ひげコンサルティング塾 

 IT短歌集

20.コーヒーを かけて亡くした




 「インターネットで就職情報を収集したい」、そんな経緯で2年ほど前に40数万円のノー
トパソコンを息子に渡した。ところが息子は使用中に誤って手元のコーヒーカップを倒してし
まった。バソコンは即死である。「アッ」という間の出来事で私のバックアップ・データも失
われてしまった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 確かにコーヒーカップを手元に置くのは良くない。リスク管理の点から言えば、パソコン機
能をおびやかす出来事(脅威)、パソコンに内在する弱さ(脆弱性)、両者を認識したリスク
対策が必要である。でも多くの人たちはコーヒーやお茶を飲みたい。自然な生活の中で、快適
に情報を扱いたい。そんなパソコンが求められる。だが現実はまだそのレベルにない。再購入
時、コーヒーをかけても保障するというので3年間の保険をかけた。やはり何人かは同様のト
ラブルのため保険で補償されるという事だった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 企業・社会に眼を移すとき情報化社会は予想もつかない脆さがある。取り返しのつかない災
害や障害、盗聴・破壊・情報漏えい、ウィルス散布、取引では他人になりすまし、あるいはと
ぼけたり、と。保険だけでは償えない信用喪失や混乱への対処は、当初より情報システムの弱
さを知り、脅威を認識したリスク対策が不可欠である。
・・・・・・・・・・・・・・・・・


メニューに戻る