お国自慢
龍宮城
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このコンテンツではたくさんの写真が使われております。
なるだけファイルサイズを小さくするよう努力はしましたが、
それでも読み込みに少し時間がかかるかもしれません。
ですから、ここで軽く時間をツブして下さい。
時間と空間について考えてみるとか。
小学校の遠足を思い出すとか。
皆さんはご自分の出身地に愛着を持っていますか?
拙者はまだ物心つかない頃から現在までずっと茨城県に住んでいますが、さほど地元に愛着ってものを感じていません。いや、そりゃ人並みの郷土愛なら持ってますけどね、でも、「茨城は素晴らしいよ!」とか「住むなら茨城が一番!」とか「茨城最高!」とか「茨城リスペクト!」とか「茨城ゲットだぜ!」みたいなことを皆さんに言うことはできません。それこそ口が裂けても言えません。だってド田舎だし。なんにもないし。いろいろ不便だし。上下水道の整備とかほとんど進んでないし。そんでバキュームカーが堂々と道路を走行しているし。関東で唯一地方テレビ局がない県だし。オウムがいろいろもめてるし。原発は事故るし。そんな感じなんで、「茨城は誰にでも移住を薦められる素晴らしい県だ」とは、厚顔無知で知られる拙者もさすがに言う事ができません。
しかし、だからこそ他県の人に自慢できるものが茨城にあったりすると、妙に嬉しかったりもします。例えば鹿島アントラーズとか、水戸黄門とか、納豆とか、そーゆーものが凄く誇らしく感じるんですよね。まあ、これがいわゆる郷土愛ってもんなんでしょうけど、とにかく、我が県を他人に薦めることはできないけど、自慢できるものがあることはそれはそれで単純に嬉しいわけです。なんの取り柄もないド田舎の県だからこそ、自慢のできるものに対して強い愛着を感じるのかもしれませんね。
そんなわけで、今回は皆さんにちょっとしたお国自慢をしたいと思います。
茨城県が誇る名所というと、水戸の偕楽園とか、筑波の宇宙センターとか、白菜畑(生産量が日本一らしい)などがあると思うんですけど、実はとんでもなく凄いモノが存在しているってこと、ご存知でしょうか? そう、このコンテンツのタイトルにもなっていますけど、なんと龍宮城があるんです! 驚愕! 龍宮城なんて御伽噺の中だけのものだと思っていましたけど、それが現実に、しかも我が茨城県に存在するとはっ!?
この話を始めて聞いた時、拙者は本当にビックリしました。同時に、非常に怪しみました。本当に龍宮城なんてあるのか? デマじゃないのか? もしあるとすればどんな感じなのか? 浦島太郎はいるのか? 乙姫は? カメは? タイやヒラメの舞踊りは?(微妙に間違い) 鬼は?(大間違い)
拙者はデジカメを保持しておられる教皇様と共に、事の真相を確かめるべく現地へと飛びました。しかし、我々は龍宮城の場所について曖昧な情報しか持っておらず、必然的に調査はそれっぽく怪しそうな所もウロウロするだけに。そのため第一回の調査はさすがに不発。ですが、第二回の調査では根性と気合(と偶然)で怪しい看板を発見! その場所は第一回の調査でも通っていたのですが、見落としていました。

