好きなライダー怪人


グロンギ族
 新世代ライダー第一弾であるクウガに登場した怪人でしたが、そのグロンギのデザインはどれも秀逸なものばかりでした。生々しくありながらも、一見してそのモティーフの理解らない絶妙なデザインは、非常に素晴らしいものです。その中でも特に気に入ったものを幾つかピックアップしてきます。
ズ・グムン・バ:仮面ライダー第一話の怪人らしく、蜘蛛の怪人。その時点で非常に嬉しいものがありましたが、そのデザインも見事です。歴代蜘蛛怪人の中でも一番の格好よさだと思います。特に頭部の八つの眼球や出し入れ自在の鋭い爪、そして鋼の頑強さと絹のしなやかさを兼ね備えた糸が魅力的です。
ズ・ゴオマ・グ:最初は然程重要な役ではないと思いましたが、意外や意外セミレギュラーに。仲間内でも蔑まれる役という事で、可哀想に思えました。しかし時を経て、ダグバのベルトの力により強化体となりました。その時点でクウガを圧倒するほどの戦闘力を見せながらも、更に究極体へと進化し、その戦闘力は最高潮。格好良さもかなりのものとなり、非常に好きなキャラでした。
メ・ガドラ・ダ:その登場時から期待されてましたが、実際に現れたその姿は非常に格好いいものでした。不幸にもその登場したエピソードが総集編であったがために活躍が少なかったですが、実際長期に渡る戦闘時間から考えても、非常に強力な戦士であったことが窺えます。傷を誇りとしそれを治癒しないという戦士としての覚悟が格好良いです(それが仇となり負けてしまいましたが)。虎種怪人であることが外見からは分からず、後に知り感心しました。
ゴ・ガドル・バ:“ゴ”が登場すると知った頃、バダー、ブウロ、ガメゴと共に初めて知ったのが彼でした。クウガと相反する甲虫の怪人であり、剣を使うと知り非常に期待しました。しかし前述の三人と比して、その出番は中々来ませんでした。彼の活躍を見る事が出来たのは物語も終盤になっていた頃。その活躍は期待以上の素晴らしいものでした。クウガ同様、格闘体、俊敏体、剛力体へと変化し、様々な武器を使いこなす姿は非常に格好よく、クウガとの初対決は全編通しても非常に魅力的な戦闘でした。その時点でクウガを圧倒する超絶振りでしたが、彼の活躍はそれだけに留まらずクウガからヒントを経、発電所の電撃を浴び電撃体を物にしました。甲虫と電気から、ストロンガーを連想するのは割かし有名な話。設定では肩の甲冑を盾にするとありましたが、劇中未登場なのが悔やまれます。
ン・ダグバ・ゼバ:特異な名称のグロンギでしたが、その首領たる存在は更に独特のものでした。日本語としては存在しえない、“ン”を頭文字とするのはそれだけでインパクトを感じられます。物語冒頭にてシルエットの見ながら登場し、多量の毛髪を生やした奇異な姿を印象付けましたが、最終決戦にて現したその姿は全くの別物。純白の躰は高貴ささえ感じられました。後に初期の姿がクウガで言うグローイングフォーム、最後の姿がアルティメットフォームに相当すると知りました。アルティメットフォームと同等の超常的な能力を持ち、凄まじいまでの戦闘力を保有していました。本気の殴り合いという最終決戦は、賛否両論で物議を醸し出しましたが、個人的には凄く納得しております。

