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n オーストラリアの首都
キャンベラはシドニーもしくはメルボルンからハイウェイをドライブして約3時間のところにあります。行けども行けども広大なオーストラリアの大地を運転し続けると、いきなり整然とした都市が出現します。
こんな田舎に首都がある理由は1901年オーストラリア連邦が誕生した時、首都をどこにするかでシドニーとメルボルンがもめたため。首都争いで激しく対立しあい、その打開案として両都市の中間に首都を作りあげたのです。都市を作りあげるために選ばれた建築家はアメリカのウォーター・バーリー・グリフィン(Water Burley Griffin)。この何もないところに首都を建都するのには綿密な都市計画を必要としました。緑多いこの美しい都市は北のシティ・ヒル(City Hill)と南のキャピタル・ヒル(Capital Hill)にわかれ、北と南の間には彼の名前を取った人造湖バーリー・グリフィン湖(Lake Burley Griffin)が横たわっています。首都の名前はアボリジニの言葉で「人が集まる場所」と言う意味の「キャンベラ」と名づけられました。
連邦政府の機関が集まる人工的なこの町は、やもすると「つまらない」という先入観を抱く方もいらっしゃるかも知れません。典型的な観光地とは少々違いますが、見どころの多い博物館や美術館めぐり、政府機関などを見学してまわるのもなかなかよいものです。キャンベラのそれらの施設は建物もとても立派で展示物も非常に充実しています。ゆっくり見てまわるととても1日では見切れません。そして嬉しいのはほとんどの入館料が無料であること。気兼ねなく自由に見てまわることができるのはなかなか快適です。各国の言語での案内が用意されているのもキャンベラならではの特徴です。
−シティ・ヒル周辺 −
n ナショナル・キャピタル・エキシビジョン
(National Capital Exhibition)
キャンベラの街のつくりがわかる首都展示館。どのようにして首都ができあがっていったかがわかります。ジオラマ展示やビデオフィルムなどでの説明はとてもわかりやすく、キャンベラの街を歩く前にチェックしておくのによいでしょう。レーザー光線や音声などを駆使した設備や外国語での説明にも対応しているところには驚かされます。日本語で聴いたり読んだりすることもできます。
キャプテン・クック記念噴水の前あたりなので、ジェット噴水を待つあいだの時間調整にも便利。キャンベラの観光情報も手に入ります。展示館の裏にあるレガッタ・ポイント(Regatta Point)は美しい景色が見られると評判のビュー・ポイントです。芝生もあってここでお昼寝するのもいい気持ちです。
n キャプテン・クック・メモリアル・ウォータージェット
(Captain Cook Memorial Waterjet)
キャンベラの風景として有名なキャプテン・クック記念噴水。バーリー・グリフィン湖にあるジェット噴水です。空高く水を吹き上げる様子はなかなかの迫力。2時間の噴出時間の間に130〜140メートルの高さにまで吹き上がることもあります。1日2回吹き上がりますが予定の時間と少々ずれたり、中止したりすることも。天候や風に影響されるそうです。
いちばん近くで見るならコモンウェルス・パーク(Commonwealth Park)から。コモンウェルス・アベニュー(Commonwealth Ave.)の橋の上からも素敵です。ここは車を止めることはできませんが、歩いて行くことができます。キャンベラの街のあちこちから見えるので、緑の中に吹き上がる噴水を遠くから眺めてもまたきれいです。
n オーストラリアン・ウォー・メモリアル
(The Australian War Memorial)
オーストラリアの戦死者のために建てられた戦争記念館です。入口正面の中庭の追悼ホール(Hall of Memory)には記念碑があります。戦争記念館の正面からまっすぐに湖までのびているアンザック・パレード(Anzac Parade)の両脇には戦争記念碑が立てられ、毎年4月25日のアンザック・デイにはパレードが行われます。
ここは生半可な博物館ではありません。オーストラリアが関わった戦争に関する資料・実物等が余すところなく展示されています。スペースも広大で一日かかっても見切れないほどの展示物があります。第二次世界大戦時の日本軍に関する展示もあり、潜水艦でシドニー湾を攻撃した際の資料など、日本ではあまり見ることのできない歴史を知ることのできる場所です。
n オーストラリアン・ナショナル・ユニバーシティ
(Australian National University)
シティ・ヒルの西に位置するオーストラリア国立大学は広大で美しいキャンパスが有名。わたしの同僚でこの大学で日本語を学んだオーストラリア人がいますが、とてもきれいな日本語を話します。
