STREET FIGHTER U
製作:カプコン
ジャンル:対戦格闘
機種:AC、SFC他多数
さて、突然ですがスト2こと『STREET FIGHTER U』の話題です。
皆さんの中には「なぜ、今ごろスト2?」と怪訝に思っている方もいらっしゃるでしょう。ですが、むしろ今だからこそスト2なんだと拙者は主張したい。力いっぱい主張したい。全身全霊をもって主張したい。
というのも、皆さんはスト2に隠された真実にいまだ気づいてはいないからです。拙者は以前からそれにうすうす感づいてました。そしてそれが真実であると判断するに足る証拠もつかみました。ですが、今の今までそれについて述べることを拙者はひかえてきました。それを指摘しまうことで、無用のトラブルにまきこまれる恐れがあったからです。しかし、スト2が発売されてから長い時間がたちました。一時期の異常なほどのブームもすでに遠く過ぎ去り、熱狂的、狂信的なファンもいなくなりました。もうそれを公言しても大丈夫な時期にきていると拙者は判断します。
そんなわけで、とうとう本邦初公開! スト2に隠された真実をここで不特定多数の方にむけて発表したいと思います!
とりあえず簡単なゲームシステムの紹介から始めましょう。
オーソドックスな2D対戦格闘ゲーム。
終わり。
いや、手抜きでも冗談でもなくて、システムはこれ以上でもこれ以下でもないです。というか、そもそもスト2から対戦格闘というジャンルが確立したわけだから、システムがオーソドックスなのは当たり前。むしろオーソドックスじゃなかったらおかしいです。いや、そりゃね、「対戦格闘の基本はスト1だ!」ってんなら、スト2のシステムはオーソドックスじゃなくなっちゃいますけど、でも、そんな血迷ったこと言う人いないでしょ?
ちなみにスト1はボタンを叩く強さによって技の弱・中・強が変わるという、ベラボーマン(注1)みたいなシステムのゲームでした。しかも竜巻旋風脚がヒットするだけで相手を瞬殺できるとゆー素晴らしいバランス設定。
まあ、ともかく、スト2のシステムはなんの変哲もない対戦格闘ってことです。
問題はその登場キャラクターです。わかりやすいように登場キャラ一人一人を改めてここで紹介させてもらいます。この紹介文を読むうちに、貴方もスト2に隠された真実に気づくことでしょう。
では、紹介はじめ!
リュウ
本作の主人公キャラ扱い。古武術家。
まず目につくのは、その異常なほどの跳躍力。あきらかに人間のレベルをこえている。少なく見積もっても助走無しで垂直方向に1m70cm以上は飛んでいる。しかも、足をはげしく横回転させることによって空中浮遊が可能。また、手からなんらかのエネルギーを発するらしく、そのエネルギー塊を水平方向に飛ばすことによって遠距離攻撃することができる。
これらのことから総合的に判断すると、彼はかなり高い確率で超能力者だと思われる。
ケン
本作のライバルキャラ扱い。古武術家。
基本的にリュウと同じ能力を持っていることから、彼も超能力者だと思われる。
ガイル
アメリカ軍人。空軍所属か?
彼が使いこなすソニックブームという技は、腕を高速で交差させることで真空波を発しているらしい。が、そんなことできるもんか。ドラゴンボールじゃあるまいし。周りの連中も気づけ。それは明らかに超能力である。つまり彼も超能力者なのだ。重力や打撃力の常識を無視したサマーソルトキックの存在もそれを証明している。あの不自然な髪型も超能力くさいが、こちらは確証がない。
春麗
中国の女警察官、と自称しているらしいが、おそらく嘘だろう。いくら中国でもこんな警察官はありえない。「ひょっとしたら香港警察か?」とも思ったが、彼女のプロフィールを見るかぎり中国本土出身のようだ。というか、香港警察でもこんな女デカがいるはずないけどね。やはり経歴は嘘か?
その驚異的な跳躍力は中国4000年の神秘として納得しても良いが、空中浮遊能力はそうはいかない。スピニングバードキックは明らかに重力法則を無視している。やはり彼女も超能力者であろう。何もない空間を蹴って跳躍方向を変えたり、空中であいてをつかみ地上に叩きつける技を使いこなすことを考えると、彼女はテレキネシスが得意なようだ。
エドモンド本田
元スモウレスラーらしく、その戦闘力は肉体的強靭さに裏付けられている。尋常でない速さで繰り出される張り手は、残像がでるぐらいだ。彼の肉体的能力の高さを如実にあらわしているといえよう。が、しかし、彼の能力はそれだけではない。なんと短距離ながら空中飛行能力があるのだ。よって、おそらく彼も超能力者。
ブランカ
外見からしてすでに人間とは思われない。未知の生物か!? ミュータントか!? ってゆーか、ミュータントだろ、オイ!?