ロード怪人
 クウガの続編であるアギトの怪人もまた、クウガとは異なるアプローチながら素晴らしいデザインでした。最初にジャガーロードを見た時は、あまりにもグロンギと性格が違う事や、単純明快なデザインにあまり良い印象を持ちませんでしたが、だんだんと格好よく思えてくるようになりました。多くの種は武器を持つのですが、その武器の名称もまた格好良いものです。グロンギ同様、特に気に入った怪人について細かく述べていきます。
スコーピオンロード レイウルス・アクティア:それまでに登場したロード怪人とは一線を画す格好良いデザインで、一目見た瞬間から好きになりました。ロード怪人は複数で登場する事が多いのですが、スコーピオンロードはアクティア単独で強さに対する自信の程と孤高の雰囲気が醸されていて格好良いです。元来、蠍をモティーフにした怪人が好きなのですが、その中でもアクティアの格好良さは特筆に値しました。しかもアギトの『セイバースラッシュ』を弾き返した事からも非常に強力な怪人である事が窺え、アギトと互角以上の戦いを繰り広げた実力者です。装備する『冥府の斧』と『冥王の盾』も良いですな。ドクトルGに酷似していたのは一種のオマージュなのでしょうか。
ジャガーロード パンテラス・ルベオー:再度登場したジャガーロードでしたが、その中でルベオーは個人的に好みでした。深紅の躰を持ち、炎の如く好戦的な性格は非常に格好良かったと思います。武器として『強欲の剣』を使いこなす様も格好良かったです。
クラブロード クルスタータ・パレオ:小生の持つ蟹のイメージを覆す、スマートで非常に格好良い怪人でした。『欺瞞の爪』という武器を装備しておりましたが、これはアギトのライダーキックを弾き返すほどの防御力を持っています。ロード怪人では初めて、後述するオルキヌスと怪人同士の接触を行った事も印象深いです。
オルカロード ケトス・オルキヌス:それまでに登場したロード怪人を圧倒する高い戦闘力を保有した怪人でした。恐らく高位のエル・ロードを除けば、全ロード怪人の中でも一,二の実力者だと思われます。武器である『因果のフランベルジュ』は、一見優雅に見えるもののその刃に切られると、業火で焼かれるような痛みを味わうという残虐なものです。
アントロード フォルミカ・エクエス:劇場版に登場したアントロードの中でも一番格好良いと思います。アントロードを率いる隊長的な役割を担っており、例によって体色が赤というのが非常に格好良いです。
ビートルロード スカラベウス・フォルティス:TVスペシャル版に登場する怪人は甲虫をモティーフとするものでした。その外見は、あのガドルを彷彿とさせるものでした。『義憤のモルゲンステルン』と『無明のホプロン』で武装し、アギト、ギルス、G3−Xの三人を相手に、一歩も引けをとらない素晴らしい戦いぶりでした。シャイニングフォームに敗れてしまいましたが、その際のアギトの動きは優雅で且つ華麗な素晴らしいものでした。
水のエル:ロード怪人の中では幹部に相当すると思われる、高位のエルロード。最初に出現したエル・ロードが彼でした。水のエルと言うだけあって、鯨という水中で最大の動物をモティーフにしたのは見事だと思います。『怨嗟のドゥ・サンガ』を武器としますが、強化体は『怨念のバルディッシュ』と言うハルバードを使いこなし、非常に好みの武器でした。ソフビフィギュアで登場しましたが、それは納得のいき難い商品だったことは記憶に新しいです。
風のエル:空を支配する彼のモティーフは鷹と先ず納得のいくものでした。これまでのロード怪人とは明らかに異なる、派手なデザインは同時に威圧感も備え持っていたと思います。武器は長弓『憐憫のカマサ』。
地のエル:最後のエルロードして登場したのは百獣の王であるライオンをモティーフにした怪人でした。大地を支配する怪人に相応しいものと思います。そのデザインも素晴らしく格好良いものであり、戦士と言った風貌です。『敬虔のカンダ』と呼ばれる長剣は、シャイニングカリバーを叩き割るほどの切れ味を秘めております。

