キカイダー01
幼少の砌、図書館にあった様々なヒーローが掲載されていた本(テレビマガジンスペシャルとかそんな感じ)で初めてその存在を知りました(後年再度読みたくなり探したのですがありませんでした)。そこでキカイダー共々知る事となったのですが、見た瞬間惚れ込みました。キカイダーの兄であり完全な良心回路を持っていて外見も格好よく、非常に好きになったのを覚えています。それから幾星霜、より詳細な設定を知ることとなりました。何と言っても一番の魅力は登場シーンにつきます。高所で後ろを向きトランペットを吹いている、まさにヒーローの正しい登場シーンです。何となくキカイダーよりも強そうなところも良いですね。
ハカイダー
恐らく特撮ヒーロー番組に登場する悪役の中で、一番人気が高いのではないでしょうか。御多分に漏れずミオさんも好きな戦士の一人です(初見は前述した本だと思うのですが、その時は然程良いと思いはしなかったと思います。その本でハカイダー部隊を知った時の事は鮮明に覚えていますが、ハカイダーの良さを知ったのはもう少し後と思われます)。しかし、私がハカイダーを好きと思うのは書籍や何やらで賛美されている影響が多分にあります。とにかく様々な資料でハカイダーの素晴らしさが説かれていましたので、何とはなしに好きになっていたのですが、実際に映像作品を見て少々評価が変わりました。このハカイダーと言うのはどうにもその良い評判ばかりが一人歩きしている様に感じます。デザインは文句無しに格好良い(頭部のブレインが気持ち悪いと言えば気持ち悪いですが)のですが、あまり強く感じませんでした。確かにキカイダーとの初戦では高い戦闘力を発揮し圧倒しましたが、その後は今一つパッとしません。光明寺博士の脳味噌があるためキカイダーは本気で攻撃できないというハンディがあるにも拘らず、キカイダーに押され気味になることも屡。時には脳に一切ダメージを与えずに、動けないほどにまでやられていました。ハカイダーの強さを証明するものとして、『キカイダー<アカ地雷ガマ<ハカイダー<白骨ムササビ<キカイダー』という公式も存在しますが、ハカイダーと戦闘した時のアカ地雷ガマは全身地雷が使用不能でしたし。地雷を破壊剣で破壊したサブローの実力は認めますが、全身地雷が使えなければキカイダーも負けていませんでしたでしょう。そう考えるとあまり強い印象はありません。しかし最期は良かったと思います。キカイダーと互角の戦闘力を持つハカイダーが断末魔を挙げる暇すらなく――いあ、断末魔は挙げたけれど――刹那の内に破壊された。取り敢えず白骨ムササビが強いと言う事は伝わってきます。その白骨ムササビですが、かなりの実力者と思わせておき、キカイダーとの戦闘では瞬間移動能力で尽くキカイダーの攻撃を躱したまでは良かったものの、存外呆気無かった印象があります。せめて電磁エンドは防いで欲しかった。
閑話休題。ハカイダーに話を戻します。所謂ギルハカイダーの変貌振りもある意味有名ですが性格は殆ど変わっていませんし、戦闘力も低下していない、寧ろ強くなったと思います。唯一悪くなったのはサブローハカイダーに比して変身前の人間体が無くなり、その分の魅力が減少した事でしょうか。キカイダーではなく01を狙う様になったのは残念ですが、レッド、ブルー、シルバーハカイダーやシャドウナイトの仇をとろうとしているのは格好良いです。装備ではどんなロボットも破壊する高周波弾を放つハカイダーショットは非常に格好良いと思います。唯、愛機である白いカラスは今一かなぁ。如何にもヒーロー然とした架空のマシンと言う風貌であるサイドマシーンに比べ、カラーリング意外は極々ノーマルなバイクと言うのが残念です。もしかしたら通の方にはそこが良いのかもしれませんが、あたしは通ではありませんので実際には町を走ってなさそうなバイクにして欲しかったです。何だかんだ言いましたが、ハカイダーが好きと言う事に変わりはありません。若干評価は下がってしまいましたけれどね。
ガッタイダー
爆外伝の四天王が合体してバグラーが操縦するボンバーアーマーでも、ワタルの巨大な魔神でもありません(何)。初めて目にしたのはホビージャパンで連載されていた、シックオフィシャルディオラマストーリーキカイダー00でした。作例として登場したその姿は、ハカイダーのデザインラインを受け継ぎながらも、重厚さが増しており四倍のパワー、防御力と言う事の説得力を感じさせます。勿論単純な格好よさも抜群です。唯一苦手なのは、頭部の収められた四つのブレインが気持ち悪い事ですが、全体の格好良さに支障をきたすほどではありません。それ以来ガッタイダーの虜となったのですが、愕然としたのは後日。キカイダー01を見る機会があったのですが、それに登場したガッタイダーが格好よくありません。四つのブレインが強調され肥大した頭部、よく理解らないアルファベットが並べられた意図の不明なボディデザイン、どう贔屓目に見てもハカイダーより格好良いとは思えません。背中のマントだけは非常に格好良いのですが。そもそも合体方法も奇異です。ハカイダー四人衆が円陣を組んだと思ったらその場でそのまま回転って何ですかそれは。不思議な踊りですか(MPが吸い取られる〜)。しかししかし、これで強ければ問題ありません。人間見た目が全てではないのです。が、強くない! ハカイダーの四倍の戦闘力を誇るとか、ハカイダー四人衆の全ての武器を使う事ができると言う言葉だけの設定ではなく(後者は実際に描写されましたが)、それを画面で見せて欲しいです。せめて01とキカイダーを苦戦させ、二人がかりで辛うじて斃せた、と言う事にして欲しいものです。その上一度やられると、合体回路が破壊されているとかでその姿は一度きりの輝きでした。いと哀し。あ、でも死神ミサイルとやらは結構強いのかなぁ。これが原作版及び、アニメ版では巨大ロボと言った感じに処理されていて相応の魅力があるのですが。
ワルダー
濃霧の中から笛の音を響かせながらゆっくりと歩いてくる影、銀色に輝くその正体こそがワルダー。もうこの登場場面からしてとても格好良いです。番組終盤に登場する強敵と言う事で前作で言えばハカイダーに相当するのでしょうが、人質をとりながらも大して強くなかったハカイダーと比べてその差は歴然です。ござる口調で武士と呼ぶに相応しい堂々とした態度、性格が本当に素晴らしいです。ハカイダーをもあっと言う間に手玉に取り、01相手でも非常に強力な戦闘力を見せ付けてくれます。そんな彼の欠点は、犬を前にした時の表情でしょうか。犬が苦手と言う理由に関しては至極納得出来るのですが、それにしたってあの狼狽振りは情けないです。しかしそれさえ別にすれば、本当に素晴らしく格好良い存在です。ビジンダーですら商品化されているS.I.Cでワルダーが出ていないのは可笑しいとしか言いようがありません。
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