ひげコンサルティング塾 

 IT短歌集

16.連れションで 悪口はずみ




 コンサルティング契約後、最初の仕事はインタビューが多い。 インタビューは企業の社長
さんはじめ経営幹部から、部課長、担当者と集中的に行う。相手側は入れ替わり立ち代りで絶
え間なく、コンサルタントは休む間もない。合間を縫ってチームのメンバーとトイレに行く、
ヤレヤレ一息だ、連れションになる。
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 一般にコンサルティングの着眼点は悪いところに注目する。そのため膀胱の開放感も手伝っ
て、つい「○○だなんてひどい会社だな、おどろいたね!」と、 社長のやり方まで話題にな
る。これがあぶない。ある時、トイレの大の方に、偉い人が入っていた。そのため会話の一部
始終を聞かれた先輩の仲間のコンサルタントは、翌日会社に戻ってみると、「もう、来ていた
だかなくて結構です」と、クビに。「トイレでは注意しなさいよ」、と先輩がアドバイスして
くれたのを思い出す。そもそも何のためにお手伝いしているかを忘れてしまえばこんな結果に
なりかねない。コンサルティングに限らず、営業活動や種々の打ち合わせでも同じだ。目的と
する対象に注目し、その真因追及と目標達成の基本精神を忘れてはならない。それにしても、
生理的欲求の開放感を味わうトイレ休息は、 悪口が一気に爆発しがちな条件が揃っている。
「トイレで油断すべからず」である。
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