ひげコンサルティング塾 

 IT短歌集

10.その昔 見積りとって




 食品製造中小企業のA社では、会計処理以外は情報システムが活用されていなかった。電話
やFAXで受注すると受注内容を受注表に記入する。受注表は工場にFAXし、また入力し出
荷用の伝票を出力していた。工場ではそれらの受注内容を品目別に受注数量を集計して製造数
を決定し、製造に着手する。 同時に、受注状況をと食材の在庫を睨んで食材発注を行ってい
た。転記や集計の連続である。
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 このような処理は営業で一度入力すれば、品目別集計も工場への指示も、在庫数量に応じた
食材発注もほとんど自動処理が可能である。同時に受注動向などの分析も容易である。あまり
の貧弱さに、社長さんにインタビューした。すると、8年ほど前、X社にシステム化の見積り
を依頼したら3千万円あまりの見積りにビックリ、以来システム化が進まなかったということ
だった。
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 今やITの動向を見極めつつ、効果的にシステム化を進めなければ、変化やスピードに対応
できない。パソコンも安くなり、通信も容易になっている。大げさな開発やパッケージで対応
することなく、取り組み方では1/3以下の初期費用でシステム構築も可能である。また、そ
の程度で開発できなければ、ソフト会社も勝ち抜いてはいけないだろう。懲りずに取り組んで
いくことが重要である。
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