ひげコンサルティング塾
   IT短歌集
48.シナリオと モニタリングで


 2001年、ITコーディネータと認定されてから中小企業の情報化について診断する機会
をいただきました。 そのときの鮮明な印象は、すでにいくつかの短歌でご紹介して参りまし
た。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 調査した企業をまとめてみたとき、共通して言える欠落事項は次の2つです。@情報化の戦
略シナリオが見えないこと、A情報化の成果を測定し、問題箇所や未熟・不備な原因を明確に
しつつ、当初の目的を達成していくという粘り強い改善行為がされていないことです。良く考
えてみれば、シッカリした戦略シナリオに基づいていないから、成果を確認し、当初の目的に
近づけるということも疎かになる訳です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 情報化にあたっては、ビジョンをどんな形で実現するか、顧客価値に基づく経営課題を明ら
かにし、人材の育成や配置、社内外の業務プロセスを改革していくことが重要です。その時、
意思決定ツール、プロセスや品質向上、コスト削減、タイミングやスピード向上ツール、進捗
把握やその可視化ツールが情報システムです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 経営者が自身の頭で十分に吟味・検討し、実感・手ごたえ感覚のある目標指標、経過指標を
定め、進捗・達成状況を明らかにし、乖離の原因を求め、進捗アクションへ結びつける積極的
姿勢が不可欠です。このような考え方、進め方を組織内に浸透させていくことが継続的改善、
しなやかで強い組織づくりのベースとなります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
メニューに戻る