仮に彼が人間だとしても、空中飛行能力や放電能力を持つことから、やはり超能力者であると考えられる。しかし彼の鳴き声を聞くと、とてもじゃないけど人間とは思えない。無理ありすぎ。ここはやはりミュータントと考えるべきか。
彼のプロフィールを見ると、幼い頃、飛行機事故でアマゾンの奥地に一人取り残され、その後野生化することで生きながらえたとされている。が、断言しても良い。その取り残された子供とこいつは別人だ。じゃなければ、取り残されたのは子供じゃない。化け物だ。
ザンギエフ
ロシア出身のレスラー。その外見から連想される通り、すべてにおいてパワー重視。その戦闘スタイルは典型的なブルファイターだ。
彼のここ一番の大技はスクリューパイルドライバー。これはパイルドライバーの体勢から重力を無視して空中高く舞い上がり、そのまま常識では考えられない横回転を加え続けつつ落下するという、残酷無比な必殺技だ。もちろん、これは超能力攻撃に属する。スクリューパイルにもちこむ前段階でも瞬間移動能力を発揮することがあり、巷ではそれを「吸い込み」と表現している。
また、あまり注目されないが、彼の垂直跳躍能力は軽く2mを越えている。おそらくテレキネシスだ。ただ、その能力をドロップキック時にしか見せないあたりが、彼のレスラーらしいところである。
ダルシム
インドの修行僧、ということになっているが、これほどインドを馬鹿にした存在もあるまい。いくらなんでもドクロのネックレスはないだろ。首刈り族出身なのか?
彼の能力は、のびる手足、火炎放射能力、空中浮遊と、どう考えても人間とは思えない。明らかにミュータントであろう。ってゆーか、なにがあってもこいつを人間だとは認めん。
また、重力法則にそぐわない跳躍軌道から考えて、どうやら超能力者でもあるようだ。
あと、ご多分にもれず好物はカレー。なにか? インドっつったらカレーなのか? カレー以外にないのか!?
バイソン
元プロボクサー。おそらく本名はマイク・タイソン。異論ある?
彼は超能力者だらけの本作において唯一まともな人間だと思われる。遠距離攻撃能力はないし、空中浮遊もしないし、跳躍力もまともだし。ダッシュアッパーやダッシュストレートという技を出す時、ボクシングシューズをはいていながら地面を5mぐらい滑走しているのがちょっとアレだが、シューズ底にローラーが仕込まれていると考えれば納得がいく。人類代表として頑張って欲しいキャラクターだ。
バルログ
何者なのか良くわからん。その外見的特徴からして精神異常者だということはわかるが。
彼には重力を無視する能力がある。というか、それだけしか能力がない。本来ならこれだけでも凄い能力なのだが、超能力者ぞろいの本作の中では、比較的地味な印象をうける。が、しかし、その能力を利用した技は地味ではない。特に空中にいながら地上にいる相手を引っこ抜いて投げるイズナ落としは絶句もの。フライングバルセロナにいたっては、なにがバルセロナなんだかわからんがとにかく凄い自信だ。
自分の技名にバルセロナってつけているところを考えると、彼の出身はカタルーニャ共和国だと思われるのだが、しかし彼は闘いに勝利するとなぜかヨーデルを歌う時がある。本当はスイス人か?
サガット
タイのキックボクシング王者。スト1から引き続き登場。リュウのもう一人のライバル。リュウとケンが親友と書いて「友」と読むなら、リュウとサガットは強敵と書いて「友」と読ます。
リュウの「友」だけあって、彼も立派な超能力者。その能力はリュウと似ており、エネルギー塊を放射し、重力を無視した跳躍をすることができる。あと、笑い声が豪快。
べガ
悪の秘密結社シャドルーの総裁。なんか聞いているこっちが恥ずかしくなるような経歴だ。しかし本人は自信満々。今日も今日とて世界をその手に握るために暗躍している。らしい。
彼はすでにカミングアウトしている超能力者だ。能力は空中飛行能力にエネルギー放射能力。特に全身からエネルギーを放射しつつ空中を低空滑走するサイコクラッシャーの破壊力は強烈。さすがカミングアウトしているだけのことはある。これだけで世界征服できそうだ。
ただ、ちょっと性格がお茶目であるらしく、空中飛行能力を相手の頭の上にのるという意味のない行為に使ったりするところが、やや悪の秘密結社総裁らしくない。そこら辺がズバ抜けた能力を持ちながらいまだに世界を征服できない原因なのではないだろうか。
そんなわけで、ざっとキャラクター紹介をしてきましたが、この時点ですでに「スト2に隠された真実」にお気づきの方もいることでしょう。そうなんです、登場キャラクター12人のうち、11人が超能力者あるいはミュータントである疑いが濃厚なのです!
