〜〜 樹氷 〜〜

 三寒四温で春の足音がだんだん近づく気配を感じるようになりました。「冬の厳しさも撮っておき
たい」と思い、今回は一路、北に向けて足を伸ばしました。
 地元の人によると「今年の雪の量は少ない。」そうで、確かに道路にも雪はありません。雪を求め
て行く先と言えば、やはり山の上、山形蔵王の樹氷を目指し山を登りました。(と。言ってもロープ
ウェイでですが…)




 今年の雪は少ない。との事で、樹氷に会える か不安でしたが、迎えてくれたのは一面の樹氷 たちでした。
 この日は恵まれた事に、雲の流れはありました
が、青空も望める天気。
 青い空と白い樹氷。実に樹氷が映えて見えます。




 樹氷の迷路に迷いながらも、ただ上へ上へと 登ります。雪は簡単には進ませてくれません。
 踏みしめる度に足は埋もれていきますが、あ の樹氷まで…
 奇妙な形の樹氷も沢山あります。見る人の感性に
よって、何に見えるか様々なのでしょうね。




 光の当たり方によっても見え方が変わりま
す。
 日光を直接受ける樹氷は半透明で神秘的なオ
ブジェです。
 雲に光を遮られたり、影のついた樹氷は、表
面の異様な風貌が、今にも襲ってきそうなモン
スターを思わせます。
 雪山の山間にある村は静かで、凛としたものを感
じます。

 閑さや 雪にしみ入る …




        



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