突如、龍宮城の存在を知らせる看板が!?
他になーんにもない道路に、ポツンと看板が一枚。そこにはただ「龍宮城」の文字だけが。これが本当にあの龍宮城の入り口を知らせる看板なんでしょうか? ちなみにこの看板、めちゃめちゃ小さいです。B5ノートぐらいの大きさしかありません。これじゃ見落としてもしょうがない。しかし、あの有名な龍宮城の場所を知らせる看板なのに、こんなに小さいなんて・・・これは本物なのか? 偽物なのか? そもそも龍宮城自体が偽物なんじゃないのか? 謎が深まります。
看板に従って脇道に入ると、道がだんだんと細くなり、そのうち車がやっと一台通れるぐらいの広さしかなくなります。そしてアスファルト舗装されていた道路が砂利道に。さすが龍宮城、人里離れた所に隠されているってわけですね。
さらに進むと坂道になり、だんだん山奥へと移動していきます。えっ!? 山奥!? 龍宮城って海と深い関係があったよーな記憶があるんですけど、拙者の思い違いだったでしょうか? カメが浦島太郎を案内したのって山の中だっけ?
とにかく山の中を進むと、そこにはペンション風の建物群が。しかし、あるのは建物だけで、人っ子一人見当たりません。それもそのはず、なんでもここは別荘地帯なんだそうです。海に近いこともあって、夏だけ利用する別宅がたくさんあるんだとか。ほっ、一応海は近いんだ。安心。でも別荘地帯ってのがちょっとひっかかるにゃー。龍宮城と別荘、繋がりがあるよーな無いよーな。
さらにさらに進むと、今度は民家がパラパラと見られるようになります。民家の側には畑もあり、そこでは地元の方らしき人達が働いていたので、我々は龍宮城について情報収集することにしました。地元の方は拙者達のことを不審に思ったらしく、さかんに「あそこにはなにもない」「見るようなもんじゃない」「マムシが出るから近寄らない方がいい」とゆーことを繰り返します。が、誰も「龍宮城なんてない」とは言いませんでした。どうやら龍宮城は本当に存在するようです。そして付近の住民はそれを隠したがっている? なんらかの理由で?
龍宮城の存在の確信を得た拙者と教皇様は、さらに歩を進めました。
すると・・・

我々の前に龍宮城が!?
なんということでしょうか! 龍宮城は本当に存在しました!
ってゆーか、これが龍宮城ですか?
外観は相当ボロになっています。まあ、御伽噺になるぐらいだから古くて当然ですが、それにしては中途半端にボロいような。案内用の看板なんか、いろんな意味で中途半端だし。つーか、なんでこんな看板が出てますか? 別に龍宮城であることを人様にそんなにアピールしなくても良いと思うんだけど。まあ、確かにこの看板がなかったらここが龍宮城だとは気がつかんけどさ。ただのボロいラブホテル跡にしか見えん。
とりあえず我々の目をひいたのは壁画でした。写真ではわかりづらいかもしれませんが、カメにまたがって海面に浮かんでいる浦島太郎が描かれています。まさに龍宮城って感じです。あれ? ちょっと待てよ? 龍宮城って乙姫様のお屋敷でしたよね? なんでそんなところに浦島太郎のイラストが? どっちかとゆーと乙姫様やタイやヒラメの絵が描かれている方が適当でしょ。つーか、そもそも龍宮城の壁に絵が描かれているってことがおかしい。城なのに。なんか不自然だぞ・・・まあ、細かい所は気にしない事にします。気にし始めたら先に進めないから。
ちなみにこの浦島太郎の絵の前には、なにやら怪しい荷物が詰まった廃車がうち捨てられており、その隣にはなぜか迎賓館があります。

迎賓館?
あと、ちょっと驚いたんですけど、龍宮城にも電気がいってるんですね。ちゃんと電信柱があるし、電線も屋敷に向ってるし。こーゆーところに我々の今までイメージしていた龍宮城とのギャップを感じます。まあ、そもそも龍宮城が茨城の山の中にあること自体がギャップありまくりなんだけど。
さらに中に入ると、我々の度肝を抜くオブジェが視界に飛び込んできます。

な、流しソーメン!?
見た感じ龍宮城と書かれた普通のアーチなんですけど、問題なのはその下。雨どいを改造して作ったようなパーツがあり、そこには流しソーメンの文字が。な、なんで流しソーメン!? やるのか!? ここで流しソーメンをやるってゆーのか!? でも、龍宮城と流しソーメンって、ぜんぜん脈絡ないじゃん! しかも何気に某ネズミの看板があるし(著作権の関係上、顔にボカシを入れています)。これってディズニーに許可とったのかなぁ? いや、その前に、龍宮城と某ネズミも流しソーメン同様ぜんぜん関係ないだろ。さすがに龍宮城、海の民が運営しているだけあって、陸上で生活する我々には理解の及ばないところがあります。
ちなみにこのオブジェが見えるように撮った龍宮城の外観の写真がコレです。

やっぱりボカシは入っています
さて、龍宮城の外観を十二分に堪能し、すでに満腹気味でなんなら気持ち悪いぐらいな我々は、いよいよ龍宮城の入り口の前に立ちました。入り口は、上の写真にも映っていますけど、謎の流しソーメンの隣にあります。

