ひげコンサルティング塾
   IT短歌集
3.システム化 ベストと聞いた


 これも前回の「ERP 迷い決断 トップ陣 あとはお任せ 現場動かず」に通じる。ER
Pの特徴は経営資源活用の最適化を図ることであり、その実現を目指したシステム化がERP
システムである。そこには先進企業のベストプラクティス(最高の実践手順、事例)が詰まっ
ていると聞かされる。お客様は何を望んでいるのか、自社の強み・弱みは何か、競合や社会の
変化に対応して何をすべきか、最前線の現場情報を集め、自身の頭で考え、 気づきやアイデ
ア、知恵を結集して自社の特長を生み出すことに慣れていない担当者・責任者は安易に出来合
いのシステムに飛びついてしまう。トップもその指導力を持ち得ないということになる。
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 その結果がこの短歌に示される。安易にベストプラクティスの夢をみて着手したものの、さ
てデータを入れるにも仮単価ではダメとか、手形は扱えない、顧客や業者との協力が得られな
いとなって夢は破れてしまう。ソフトウェアが悪い訳ではない。ソフトウェアは動くが、業務
の流れ、それに関わる人や手順が出来合いのベストプラクティスにマッチしない。業務改革が
できていない。そのため仕事は止ってしまう。
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