ひげコンサルティング塾
   IT短歌集
47.漏えいは 性悪説で


 個人情報の漏えいが頻発しています。最近ではローソン56万件、ファミリーマート18万件、
ソフトバンク450万件、ジャパネットたかた66万件、 東武鉄道の13万件などが記憶に新しいと
ころです。
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 定期購読しているWEGDE誌5月号「原因はこれだ! 個人情報大流出≠フ秘密」では
「情報漏えいは内部からが多い。したがって、従業員を疑う性悪説に則って対策を立てねばな
らない」とあります。
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 従業員を信頼せず、「性悪説に基づいて君たちその仕組みづくりを行いなさい」とでも言う
のでしょうか? 企業を継続させるために、個人情報に限らずリスク対策は不可欠です。しか
し、「性悪説」に基づいて作るとなると、何か歪んだものを感じます。人は悪意なくともポカ
ミスを犯し、勘違いや「カッ」とした一瞬の出来心やチョットした誘惑にもかられやすいもの
です。逆に確信犯となれば止めようがないでしょう。 継続企業たるため、企業は、その時代
環境や意識のレベルに応じ、あらかじめリスクの芽を摘む内部牽制や透明性を高めるしくみを
創っていくことは当然のことです。 「性善説」か「性悪説」かでなく、情報を扱う基本ルー
ル、間違いないか確認できるしくみ、お互いに信頼し安心できるしくみが求められているので
す。前記した漏えい企業のあるトップは「今後は性悪説に変わらざるを得ない」と、社員を信
じていたとばかりの言い逃れには見識が問われます。
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