ウルル・カタジュタ国立公園   (ノーザン・テリトリー)

n  ウルル・カタ・ジュタ国立公園
   (Ululu-Kata Tjuta National Park)

  ウルル・カタ・ジュタ国立公園はオーストラリア大陸の中央に位置する1300平方キロメートル以上の広大な国立公園です。日本ではエアーズ・ロックがあることで知られています。赤土の大地に存在する奇岩とアボリジニの尊い文化。その価値ある自然と文化は世界遺産に登録されています。
  先住民族のアボリジニは2万年以上も前からここで生活を営み、聖地として崇めてきました。しかし1873年にヨーロッパ人が入地して以来、この地はオーストラリア人によって統制されるようになりました。その後1986年にこの地はアボリジニの人々に再び返還され、現在このエリアをオーストラリア公園局と共同で管理しています。この地では現在もアボリジニの人々が暮らしており、公園局はそのプライバシーを守りながらの観光活動に努めています。国立公園の立ち入りには入場料が必要で、その収入はアボリジニの人々の生活の支えにもなっています。
  ツアー・デスクにはウルルやカタ・ジュタへのツアーをはじめ、朝焼けを見ながらモーニング・ティー、ウルルの夕焼けを眺めながらシャンパン・ディナー、星空を見ながらデジリデューに耳をかたむけるツアーまで、さまざまなツアーが用意されています。時間を気にせず気ままに国立公園内をまわりたいという方は2、3日滞在してレンタカーを利用するのがおすすめ。エアーズ・ロック空港からホテルや観光地周辺は信号もなく、道も走りやすいので外国の方でも運転しやすいでしょう。ツアーもレンタカーも数に限りがあるので、予定が決まった時点で早めに予約を入れるほうが安全です。

n  ウルル (Ululu)
  ウルルとはエアーズ・ロック(Ayers Rock)のことです。アボリジニの人々が聖地として崇めてきた世界最大の岩山で、アボリジニの言葉ではウルルと呼ばれています。ちなみにエアーズ・ロックの名前の由来は、発見当時の南オーストラリア事務局長ヘンリー・エアーズ氏の名前からとられています。そんな語源をきくと「ウルル」という呼び方のほうが良い気がしてきます。
  ウルルの大きさは高さ348メートル、周囲の長さ9400メートル。6億年かけて海水の浸食によって現在のようなかたちになったといわれていますが、詳しいことはまだ解明されていません。何もない大地に存在する赤いこの岩は、写真で何度も見ていても、実際に目にすると声を上げてしまうほど何か迫力のある空気をかもしだしています。

n  ウルルに登る
  ウルルには登頂することができます。それを楽しみにやってくる人も多いでしょう。でもそれは賛否両論で、アボリジニの神聖な場所に登ってしまってもよいのか、という意見もあります。実際、アボリジニの人々はウルルには登りません。アボリジニの行事や習慣により、時々観光客にも登頂を禁止することもあります。ウルルに登るか否か、それはそれぞれの判断に委ねられています。
  ウルルの登岩口は1ケ所のみで、上部まで登る鎖が張られているのがその入口です。最初の3分の1は非常に急な坂、残りの3分の2は頂上まで単調なアップダウンが続く道になります。歩行できる道に沿ってペンキでラインが書かれていて、その道を外れることはできません。誰でも登れる、とよく記載されていますが、ある程度の体力も必要です。特に前半の坂はなめらかな岩場に足も滑りがち。まだ手伝いの必要なお子さんや、普段全く運動をしない方にはかなり大変だということを心得ておいたほうがよいでしょう。トイレは登頂途中にはありません。
  登頂に絶対必要なものは足元の滑らない靴と充分な飲み水。日差しも強いので帽子もあると良いのですが、風が強く吹き飛ばされがちなので、ひもなどで固定できるものでなければかえって邪魔に感じることもあるかもしれません。スタッフの話によると、飛ばされた帽子を拾おうとして足を滑らせ、お亡くなりになる方が大変多いそうです。冬場は冷え込みもあるので防寒対策も必要です。
  体力にもよりますが、頂上までは意外に時間がかかります。ツアーに参加しての登頂は時間が限られており、時間がなくて頂上までは行けなかった、という参加者の方も多く聞きます。途中の岩場で風を感じたり、頂上でしばしその風景を堪能したりとなると、頂上までの往復は約2〜3時間は見ておいたほうが良いでしょう。安全上の理由のため、規定以上に風が強い時、雨が降りそうなとき、気温が高すぎる時などは登頂禁止になることがありますので、余裕を持った行程を組んだほうが安全です。
  エアーズロック登頂証明書についてよく聞かれますが、これは正式に発行してもらうものではなく、リゾート内のショップで売っている用紙です。それを登頂の際に持って行き、頂上でその場の誰かにサインをしてもらって記念にします。登頂しなくてもその用紙を記念に買うこともできます。