ミラーモンスター
 龍騎の怪人に相当するミラーモンスターは、その数こそ少ないもののフルCGによる非人型の怪人が登場したりと、これまでとの差別化がより明確になされています。そのデザインもこれまでと同様非常に格好良いものとなっております。ネタ不足気味ですのでコメントが適当です(死)
烈火龍ドラグランザー:東洋の龍をモティーフとしていたドラグレッダーが一段と格好よくなっております。華麗なだけでなく迫力が身につき風格が漂っております。
獣帝ジェノサイダー:ベノスネイカー、エビルダイバー、メタルゲラスの三体が合体して誕生するこのモンスターは、より怪獣的で非常に格好良いと思います。凶悪な頭部や背中に広がる翼など文句無しですが、唯一の難点はそのサイズがメタルゲラスにあわせたためか、小型になってしまったことでしょうか。その点R&Mではベノスネイカーを基準としており、巨大な姿となっており好感が持てます。
ゴルトフェニックス:最強のライダーであるオーディンの契約モンスターは、それに相応しく不死鳥がモティーフとなっております。しかし、確かに全体から放たれる神秘さや神々しさは満点ではあると思いますが、如何せん迫力不足の感は否めないかと。最強のモンスターなのですから、ドラグランザーやジェノサイダーに勝るとも劣らない迫力が欲しいところです。異名(?)が無いのも不満。
メガゼール:ギガゼールを指揮し、身軽さを活かした戦法で刀で切り裂く、非常に格好良いモンスターです。
ガルドサンダー:神崎士郎に仕える役割を担う鳳凰種のモンスター。これまでとは明らかに異なり、一種のヒロイックさを持ち非常に格好良いです。口から火炎を放ち、科学忍法火の鳥を使うなど魅力的な点を多々持ちます。
オメガゼール:ゼール系の中で最も高い位に位置するだけあり、ゼールの中で一番格好良く強いと思います。強力そうな武器や、巨躯に似合わないスピードを活かして戦う姿は格好良い以外の何物でもありません。
アビスラッシャー:元来鮫をモティーフとした怪人は格好良い事が多いのですが、ご多分に漏れずアビスラッシャーも凄まじく格好よく迫力に満ち溢れています。武器が剣と言うのも魅力的。
バズスティンガー ホーネット:元々小生、雀蜂やそれをモティーフとしたキャラは非常に好みです。バズスティンガーは圧倒的な格好よさこそ備えていないものの、普通に格好良いと思います。
ガルドストーム:ガルドサンダーをインディアン風に処理したと思われるこのデザインは、矢張り中々格好良いものがあります。戦斧を手に敵に立ち向かうその姿にはヒーローのそれに近いものがあります。また、士郎の使いとして優衣を救い、サイコローグに向かっていった姿はかなりの格好よさでした。
バズスティンガー ブルーム:クマバチと言うモティーフは好きではないのですが、黄金の躰がバズスティンガーの中で最も格好良いと思います。

