オーストラリアのアニマル・ガイド


オーストラリアのアニマル・ガイド

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■ コアラ  (Koala)

  おなかのポケット(英語ではポーチ)の中で赤ちゃんを育てる有袋類(ゆうたいるい)。生まれたての赤ちゃんは5〜6グラムと超ミニサイズ。6ヶ月ほど袋の中で過ごしてから外に出てくるようになります。
  「コアラ」という名前はアボリジニの言葉で「水を飲まない」という意味。ユーカリの葉以外は食べず、水をほとんど飲まないのでこう呼ばれるようになりました。ユーカリに含まれている毒素を体内で分解し、栄養素の少ないユーカリのエネルギーを効率的に使うためにほとんど動かず、1日に20時間は眠っています。
  オーストラリアのユーカリの森では野生のコアラを見られることがありますが、現在は野生のコアラを見ることは難しくなってきています。オーストラリアの中でいちばん野生のコアラを見ることができるのはおそらくサウス・オーストラリア州のカンガルー・アイランド。この島ではかなりの確率で野生のコアラを見ることができ、時には道路を横断しているコアラに出会うこともあります。
* 撮影 NSW ポートマッコーリ ビラボン・パーク

■ カンガルー  (Kangaroo)

  ヨーロッパからの入植者がアボリジニの人に「あの動物は何?」と聞いたところ「わからない(カンガルー)」と答えたことからこの名前がつきました。コアラと同じくおなかの袋で赤ちゃんを育てる有袋類。カンガルーには非常に多くの種類があり、一般的なのは灰色のグレイ・カンガルーや茶系のレッド・カンガルー。ワラビーとよく似ていますが、ワラビーより大型で足なども筋肉質なのが特徴です。
  後ろ足が非常に発達していてジャンプして前進します。後退はできないといわれています。前足を補助程度に使って4本足で歩くこともあります。後ろ足に比べて前足は非常に細く、器用に手で食べ物をつかんだり、体のかゆいところを掻いたりできます。
  さすがに町中では見かけませんが、郊外の森の中などでは野生のカンガルーを見ることができます。時々森を歩いていると自分の背ほどもある大きなカンガルーと遭遇することもあります。動物園にいるカンガルーは人に馴れていて寄ってきますが、野生のカンガルーはほとんど人間に近づいてくることはありません。爪が鋭いので野生のカンガルーをむやみに驚かせたりしないほうがよいでしょう。
* 撮影 VIC グランピアンズ

■ ワラビー  (Wallaby)

  ワラビーはカンガルー科の有袋類。ワラビーとカンガルーの違いは大きさだといわれています。大型のものがカンガルー、小型のものがワラビー。中型のものはワラルーと呼ばれるそうですが、実際にそう呼んでいるオージーを見たことはありません。かなり曖昧な分類わけで、左の写真のどちらも一般的にワラビーと呼ばれています。
  基本的に口で草をむしって食べますが、手はかなり器用で枝を押さえたり、食べ物を両手でしっかり持って食べたりすることもできます。
  郊外の森の中で見かけることができ、少々臆病ですが、人間に馴れているワラビーは近寄ってきて食べ物をねだることがあります。
* 撮影 上 TAS クレイドル・マウンテン
  中・下 NSW フェザーデール・ワイルドライフ・パーク

■ クオッカ  (Quokka)

  ワラビーよりも更に小さな有袋類。カンガルーやワラビーのように後ろ足で立ち上がることができますが、全体に丸っこくてネズミが大きくなったような印象です。
  オーストラリア本土でも生息が確認されていますが、ウエスタン・オーストラリアのロットネスト島がクオッカの生息地として有名。この島の名前は発見者がクオッカをネズミと間違えて「ロットネスト(ネズミの巣)」だと呼んだことからつけられています。
* 撮影 WA ロットネスト・アイランド

■ ポッサム  (Possum)

  木登りの得意な小型の有袋類。赤ちゃんはおなかの袋の中で育ち、ある程度大きくなるとお母さんの背中に背負われて育てられます。
  左の写真のようにポッサムの中にもいくつか種類があり、大型であらいぐまを思わせるようなものから、小型でネズミのような顔つきのものまでいろいろ。しっぽが細い種類のものは、尾を第2の手のように枝にくるりと巻きつけてぶら下がったりすることができます。指先には大きな爪があり、枝を押さえたり、食べ物を両手でしっかり持って食べたりすることもできます。比較的人間に馴れやすく、人の手から餌をもらう野生のポッサムの姿もよく見かけます。
  オーストラリア全土に生息し、野生動物の中では比較的簡単に見つけることのできる動物です。夜行性で夜になるとシドニーの公園や住宅街などにも現れ、時々ネコとけんかしているポッサムも見かけます。ニュージーランドではエネミー(敵)と呼ばれるほど嫌われている動物らしいですが、オーストラリアでは人気者。和名では「オポッサム」と呼ぶこともあります。
* 撮影 上 TAS クレイドル・マウンテン
  下 NSW シドニー

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