魔界への入り口
看板はともかく、表札まで龍宮城になってるのが微妙におかしいです。看板だけでいいじゃん。
外から覗いた感じ、入り口から奥はジャングルみたい。草木が濛々と生い茂っており、中の様子がほとんどわかりません。地元の人が「マムシが出る」と言ったのもうなずけます。いや、マムシどころか、今にも全身黒色な子供が「ウララー! ベッカンコ!」とか叫びながら登場しそうです。さすが龍宮城、城内の秘密管理は完璧ですね。これでは誰もここがあの龍宮城だとは思いませんよ。まあ、その割りには看板にでかでかと龍宮城と書かれていますけど。乙姫様ってちょっとオツムが弱いのかにゃ?
この入り口の横には、なにやら意味深な石碑がありました。

お墓みたいな謎の石碑
あっ、この石碑にも龍宮城の文字が!? なんかここまで龍宮城であることをアピールされると、逆に胡散臭くなってきます。でも、まあ、アピールされていなかったことを考えると、誰もここを龍宮城だなんて思わないでしょうから、これはこれで正しい・・・のかなぁ?
それにしても、この石碑はなんなんでしょうか? 一見するとお墓にしか思えませんが、実は古代超科学文明の秘密装置なのかもしれません。そういえば古代マヤ文明に似たような石の建造物があったような・・・しかし、我々にはそれを判断する術がありませんので、とりあえず「キチガイじみた石碑」ってことにしておきます。なんかその方が正解っぽいし。
さて、いよいよ龍宮城に突入する時がやってまいりました。我々ははやる心を押さえ、足元に注意し、草木を踏みしめながら一歩一歩中へと入っていきます。入り口から中庭へ。中庭は思ったほど広くなく、草木がなかったとしても六畳間ぐらいの大きさしかないんじゃないでしょうか? その六畳間の大きさも、草木のために活動スペースがほとんどなくなっています。狭い。とにかく狭い。
ふと左手を見ると、そこには「龍宮城に来たんだなぁ」ということを実感させてくれる石碑がありました。

謎の桃源郷石碑
いやぁ、まさにここは桃源郷です。この世の物とは思えない、幻想的な空間。さすが龍宮城。厳密に言えば龍宮城と桃源郷は別物なんだけど、まあ、この際「龍宮城=桃源郷」ってことで納得しましょう。納得して下さい。お願いしますから。
それはともかく、この石碑で気になるのは「移住記念」という文字ですね。S56ということは、昭和56年に移住してきたってことでしょう。と、いうことは? ここからは拙者の推理ですが、元々の龍宮城はやはり御伽噺の通り海の中にあったのではないでしょうか? その元祖龍宮城がなんらかの理由で移転せざるを得なくなった。そして移転先として選ばれたのがこの茨城県の山の中であった、と。龍宮城移転の理由は今の段階ではまったくわかりませんが、年代からして秘密結社KIOの誕生が絡んでいた可能性はあります。ちょうど拙者と教皇様が知り合った頃だし、その二人が今ここに一緒に来ているということに、なんらかの因縁を感じずにはおれませんが、いちいち感じるのがめんどくさいので感じないことにしました。一件落着。
ちなみに、黒く塗りつぶしてある部分にはある人名が書かれておりました。一応、プライバシーの保護という観点から名前は伏せますが、まあ、ここは龍宮城ですから、浦島太郎の本名が記されてあった、とだけ申しておくことにします。
さて、この石碑の左側、入り口からむかって正面には、これまた不可解な建造物がそびえたっています。