オルフェノク
 平成ライダー第四弾である『仮面ライダーファイズ』の怪人であるオルフェノクは、これまでに無い高い魅力の怪人でした。白系統の濃淡のみで表された色が芸術的なデザインと合わさり非常に魅力的な外見を生み出している反面、複数のオルフェノクが絡み合うと識別がつき難くなってしまうのが難点でしょうか。デザインだけではなく、劇中での扱いもその魅力の一端でした。人間の進化した種と称され実に個性的なオルフェノクが多数登場しブラウン管を飾りました。一部のオルフェノクには複数の姿が与えられているのも嬉しいです(個人的に作中には登場しないだけで一部の例外はあるものの、殆どのオルフェノクがその能力を持っていると思っているのですが)。唯一残念なのは、其々に個性的で多様な設定が成されているにも拘らず、その大半が劇中で活かされなかったことでしょうか。平成ライダーではそのパターンが多くオルフェノクに限った話ではありませんが、特にその傾向が顕著だった様に見受けられます。余談ながら番組開始当初、私は毎回オルフェノクの人間体と巧が接触、その都度思い悩んだり怒りを覚えたりする展開になるものかと思っていました。結局そうはならず、寧ろそれはシリーズを通した展開の中に入っていましたね。それでは、例によって特に気に入ったものにコメントを添えていきます。
ウルフオルフェノク:劇場版でのその登場は衝撃的でした。主人公である乾巧が突如オルフェノクに変化、それには驚愕を禁じ得ませんでした。狼と言うモティーフは彼の一匹狼と言う気質とマッチしていると思います。全体的に刺々しいデザインは強そうです。尻尾がチャームポイントでしょうか。強さも申し分無く、同時に複数のラッキークローバーを相手にしても尚圧倒するだけの戦闘力を持ち合わせております。変化の際に立ち上る青白いオーラが、内在しているパワーの凄まじさを物語っています。跳躍を強調した特徴的なアクションも魅力的でした。劇場版で登場した姿は、激情態だったのですね。確かにTV版とは脚部が違うとは思っておりましたが、それは半獣形態かと思っていました。
ホースオルフェノク:事故に遭遇し一度死を経験する木場勇治。生き返った彼は裏切られ全てを失う。多くの不幸に見舞われ愕然、疑問。降り頻る雨の中、何故自分が、自分が何をしたのかと憎むべき相手に思いをぶつける。生き返ったお前が悪い。投げかけられたその言葉をキーに怒りを爆発させ、オルフェノクへと覚醒する。何とも言えない格好良さを漂わせるシーンです。私はこの時勇治が主人公だと思い込んでいましたので、いきなり馬面の怪人になった時は大層驚きました。その後、ファイズとの初激突ではそれまでオルフェノクに対して絶えず優勢だったファイズに、初めて“強さ”を見せました。文字通り必殺技だったクリムゾンスマッシュを、辛うじて弾き返す。それは決して圧倒的な強さではありませんが、却って後の戦う度に強くなっていると巧に思わせる描写を際立たせるものだったでしょう。その馬と言うモティーフも、魔剣と盾を装備した雄姿を見れば騎士を彷彿とさせる趣で見事ではないでしょうか。アギトと龍騎での下積み期間を経て、馬の怪人も出世したものです(笑) 閑話休題。格闘態とは別の姿として一話で披露されたのが、ケンタウロスを思わせる疾走態です。CG合成とは言え中々の迫力を醸し出していたように思えます。更に、劇場版及び本編最終話にて登場した、激情態。激しい怒りによって変身した姿(バイオライダー?)だそうですが、更に格好良くなっていて良い感じに思えます。
 ホースオルフェノクに変化する木場勇治は『555』のもう一人の主人公とも言うべき存在です。しかし本放送当事は、汚い部分を知りながらも人間を守ると誓った筈の勇治が、いやにあっさりと人間を見限った事に、そして最終回ではまた考えを変えた事に納得が出来ませんでした。ですが今から思えば至極単純な事で、結局勇治は人間だったと言うだけなのですよね。全てを奪ったいとこを怒りのままに殺し、自分を捨てた嘗ての恋人を殺し、直也の夢を奪った相手を断罪者気取りで殺し、結花を殺した(と思い込んだ)相手を殺し、それは全て実に人間臭い感情だと言えます。巧に対して人間の心さえ失わなければ悩む必要は無いと言い放った彼でしたが、成程、確かに最初から最後まで一貫して人間の心は失っていませんでした。自分が正義だと思い込んだ単なる人間の姿です。
クロコダイルオルフェノク:上の上のオルフェノクの集団(“の”の重複が酷い)ラッキークローバー、その尖兵ジェイ。刺々しい凶暴なデザインは、見る者を圧倒する威圧的な迫力に満ち溢れています。ファイズの前に立ちはだかったクロコダイルオルフェノクは、ラッキークローバーの名に恥じぬ圧倒的な強さを見せ付けました。これまでのオルフェノクの中ではホースオルフェノクが僅かに実力で上回っていましたが、クロコダイルオルフェノクはあらゆる攻撃を弾き返し、ホースオルフェノクに致命的なダメージを与えたクリムゾンスマッシュすらも余裕で跳ね返します。彼の実力はそれだけに止まらず、その最大の特徴は魂を三つ持っていると言うことでした。ファイズに圧勝する彼もカイザの前には二度敗北を喫す事になりますが、その都度再生強化し、更なる障害となりました。最終的にファイズに敗れ去る事となりますが、それもクリムゾンスマッシュを放ち、それを弾き返された勢いを利用してのグランインパクトで斃すと言う説得力のある決着だった様に思います。また、武器としてはバックラーと巨大な剣を装備、その魅力を更に引き出しました。余談ながら、登場初期の形態を格闘態、その後甦る度に剛強態、凶暴態と呼称しますが、私は見ていて違いに気付きませんでした(死) 姿形が変化している描写だけは分かったのですが、具体的にどの様に変化したのやらさっぱりです。
センチピィードオルフェノク:ラッキークローバー随一の知性派であり常に慇懃無礼に振舞う琢磨逸郎。彼もまた、初戦時には圧倒的な戦闘力を発揮しました。直也の前に現れた彼は、人間態のままでオルフェノクの能力を行使すると言う印象的な活躍を見せます。その後、勇治、結花を加え三人を同時に相手をすることになりますが、それでも一切寄せ付けない一方的な戦闘で、勇治をKO、直也を敗退させる完全無比な実力を披露。その後も幾度かホースオルフェノクと、或いはファイズと戦闘を行う事になりますが、それでも常に勝利を続けました。しかし、ファイズの新兵器アクセルフォームの前に完全なる敗北を味わい、それを気に陰りを見せていきました。それは北崎の登場で決定的となってしまい、以降目立った活躍はありませんが、最終話では残された短い命を人間として生きる事を決意、社会に溶け込んでいきました。その選択肢を選んだオルフェノクは決して皆無ではないと思われますが(劇中に登場した巧や直也、ゲストとして登場したピザ屋のマスターの他、画面には映っていないものの人間として生きているオルフェノクが多かれ少なかれ存在すると推測されます)、オルフェノクとして高い能力と地位を保有し、揺ぎ無い立場にあった彼が敢えてオルフェノクとしての道を捨てた事は、賞賛に値すると思います。初期の強くて格好良い琢磨さんが好きだったミオさんとしては、途中の不甲斐なさは残念でなりませんが、それだけに最終話の選択は嬉しかったです。外見は格好良いものではありませんが、百足の特質を持つと言うのは巧く表現されていたように思えます。