ってゆーか、普通の人間はバイソンただ一人じゃん!
これはいったいどうなってますか?
思うに、スト2というゲームは対戦格闘ゲームと呼ばれていますが、その実、対戦超能力格闘ゲームなのではないでしょうか? 超能力格闘と言えば、サイキックフォース(注2)のように最初からキャラが超能力者であることをウリにした対戦格闘ゲームがありますが、実はスト2の頃から対戦格闘は超能力者達の闘いの場だったのではないでしょうか? 考えてみれば、スト2後に登場した対戦格闘ゲームは、そのほとんどの登場人物が超能力者っぽいです。中にはカプコンのヴァンパイア(注3)のように登場キャラが人間じゃないものもありまが、少なくとも人間が登場するゲームでは、そのキャラはたいてい超能力保持者です。
つまり、スト2に隠された真実とは、対戦格闘ゲームでは格闘技がメインではなく、実は超能力重視なのだということです! 格闘ゲームと呼ばれてはいますが、この場合の格闘は格闘技を意味するのではなく、ただ単に闘うことをあらわしただけなのです!
その証拠に、スト2における唯一の人間であるバイソンの扱いを見て下さい。どこからどう見てもただのやられキャラです。強さも、オフィシャルなキャラ設定も、あきらかに他のキャラと比べてワンランク下に位置させられています。また、バイソンがスト2登場キャラのうちの唯一の黒人であることは、このことと無縁ではありません。ええ、そうに決まっています。これは一種の黒人差別です!
しかもこれは制作者サイドにだけ見られる傾向ではありません。プレイヤーサイドも、気がつかないうちにバイソンを低く見ています。嘘だと思うなら、スト2’以降の対戦プレイでバイソンを使っている人に聞いてみて下さい。「かっこいい!」と思ってバイソンを選んでいる人なんていません。「バイソンって愉快だよな」「なんておいしいキャラなんだ!」「黒人サイコー!」とかゆー理由で選択しているのです! そうです! そうに決まっています! プレイヤー側は無意識的に超能力が使えないバイソンを差別しているのです! 差別反対! バイソンにも人権を認めろ!
えー、なんかいつの間にかバイソンの話になってしまいましたが、それはともかく、超能力重視、これこそがスト2に、いや、対戦格闘ゲーム界全体に隠された真実なのであります。世界最強の王冠は、世界最強の超能力者に与えられる。つまり我々フラットスキャンはどうあがいても超能力者にはかなわない。これこそが対戦格闘ゲームが主張しているテーマなのです。皆さん、これから対戦格闘ゲームをプレイする時は、そのことによくよく注意して下さいませ。 追記:ここで一つ思いつくことがあります。それは2D対戦格闘ゲームと3D対戦格闘ゲームの差です。今までに述べた対戦格闘ゲームの登場キャラクター=サイキッカーという構図は、実は3D格闘では必ずしもあてはまるものではないのです。例えば、セガの「バーチャファイター」シリーズはどうでしょうか? 登場キャラの跳躍力にちょっと不自然なものを感じますが、それは登場キャラクターがDr.中松’sジャンピングシューズをはいていると考えれば良く、基本的に超能力を使っている気配は感じられません。若干、影丸の技が怪しいですが、彼は忍者ですから、忍術だと思えばそれほど不自然ではありません(断言)。また、ナムコの「鉄拳」シリーズはどうでしょうか? 明らかに人間以外のものがまじってはいますが、人間キャラに関してはそれほど超自然的な技はありません。なんでパンチが当たっただけで火花が散るんだという疑問はわきますが、おそらくそこかしこに火薬を仕込んでいるのでしょう。どういう意味があるのかはわかりませんが。そんなわけで、拙者は「3D対戦格闘ゲームにはあまり超能力者が登場しないのではないか?」という仮説を立ててみましたが、よくよく考えてみると3D対戦格闘でも超能力者はワンサカいました。特にスト2シリーズの後継者的立場にあるポリゴンスト2は、やっぱり全員超能力者でした。ひょっとしてカプコンが超能力好きなだけなのか!?
注1:ベラボーマン…80年代を代表するナムコのアクション馬鹿ゲーム。普通のサラリーマンがなぜかベラボーマンという正義の味方に変身し、なぜか悪の科学者ひきいるロボット軍団を倒すとゆーゲームストーリー。冷静に考えるとかなりシュールなゲーム。
注2:サイキックフォース…超能力者達がよくわからん理由で殺し合う殺伐とした近未来超能力対戦格闘ゲーム。コスプレイヤーに大人気らしい。
注3:ヴァンパイア…世界中の妖怪達が私利私欲のために殺し合う殺伐とした異次元対戦格闘ゲーム。対戦格闘ってこんなんばっかだなぁ。