n  ウルルのサーキット・ウォーク
  ウルルのまわりにはウォーキングができるサーキット・ウォーク(Circuit Walk)があります。岩肌に残るアボリジニ・アートやアボリジニの人々が崇拝する岩などを見学することができます。ガイド付きウォークもありますし、自分で自由に歩くこともできます。ところどころ写真撮影禁止のところもありますので気をつけましょう。私達にはなんでもないと思えるものでも、アボリジニの人々にとってはとても神聖なものもあるのです。1周は約9キロあり、結構時間がかかりますが、その一部を見るだけでも充分見ごたえがあります。アボリジニのロック・アートが見られるマラ・ウォーク(Mala Walk)がお手軽で人気です。

n  ウルルの朝焼けと夕焼け
  日の出と日の入りの時間は毎日リゾート内に貼られています。季節によって時間が違いますが、早いときは朝5時前頃の日の出もあるので、前日は早く眠って備えたいところです。サンライズ・ポイント(Sunrise Point)からみるウルルがきれいといわれており、ツアーはサンライズの1時間ほど前から場所をとって待っているので、ゆっくりでかけると人がもういっぱいです。まわりは明るくなっているので姿は見えるものの、まだ地味な色のウルル。それが朝日の光を浴びたとたんオレンジの色に変わっていく様子はとても神秘的で、早起きをした甲斐があったと思えるでしょう。
  ウルルの夕焼けはいろいろなパンフレットにも紹介されている美しい眺め。見学にはサンセット・ビュー(Sunset View)からがおすすめで、ウルル全体を眺めることができ、日が落ちるにしたがってだんだんと赤く染まっていく様子が圧巻。天気によってその色は違い、どれも美しい姿です。陽が落ちはじめると目も離せないくらいに急激に色を変えていくウルル。漆黒の闇にまぎれてその姿が見えなくなるまで、ロマンティックな時間が流れます。

n  カタ・ジュタ (Kata Tjuta)
  カタ・ジュタは通称オルガズ(The Olgas)と呼ばれる36個の大岩が集まった奇岩群。カタ・ジュタとはアボリジニの言葉で「たくさんの頭」という意味だそう。高さは約500メートルとウルルよりも大きく、角度によっていろいろな姿に見えるのが美しい岩です。こちらもアボリジニの聖地で、特に男性の聖地と呼ばれています。36個のうちの大きな4つの岩には名前がつけられており、マウント・オルガ、マウント・ギー(Mt Ghee)、マウント・ウルパ(Mt Wulpa)、リル・ウォール(Liru Wall)と呼ばれています。
  眺めているだけでも美しいこの岩の間にはオルガ・ゴージ(The Olga Gorge)という駐車場から往復4キロ程のトレイルがあり、カタ・ジュタを内側から楽しむことができます。またマウント・ギーとマウント・ウルパの間はバレー・オブ・ウィンズ(The Valley of Winds)という風の谷があり、まるで空を飛べそうな風が吹き抜ける人気トラックです。いずれも途中売店やトイレなどはありません。
  この岩は朝焼けと夕焼けも美しい場所。重なり合う岩の明るい部分と影の部分のコントラストが美しく、一枚岩のウルルとはまた違った景観が楽しめます。ウルルとカタ・ジュタの両方を訪れた人はどちらが好きかと聞かれるとカタ・ジュタだと答える人が多いそうです。

