オーストラリアのアニマル・ガイド


オーストラリアのアニマル・ガイド

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■ エチヅナ  (Echidna)

  エチヅナはオーストラリアにしか生息しない単孔類(たんこうるい)の動物です。単孔類の生物は世界中でカモノハシとエチヅナのみで、この世に2種類しか存在しません。単孔類とは排泄器官と生殖器官が一緒になった生物で、哺乳類であるにもかかわらず、子供を卵で産んで温め、卵がかえって産まれたらミルクで育てます。カンガルー同様、おなかには袋があり、卵の温めや授乳は袋の中で行います。
  体長は30〜50センチで茶系、全身とげとげの針で覆われており、身を守るときは頭と足を引っ込め、針を立てて丸まります。和名はハリモグラ。ハリネズミとは違います。穴を掘って巣をつくり、餌はシロアリの一種のターマイト。とがった鼻先をターマイトの巣穴に差し入れて、細い舌で器用にターマイトを食べます。
  大変珍しい生き物ですが、意外に森の中で見かける動物。短い足でのそのそと歩いています。とても臆病なので人間が近づくと丸まってしまいますが、無理にこじ開けようとしても無理。しばらく静かに待つと再び針をおろして歩きはじめますので、そっと見守りましょう。
* 撮影 NSW フェザーデール・ワイルドライフ・パーク

■ アイビス  (Ibis)

  正式名称はオーストラリアン・ホワイト・アイビス。アイビスはトキの仲間です。長い首をしなやかにのばし、頭とお尻が黒色で背中は白色というコントラストが美しい鳥。体長は70〜80センチほどで、大きな羽根を広げて飛ぶ姿は鶴をも思わせます。夜になると仲間で集まって木の上で眠っている様子もまた風流です。
  トキが絶滅してしまった日本から見るとかなり貴重に見える鳥ですが、オーストラリア全土に生息し、シドニーなどのオフィス街にも現れます。薄汚れてグレーになった羽根で街のごみ箱に顔を突っ込んで餌を探している姿は、まるではきだめにトキ。ちょっと悲しくなってしまいます。
* 撮影 NSW シドニー

■ ペリカン  (Pelican)

  飛べる鳥の中ではオーストラリアに生息する中でいちばん大型の鳥です。体長は150〜180センチ、人間の子供のほうが小さいくらいです。羽を広げてはばたく姿は更に大きく見え、グライダーのように水面ぎりぎりで風に乗っている姿はなかなか立派です。体が大きいせいかそれほど臆病ではなく、わりと人間のまわりにやってきますが、触られるのはあまり好きではないよう。こちらもその大きなくちばしを向けられるとちょっと萎縮してしまいます。
  オーストラリア全域に生息し、水辺ならかなりの確立で現れるそれほど珍しくない鳥。海で釣りをしていると魚をおねだりにやってくることもあります。シドニーではフィッシュ・マーケットに行けばたいてい見ることができます。
* 撮影 QLD モートン・アイランド

■ ロリキート  (Lorikeet)

  頭はブルー、背中はグリーン、くちばしはオレンジ。首からおなかにかけてはイエロー、オレンジ、ブルーが美しく配色された、七色の羽根を持つ鳥。こんなカラフルな色が天然で存在することに感動します。あんな色では目立って危ないのでは、と最初は思いましたが、オーストラリアの木々に咲く、赤や黄色の美しい花々のまわりではその色はかえって保護色なのでした。体長は20〜30センチ、ロリキートにも種類があり、全身グリーンのものもいます。
  ピチピチッと鳴き合い、いつも仲間やつがいで行動するロリキートたち。オーストラリアの東海岸地方を中心に生息し、シドニー市内でもよく見かける鳥です。今日も家の庭先にはロリキートたちが赤い花の蜜を吸いにやってきています。
* 撮影 NSW シドニー

■ エリマキトカゲ  (Frilled Neck Lizard)

  爬虫類でトカゲの仲間のエリマキトカゲ。相手を威嚇する際や求愛の際には普段折りたたんでいる首のまわりのフリルを広げてアピール。そして威嚇しても相手のほうが強そうだとわかると、2本足で立ち上がってガニマタですたこら走り去る姿がなんともユーモラスな生き物です。
  ノーザン・テリトリーなどのアウトバックに生息していますが、簡単には見かけません。ましてやフリルを広げて走り去る姿を見るのは至難の業。私はあのエリマキトカゲらしいフリルを広げた姿をこれまで1度も見たことがありません。
* 撮影 NSW フェザーデール・ワイルドライフ・パーク

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