謎のビックリおもしろ美術館
なにやら扇情的な名称がついておりますが、残念なことにドアに鍵がかかっており、中に入ることはできませんでした。どんなにビックリでおもしろな美術館なのか凄く興味があったのに。でも、ドアの隙間から覗ける範囲には、入り口同様ジャングルしか見えないんだけどなぁ。もしかしたらこのジャングルがビックリでおもしろなのか? 確かに龍宮城がジャングル状態ってのはビックリではあるけど、おもしろではないと思う。いや、斜めから見ればある意味おもしろかも。
これで入り口から見て左手と正面を見たわけですが、右手にはなにがあるのか?
右手には、龍宮城の本館と思える建物があります。そして、明らかに玄関らしきドアがひとつ。郵便ポストがついていることから考えても、これがメインゲートであることは間違いありません。しかし、これまたビックリおもしろ美術館同様、鍵がかかっていました。これでは龍宮城内に入ることができません。やはり龍宮城はそう簡単に入れる所ではないのでしょうか? 砂浜で虐められているカメを救出しないと入れないのでしょうか? だったら今からすぐ砂浜に行って、虐められているカメを見つけないと。でも、いまどきカメを虐める奴なんていないだろうから、拙者と教皇様のどっちかが虐め役をやって、どっちかが助け役をやらないと。あー、待てよ、そうすると龍宮城に入れるのはどっちか一人ってことになっちゃうなぁ。それは困る。虐め役がカメを虐めているところに助け役が仲介に入り、その過程で虐め役と助け役の間に友情が生まれて二人仲良く龍宮城に入場ってことにはならないかなぁ?
そんなことを真剣に相談していた拙者達でしたが、ふと本館のドアを見ると、そこに伝言が書かれた紙が張られていることに気づきました。

謎の張り紙
写真を撮った時の光りの関係でちょっと見辛いかもしれませんけど、そこには「左記に入院中」という文字と、病院の住所と、桃源郷の石碑に刻まれていた浦島太郎の本名が書かれていました。はて、浦島太郎が入院中? そして龍宮城は閉鎖状態・・・と、ゆーことは?
・・・現在ここは無人の廃墟なのでは!?
イヤ〜な沈黙があたりを包み込みます。
教皇様:「・・・玉手箱を開けちゃったのかな?」
そんな教皇様の声だけがいつまでも拙者の脳裏に反響していましたとさ。めでたしめでたし。
ざ・えんど
後書き
いやぁ、だいたいおかしいと思ったんですよ。いくらなんでも龍宮城がジャングル状態だなんて。でも、浦島太郎が入院してるってんなら、あの荒れ果てた姿も納得がいきます。乙姫様が掃除すれば良いんだろうけど、ほら、姫だしね。やっぱり掃除は下々の者がやることだから。かと言ってカメとかタイやヒラメじゃ陸上の建物は掃除できないし。今までは全部浦島太郎がやってたんだろうね。でも、彼が入院した今、龍宮城は荒れるにまかせるしかないとゆー、なんとも物悲しいお話であります。
ちなみに、龍宮城にはこの他にも不思議なところがありまして。例の謎の流しソーメンのところを無理矢理よじ登ると、二階らしきところに出るんですよ。で、そこにあるのがコレ。

謎のオレンジハウス
ぜんぜん意味がわかりませんが、とりあえず「オレンジハウス」だそうです。もちろん中には入れないので、なにがどうオレンジなのか謎は深まるばかりです。ちなみにこのオレンジハウス、色的にはドア以外オレンジじゃありません。しかも中にオレンジ畑があるわけでもなく、窓ガラスから覗いた感じではただの物置みたいです。ほんと、なにがどうオレンジなハウスなんだろ? まてよ、ただの物置にオレンジハウスって名称をつけたのかも。龍宮城のメルヘンさを強調するために。ぜんぜん強調されていないけど。
あともうひとつ小ネタを。これも龍宮城の外観を撮った写真なんですけど。

謎の夢パラダイス
ちょっと見えにくいかもしれませんけど、龍宮城の二階部分外壁に「夢パラダイス」という看板群がありました。たしかに龍宮城は夢パラダイスでしょうけど、この廃墟と化した状況を見るに「夢は夢でも、兵共が夢の跡の方だよな」と思ってしまいます。いや、ほんと、はかなげ〜。
そんなわけで、茨城の名所として龍宮城を紹介したわけですけど、皆さん、いかがだったでしょうか? 拙者的には「茨城ってすげぇなぁ」と少しは思っていただけたんじゃないかと自負してるんですけど。プラス方向にしろ、マイナス方向にしろ。
まあ、このコンテンツはただのお国自慢ですから、その自慢が終わった以上もう特にコメントすることはないんですけど、とにかく茨城県は素晴らしい所だってことです。誰にでも移住を薦められるわけじゃありませんが、とてもナイスでグッドなキュートでキッチュ気味の県なんです。
あ、そうそう、この龍宮城の存在を知って「俺も茨城に住みてぇ!」と思った人にメッセージ。絶対に移住してこないで下さい。困るから。そんな電波君ばっかりが茨城に殺到すると非常に困るから。