ドラゴンオルフェノク:ラッキークローバーの最後の一人として、度々口にされる『北崎さん』なる存在。琢磨さんと冴子の口ぶりからラッキークローバーでも大きな発言権と影響力を持っており、琢磨さんですら一目置いている存在と言うことが窺えます。それだけに北崎さんに対する期待は高まりました。そして、満を持して登場したのは純真さと冷酷さ、相反する二つの要素を併せ持った、少年と呼んでも差し支えない若者でした。物腰の落ち着いた経験豊富な年配の方(丁度、木野さんの様な人をイメージしていました)を期待していた私は、正直残念に思いました。しかし、彼のオルフェノクとしての姿は、ラッキークローバー最強の実力者と呼ぶに相応しい素晴らしいものでした。最初にその姿を見た時、私はオルフェノクの中で圧倒的に一番格好良いと思いました。竜の特質を持ち、全身からパワーの漲る巨体、禍々しいシルエット、格好良い以外の何物でもありません。また、その姿――魔人態――だけではなく、竜人態と言うもう一つの姿も備えていました。ファイズのアクセルフォームに相当するであろうその形態は、単純に格好良いとは言い難いですが、圧倒的な速度を誇る事の説得力がありました。最終的にはその性格から仲間からの不意打ちを招き、ファイズのクリムゾンスマッシュ、デルタのルシファーズハンマーを同時に喰らった挙句、這這の体で逃走するもオルフェノクの王に捕食され人生に幕を閉じました。憖じ強力な力を持ってしまったばかりに最後まで己を最強と信じ疑わなかったオルフェノクでした。でも最後は矢張り雅人に止めを刺させてあげたかったなぁ。
ローズオルフェノク:スマートブレインの社長として颯爽と登場した村上もまた、琢磨逸郎と同様人間の姿でオルフェノクの力を行使する事のできる人間でした。両の手からエネルギー球を発するシーンは格好良い以外の何物でもありません。そんな村上社長のオルフェノクとしての姿が明かされたのは、それから後の事でした。それはサイバーチックな外見で、どこか異質な感が漂っておりました。しかし間違い無く、それは相当格好良いものでした。薔薇の花弁を或いは攻撃、或いは防御へと駆使しつつ戦うその姿は、一種の優雅ささえ漂う非常に格好良いものだったように思います。絶えずファイズ達を圧倒していましたが、最終的には致命傷を負ってしまい、自らオルフェノクの王への生贄となり費えました。王の復活を信じ続けて使命を全うしたその雄姿は見事の一言です。
アークオルフェノク:物語序盤からその存在が示唆されていたオルフェノクの王。最終盤になり王は遂にその姿を現しました。手元に資料が無いので理解らないのですがモティーフは外見から判断するに飛蝗でしょうか? 超全集なら載っているのでしょうか。むぅ、もう少し情報量の多い資料があったら欲しいのですけれどねぇ。閑話休題。アークオルフェノクは最終回でその実力を発揮しました。ファイズ、カイザ、デルタの三人を相手に圧倒し、オートバジンを粉砕するなど強い事は強いのですが、あまりにも活躍期間が短かったように思えます。もう少し長くその強さを見せ付けて欲しかったです。取り敢えず最後の敵だから強くしましたと言う印象で深みが全くありません。最初は何も知らず無垢な子供が、段段とオルフェの玖として覚醒し、心が闇に染まっていく、そうした流れを見せてくれれば存在感もあったのでしょうが、照夫は何も知らないままに消滅してしまいましたので、人間の子供に潜んでいたと言うのが物語に於いて全く意味がありまっせんでした。つまりませんわ。外見がファイズやカイザに酷似していますが、それは設定上ライダーズギアがアークオルフェノクを基にして開発されたと知り納得。
ライオンオルフェノク:劇場版にて初めて登場したオルフェノク軍団の中で一番格好良かったです。ライオン故の迫力と言う点では物足りない部分もありますが武闘家然とした姿は格好よさに満ちています。胸から高温の火焔を吐くと言う設定もありながらそれが使われなかった、と言うの惜しまれる点でしょうか。
マンティスオルフェノク:蟷螂は好きですしスカート状に広がった衣装がマントの様でとても格好良いです。両手の鎌を振り翳し高い跳躍力と飛翔能力を併せ持つと言う設定も魅力的でしたが、本編ではカクタスの裏切りによりあっさりと散ってしまいました。ゲストオルフェノクでは最初に好きになっただけに残念でした。
スクィッドオルフェノク:何を勘違いしたのか最初、戸田さんがスマートブレインの社長と思い込み、ファイズとの戦闘になった時は『ここで逃したら大変な事になる』と斃してくれる様願っていました。無事クリムゾンスマッシュで貫いてくれた時には安心しました(入り込みすぎ)。そんな微笑ましい勘違いもあったのですが改めて思うと良いキャラでした。オルフェノクとしても姿を隠すマントや柔軟な躰など設定が活かされていた数少ない例ではないでしょうか。自在に姿を消してファイズを翻弄する様はこれぞ特撮ヒーロー番組と言う感じでよかったです。
フライングフィッシュオルフェノク:何が良いって外見が格好良いです。最初はそれだけでしたがファイズとアルマジロオルフェノクの戦闘に乱入した時がとてつもなく格好良かったです。戦闘中に突如飛んでくる銛! 攻撃の主を探せばそこには巨大水中銃を構えたフライングフィッシュオルフェノクが颯爽と立っています。「フ、フ・・・」と不適に笑い戦闘に参加する姿は格好良い以外の何物でもありません。格闘態とは別に遊泳態を持ちますが、ゲストオルフェノクとしては久方ぶりに別の形態が本編に映ったと言うのが嬉しいです。
スコーピオンオルフェノク:蠍怪人好きとしては待ちに待った存在です。人間体や性格はあまり好みではないのですがデザインは格好良いです。特に口を覆ったマスクの形状が良いですね。難点は相変わらず体色が地味な事でしょうか。
ソードフィッシュオルフェノク:二刀の長刀を自慢に戦う姿が格好良いです。刀を壁に擦り付け音を鳴らしているのが良かったです。また、変化する前の姿であるゴージャスな中年の男も如何にもヒーロー番組に登場しそうな人間ですな(笑)
ライノセラスビートルオルフェノク:黒服の姿はスタッグビートルオルフェノクと共に村上社長の側近、或いは親衛隊と言った雰囲気で格好良いです。そして変身後の格好良さも中々のものです。強固な甲冑に身を包み、さす叉を武器に戦う姿はとても強そうな風貌です。
スタッグビートルオルフェノク:基本的には上記のライノセラスビートルオルフェノクと同様の感想です。薙刀を振り回しています。鍬形虫よりも甲虫の方が好きなのですが、この二人に関してはスタッグビートルオルフェノクの方が好きです。頭部の形状が此方の方が好みです。
バットオルフェノク:ガンマンボーマを彷彿とさせる外見のガンスリンガー。正直に申しますと蝙蝠がモティーフと言う事には気付かなかったのですが、それを知ってから見てみますと細かい部分に蝙蝠の意匠が巧く組まれている事に気付きます。非常に高い戦闘力の持ち主でもあり、ファイズとホースオルフェノクを同時に圧倒しました。そして戦闘中の仕草も格好良く、特にファイズとの戦闘に於いて自ら銃を捨て接近戦に挑む姿は筆舌に尽くし難いです。流石にブラスターフォームには敵いませんでしたがある程度戦えたと言うだけでも賞賛に値します。最後はアクセルフォームの五重アクセルクリムゾンスマッシュに敗れました(劇場版『パラダイス・ロスト』でも見せた多重クリムゾンスマッシュは格好良いのですが、この一件で以前から囁かれていた『アクセル>ブラスター』と言う図式が決定的となった感があります(苦笑))。しかしその圧倒的な格好良さに反して、明かされた人間としての姿は肥満気味のおっさんで格好悪かったです(死)。オルフェノクに変化すると仕草まで格好良くなるのですがねぇ。

