移動中にタブレットをプレーヤーとして音楽を聴くのにワイヤレスイヤホンが重宝していました。スマートフォンを購入してからもそれは変わらなかったのですが、店頭で何の気無しに通常のイヤホンを試した際、音質の差が大きい事を改めて知らされました。
それで新しく通常のイヤホンを買った訳ですが、確かに音質の向上を感じるものの、矢張りワイヤレスに比べると取り回しに難があります。そのストレスを解消したいのが一点、そしてもう一点が使用中に外部の音で音楽が聴き取れない事があり、ノイズキャンセリング機能が欲しくなり、その二点から次はノイズキャンセリング機能の付いたワイヤレスヘッドホンを買おうと考えたのです。昔なら外でヘッドホンを使う事に抵抗がありましたが、周囲を見回せば珍しくなく、既にそれは気にならなくなっていました。
性能だけを見れば一番はソニーのWH−1000XM3がノイズキャンセリングに定評があり欲しかったのですが如何せん値が張ります。そんな折に本製品が投げ売りされている情報を掴んだのです。知らないメーカーでしたが調べてみると本製品がどうしようも無いくらい使えない訳ではなく、これは売り切れる前に買わねばと翌日には当該店舗に走り購入しました。
期待のノイズキャンセリングですが充分な効果が感じられます。何でも完璧に消すと言うほどではありませんが、作動させると間違い無く静かになります。取り敢えず最低限これくらい使えれば不足はありません。
本体の右側面がコントローラーになっておりタッチ操作が出来ますが、これで再生から一時停止、曲送りに頭出し、音量の上下まで出来るのは非常に便利です。特に音量は指を動かす距離に応じて音量が変化すると言うのは他の機種に無い長所でしょう。これは是非とも他社にも真似て欲しいです。他に本体を頭から取り外すと一時停止、もう一度装着すると再生が始まると言う機能もあります。これは必須ではありませんがあって困るものでも無く、事実利用しています。
音質は正直に言ってあまり良くありません。かまぼこ型で歌声はよく聴き取れますが、反面高音と低音は物足りない感じで音に迫力はありません。
またバッテリー持続時間は短いです。事前に評価を調べた際、ノイズキャンセリングをオンにすると実質六時間と言う情報も目にしていてその時点で以前に使用していたワイヤレスイヤホンと変わらないと落胆していたのですが、実際に使ってみるとそれ以上に短かったです。WH−1000XM3はノイズキャンセリングをオンにしても公称三十時間と非常に長いだけに差を感じます。
それから専用アプリケーションソフトウェアをスマートフォンにインストールする事でイコライザーの調整などが出来ますが、操作方法が分かり辛いので試していません。またバッテリー残量がパーセント表示で確認出来るのは良いのですが、iPhoneに標準で備わった接続したブルートゥース機器のバッテリー残量が理解る機能が働きません。一一アプリを立ち上げないといけないのが煩わしいです。
手放しで称賛は出来ませんが、まぁ、購入価格が安かったので特に文句はありません。本命の購入までこれで持たせるとします。WH−1000XM4が発売されたら欲しいですね。