ひげコンサルティング塾 

 IT短歌集

28.DOA 大事な理屈




 DOAは Data Oriented Approach、データ中心アプローチと呼ばれる。企業のビジネス
活動は受発注、購買・生産・在庫、物流などの機能で構成され、ヒト・モノ・カネの正確な動
きを迅速に捉えることで経営判断もタイミング良く的確なものとなる。ここに情報システムが
威力を発揮する。そのためには、自社が管理しているデータ項目、その関係や構造を明確にし
ておく必要がある。そうすれば事業戦略の検討や組織・企業の統廃合を考える上でも、また市
場や顧客についてどの程度何を知ることができるかなど、多くの面で情報活用を効果的に活用
することができる。これを怠って機能ごとのシステム構築を急ぐと、重複項目や部門ごとに意
味が異なるデータ、また構造仕様がないことから事後のシステム維持コストを大きくしてしま
う。
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 合併時のシステム統合でトラブルを起こした金融機関があった。 原因の一つはデータの定
義、関係性、構造が不明確であることによる。経営者はこのことを知ってほしい。専門家はD
OAにより、新業務追加、組織やシステム統廃合などでシステムを扱うコストがどれだけ軽減
され、しかも短期間に実現できるか、何より情報の戦略的活用の面で効果が大きいことを具体
的に示すことが望まれる。
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