ひげコンサルティング塾
   IT短歌集
5.遅れなし 開発予定


 システム開発ではしばしば起こる不思議な現象である。情報システムの導入にあたっては、
企業の戦略実現を支援するため、システム化の目的や狙い、仕様を打ち合わせ、システム設計
が行われ、プログラム開発に進んでいく。その時々で基本となるスケジュールに照らしての進
捗管理を行う。特にプログラム開発段階になると、実際の進捗は担当者個々の中に埋もれてい
て、予定に対する進捗状況を確認すると「予定通りです」という言葉が返ってくる。この調子
で順調にシステム開発が推移している思うと大失敗になりかねない。
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 システムの遅れが露見するのはシステムの結合テストやシステム全体の確認テスト段階であ
る。この時期はもう確認段階であるから、スケジュールに猶予はない。しかし、現実はバク(
エラー)だらけということが発生する。そしてあわてて対応するが、これがなかなか一筋縄で
はいきにくい。そうこうしているうちに2,3ヵ月はアットという間に過ぎてしまう。担当し
ている本人自身も、仕様の範囲や機能を誤解していることもあり、十分と思い込み、気づいて
いない場合もある。何事も、言葉だけでなく、内容的に確認することが重要である。
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