またその横にある科学アカデミー(Academy of Science)は丸いドームの状のおもしろいかたちの建物です。そしてその向かいにあるのは国立フィルム&サウンド資料館(National Screen & Sound Archive)。古いラジオや蓄音機、レコードや映画フィルムなどを展示しています。映写室ではオーストラリアの昔の映画やTVドラマを見ることができます。
n オーストラリアン・ナショナル・ボタニック・ガーデン
(Australian National Botanic Gardens)
オーストラリア大学からさらに西にはなれた、ブラック・マウンテン(Brack Mountain)の裾野にある国立植物園。ボタニック・ガーデンはオーストラリアの大きな街ならどこにでもあるもので、このガーデンも他のガーデンと比べて特に特筆すべきものはありません。お散歩には最適。
n テレストラ・タワー (Telstra Tower)
ブラック・マウンテンにある195メートルのタワー。テレストラはオーストラリアの電話会社です。ここの展望台からはキャンベラの街が一望でき、完璧な設計のもとに作りこまれた美しい街並みやストリートを見ることができます。タワー内にある回転式レストランは眺めがすばらしく、地元の人にも人気。必ず予約が必要です。カジュアルな小さいカフェもあります。
−キャピタル・ヒル周辺 −
n パーラメント・ハウス (Parllament House)
現在実際に使われているオーストラリアの国会議事堂。キャピタル・ヒルの丘に建っているとてもモダンなデザインの建物です。完成も1955年と政府機関の建物の中でも最も遅く、まだまだ真新しい雰囲気をかもし出しています。中は一般公開されており、広大な無料駐車場も地下に完備されています。
入口ロビーはフォイヤー(Foyer)と呼ばれており、立ち並ぶ大理石の柱や左右にある階段がとても美しい。2階には上院(Senate)と下院(House of Representatives)の会議場(Chamber)があり、これらは国会議事堂の中でもいちばんの見どころ。上院はレッド、下院はグリーンと、それぞれのトレード・カラーにインテリアがまとめられていて素敵です。国旗の立っている中央の展望台からは街の景色が眺められます。正面には旧国会議事堂、その先には戦争博物館を見ることができます。
無料のガイドツアー(英語)も催行されています。議会が開かれている時はガイドツアーはありませんが、議会の様子を見学することはできます。特に下院のクエスチョン・タイムは人気なのでフロントで時間を確認して予約することが必要です。自分で見てまわることもでき、イヤホンを使ったオーディオ・ガイド(有料)を借りて日本語の説明を聞くこともできます。
n オールド・パーラメント・ハウス (Old Parllament House)
旧国会議事堂。現在のキャピタル・ヒルの国会議事堂ができる前の1927年から50年間にわたり国会議事堂として使用されていました。現在は博物館として公開されています。キャンベラにはめずらしく入場料$2が必要です。
建物の内部は古き良き時代の雰囲気があり、クラッシックな内装が素敵です。現在の国会議事堂を見学してから来ると、歴史があるせいかなんだかこちらのほうが威厳が感じられて国会らしい雰囲気。ここのカフェ・レストランはお天気のよい日はおすすめです。
n ハイ・コート・オブ・オーストラリア
(High Court of Australia)
オーストラリア連邦最高裁判所。実際に裁判の様子を見学することができます。伝統的な白いかつらをつけた裁判官たちによる本物の裁判を公聴できるのです。カメラは預ける、一礼をする、私語を慎むなどの規則があります。裁判の内容によっては見学を禁止されることもあります。土日は裁判がないので見学はできません。
n オーストラリア国立美術館
(National Gallery of Australia)
オーストラリア国立美術館。オーストラリア国内外の作品に加え、アボリジニナル・アートを収蔵しています。美術館でも入場料がないのはさすがキャンベラ。ガイドツアーも無料です。オーディオ・ガイド(有料)を借りて日本語の説明を聞くこともできます。
n ヤラルムラ地区 (Yarralumla)
キャピタル・ヒルの西側一帯は各国の大使館が立ち並ぶ地区。それぞれの国をイメージした建築物などもあって意外と楽しいエリアです。観光名所にもなっています。
日本大使館はなんだか懐かしいような建物。パプア・ニューギニア、インドネシアなどは民族風の建物で外見もかなりこだわっています。アメリカは広大で警備も物々しく、ニュージーランドは動物のオブジェなどがあってのどか。いろいろなお国柄が表れています。
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