ひげコンサルティング塾
   IT短歌集
64.ITに すがる保身の


 中小企業のL社の社長さんの話です。20年ほど前、Aさんは転職したての企業で張り切っ
て情報化に取り組んだものの、現場の古参社員に総スカンを喰らって悩んでいました。創業間
もないL社の社長さん、それなら当社で、と招いたのです。Aさん、システム部門の課長職の
経験者を活かし、自らプログラムも組み、次々と情報システム化を推進してきました。企業の
成長とともに、今も、業務の中心でシステムが活躍していることを考えると、それは立派な功
績と言えるでしょう。それは社長さんも認め、役員にもなりました。しかし、人にはシステム
の操作は教えても、システム構築や改善のことは誰にも教えず、人が育っていません。今では
データベースもマイナーなもので、一人では顧客や現場のニーズの反映できずバックログは溜
まるばかり、幹部会で改善を要請すると「無理だ、できない」とキレそうとのこと。
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 「ITにダッコちゃん」して保身、「神経はハリネズミ」のようになっている。思い込みが
高じて、辞める時にはITに変な仕掛けをして辞められたら「イタチの最後っ屁」だとの相談
でした。 冗談はそこまで、IT管理と今後の方向付けを睨んだシステム監査と改善の方向付
け、また、一方ではバックアップシステムの構築という二段構えの対策を詰めることになりま
す。
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