マイケルジャクソンズ・ムーンウォーカー <前編>

(AC・MD/セガ)



こういうのも「キャラゲー」と呼んでいいのでしょうか。

タイトルから一目瞭然、あのマイケルジャクソンが主人公のゲームです。つっても、最近の子供は知らないんでしょうね、マイケルを。

中山美保、TMN、光GENJI、etc……とゲームに出演した芸能人は数多いですが、

コレはその中でも最強でしょう。なんたって世界のマイケルが主人公ですから。

つーか、そもそも中山美保はいいとして、TMNや光GENJIのファン層と当時のTVゲームプレーヤー層って、

全然接点がない気がするんですが(マイケルもだけど)。

しかも「光GENJIローラーパニック」に至ってはディスクシステムで発売されていたという。

ただでさえ買う人間がいないのに、更に購買層を限定しています。

まあ、当時の光GENJI人気を考えれば、メーカーの気持ちも分からないではないですが。

それに引き替え、全然気持ちが分からないのが、ダチョウ倶楽部出演のゲームです。確かありました。

遠い記憶によれば、確か「ジグザグキャット」とかいったかな。あんまりはっきりしたことは覚えてないです。

ただ、広告見たら内容と全然関係ないじゃねえかと思ったことは覚えています。情報求む。

長々と関係ないことを書いてしまいましたが、まあ、どうでもいいや。話を戻しましょう。

このゲーム、アーケード版とメガドラ版は別物です。もっともバカゲーとしてのテイストは全く同じですが。

アーケード版はゲーセンから速攻でなくなってしまったので、あまりプレーはできなかったのですが、クォータービューのACTで、

ペットのバブルス君を取ると、マイケルがサイボーグに変身して大暴れしたことは覚えています。

それに対して、オレの愛するハード、メガドラのムーンウォーカーは、サイドビューのACTです。

マイケルは、悪人にさらわれた子供達を全員助けなければいけません。(取説が今手元にないんで設定がいい加減)。

襲ってくる敵(ギャング、チンピラ、犬、猫、ゾンビ)に対して、マイケルは手足から星を出して攻撃します。

このゲームを貸してくれた先輩のMさんによれば、ムーンパワーだそうです。

そういう名前が付くだけで、Mr.マリッ(検閲)の(検閲)ドパワーみたいに無茶苦茶胡散臭くなるのは何故でしょう。

まあ、それはさておき。心優しいマイケルはたとえ悪人でも傷つけることはしません。

Mさんによればムーンパワーで悪の心だけを浄化させているのだそうです。

その割には、やられた敵が天井や床で跳ね返りながらブッ飛んでいきますが多分気のせいです。

犬や猫を容赦なくブッ飛ばしているのはもちろん幻覚です。

世界のマイケルは動物虐待など決してしないのです。せいぜいが少年に(検閲削除)ぐらいです。

さて、このゲームがバカゲーたる所以ですが(やっと本題)、もうとにかく全てが大袈裟ということです。

とにかくポーズを取る取る。一回転してドアを開けてポーズ。横攻撃をしてポーズ。上攻撃をしてポーズ。ジャンプ攻撃をしてポーズ。

果てはダメージを喰らってまでポーズ。

この首尾一貫ぶりが逆にプレーヤーに「何格好つけてやがるこの野郎」という印象を与えずに、

むしろ「だってマイケルだし」と納得さえさせてくれます。

各ステージのBGMにはマイケルのヒットナンバー。音楽に合わせて華麗に敵をなぎ倒し、ムーンウォークを決めて「ポゥ!」と決めポーズ。

もうゲームクリアなんかどうでも良くなります。マジで。

このゲーム、敵の攻撃は大したことないし、さらわれた子供を助ける度にマイケルの体力が回復します。

つまり、ACTとしての難易度は低いです。しかし、これは難易度調整がヌルい訳ではなく、

思う存分マイケルぶりを楽しんで頂こうという制作者側の粋な計らいであるとオレは確信しています。

そうなると、このゲームはACTと言うよりも、良くできたマイケルシミュレータです。

「あなたのTVでマイケルが飼えます」、みたいな。

もォ たまごっちなんかメじゃありません。箱庭マイケル。

……彼のファンに確実に刺されるようなことを書いた気がします。まあ、そこまで熱狂的なファンはこんなページ見ないだろうし。

マイケルファンは不幸のメールとか刺客とか送ってこないように。



後編

ゲームおわり