n  エアーズ・ロック・リゾート (Ayers Rock Resort)
  ウルル・カタジュタ国立公園の中にあるリゾート・エリア。リゾート内には6つの宿泊施設、ショッピング・センター、スーパー・マーケット、レストラン、カフェなどがあり、シャトルバスも巡回しています。キャンプ・スペースもあり、キャビン利用やテント持参でキャンプをすることもできます。国立公園内には他に宿泊施設がなく、満室の場合は泊まるところがありませんので、ホテルは事前に予約をしたほうがよいでしょう。
Sails in the Desert Hotel
セイルズ・イン・ザ・デザート・ホテルは高級クラスのホテルです。大地を思わせるような落ち着いたインテリアで、ベッドも広々。中でもデラックス・スパ・ルームはアウトバックとは思えないリッチで瑞々しい素敵なお部屋です。このホテル内のレストラン、クニヤ・ルーム「Kuniya Room」はモダン・オーストラリアンが楽しめる洗練されたレストラン。隣にビュッフェ・レストランもありますが、できるならこちらを選びたいところです。
Desert Gardens Hotel
デザート・ガーデンズ・ホテルはエントランスはちょっとシンプルですが、中はきれいで広々とした室内。プールとガーデンの眺めはアウトバックのオアシスのよう。デラックス・ルームの中には部屋からウルルが眺められるというお部屋もあり、こちらは大人気なので早めの予約が必要です。
Emu Walk Apartments
エミュー・ウォーク・アパートメンツはコンドミニアムスタイルで半2階建ての広々とした部屋。施設内にレストランはありませんが全ての部屋にリビングとキッチンがついており、長期滞在や家族での滞在に最適です。
The Lost Camel
ロスト・キャメルは以前あったスピニフェクス・ロッジを改装してリニューアルしたホテル。ブティック・タイプの洒落たこのホテルは2001年オープン後、人気が急上昇。全室ダブルベッドのモダンな雰囲気のお部屋でカップルに人気があります。
Outback Pioneer Hotel & Lodge
アウト・バック・パイオニア・ホテル&ロッジはリゾート内ではいちばんカジュアルながら、設備はきちんと整った宿泊施設。いろいろなタイプの部屋が混合しており、スタンダード・ルームは通常のカジュアルなホテルと変わらない設備、バスつきのバジェット・タイプ、トイレやシャワー・ルーム共用のダンク・ベッド(2段ベッド)のロッジ・ドミトリーなどがあります。アウトドア気分で自分で焼けるバーベキュー・レストランは他の宿泊施設からも人がやってくるほど人気です。
Longitude 131°
ロンギチュード131ディグリーはアフリカン・サファリテントをモデルにしたとても優雅なリゾートホテルです。全ての部屋からウルルが眺められる限定15組までの高級ロッジで、専任ガイド(日本語ガイドもリクエスト可)がつきます。食事はもちろん、アフタヌーン・ティーやデザートも含まれ、アルコールも全てお好きな時にいつでもという夢のリゾート。空港到着から空港出発まで至れり尽くせりのサービスです。宿泊客以外は施設に入ることすらできません。もちろんお値段も素晴らしいのですが、その優美な姿は一目見たら恋に落ちるほどの美しさです。2003年10月にオープンした1年後、残念ながらブッシュ・ファイヤーで消失しまいましたが、現在はリニューアルして健在です。

ウルル・カタジュタ国立公園のおすすめサイト
n  エアーズ・ロック・リゾート(英語)
twn.ayersrockresort.com.au/res_ayers.html


n  ロンギチュード131°(英語)
www.longitude131.com.au


ウルル(エアーズ・ロック)


ウルルの登山口


頂上付近


頂上の座標


「雨が見込まれるため登頂閉鎖」


サーキット・ウォーキング


アボリジナル・アート


カタ・ジュタ(オルガズ)

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