ゲバコンドル
 小学校低学年の頃仮面ライダーが再放送されていてあたしは毎週見ていました。ある日体調不良で学校を早退したのですが寝る前に仮面ライダーを見なければと苦しみながら見続けた事があります。丁度その時に放送されていたのがゲバコンドルの回だったのですよね。それだけに非常に印象が残りました。さらに他の怪人が『〜男、女』と言う名称でした(厳密に言えばサラセニアンや死神カメレオンなど、他の名称も存在したのですが当時のミオさんは覚える事もなく)のでそうではないと言うのが特別な存在に思え、余計に好きになりました。後年ゲバコンドルがそれまでに登場した改造人間の長所のみを集めて造られたと知りとても嬉しくなり今に至ります。つい最近知りましたがゲバコンドルの身長は、何と百五十二センチしかないそうです(無論飽く迄設定上のデータであり、実物はもっと大きかったでしょうが)。子供と似た様な大きさと言うのが妙な話です(当時と今では子供の大きさも違うとは思いますが)。ゴブリンやらと同じようなものと考えれば可笑しくないのかな。サラセニアンは二百三センチですので極端ですな。

狼男(黄金狼)
 残念な事にゾル大佐の事は知らないのですが変身した姿(寧ろ正体?)である狼男は非常に格好良いです。通常のとは異なり体色が金色と言うのも更に良いです。

