が少々コンパクトになっていてボードが四つ折になっているのが特徴です。(2003.12.13)

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■Simpsons Clue 2nd Edition

 Clueのシンプソンズ・バージョンの2版です。
 2000年発売の1版との違いは、箱の大きさとボードが4つ折りになっていること……だけだと思います。
 何しろシンプソンズそのものに詳しくない(CCレモンのCMに出てたな、という程度)なのでどの程度世界観が生かされているのかよくわからないのですが、キャラがミス・スカーレットやマスタード大佐と言ったおなじみのメンバーに扮していて、部屋が劇場とかボウリング場だったり、凶器が毒入りドーナツとかパチンコになっていたりとなかなか面白い仕上がりになっています。(2005.07.03)

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