ショッカー首領
 シナリオの時点では岩山に亀裂を走らせながら現れる、『巨大な怪異な姿』だったそうです。個人的にはこの方が、巨大な改造人間と言う点で改造人間を束ねる組織の首領に相応しい、最強の改造人間と言う感じで好きです。それにこれが実現していれば、仮面ライダーと首領で迫力のある戦闘が見られたのではないでしょうか。ある意味では岩石大首領と言うのはこの時の記述が結実したのかも知れませんね。

ザンジオー
 劇場版の主役だけあり非常に素晴らしいと思います。初見時は特別格好良いと思いませんでしたが時が経つにつれその完成されたデザインに惹かれていきます。口から火炎を吐く姿が決まっています。

タイホウバッファロー
 例によって劇場版登場と言う事で先ず印象が良いのですが、それだけでなく大砲を背負った水牛と言うのが如何にも強そうで好みです。動植物+機械と言うのが初期デストロン改造人間のコンセプトですが、タイホウバッファローはそれが明確に強さに結びついたデザインではないでしょうか。劇場版という大舞台に登場するに相応しいと思います。

カニレーザー
 大幹部ドクトルGが変身した姿と言うだけあって、それはまたかなり強そうです。デストロンでは最後の動植物+機械の組み合わせとなりましたが、その兵器部分であるレーザーと言うのが他には無い圧倒的な強さを感じさせます。デストロンの大幹部全ての中でも最も強そうなのではないでしょうか。

デストロン首領
 ゲームで目にしただけで本編での活躍は未見(てか、昭和ライダーに登場する殆どの怪人がそうなのですが)なので理解らないのですが、ゲームでの姿である大鎌を構えた骸骨と言うのは兇悪です。そしてそれ以上にゲームでの圧倒的なまでの強さが強く印象に残ります。

アポロガイスト/再生アポロガイスト
 普段は人間の姿をしていながら状況に応じて変身して戦うと言う、これまでの仮面ライダーに登場した大幹部とは一線を画す存在でした。特撮ヒーロー番組では古くはハカイダーやタイガージョーが相当する、ヒーローのライバルと言う位置付けとなります。仮面ライダーに於いて記念すべき最初のライバルでした。室長と言う特殊な役職に就いており、場合によっては個人の判断で怪人を抹殺する権限をも有していると言うのがライバルに相応しい特別な印象を受けますね。右手に持った銃で攻撃すると言うのがクールで格好良いです。一度はXライダーに敗北を喫するも、再生改造を受け強化されました。ライドルに対抗してか右腕の先端に剣を装備しているのが強くなったと言う点に説得力があります(しかも火力を失ったわけではないのも好感が持てますね)。

キングダーク
 後半に登場したGOD機関の幹部で、巨人の如き巨大な躰の持ち主です。アジトでその巨体を横たえている姿が左右印象的でした。仮面ライダーでは初めての巨大幹部に恥じる事の無い素晴らしい姿です。その全身が見せられればさぞや荘厳であろうと思われましたが、豈図らんやとうとう立ち上がった姿は予想以上に貧相で情けないものでした。書籍で写真を見た時に大変落胆させられたのを記憶しています。
 それにしてもライバルであるアポロガイストに巨大なキングダークと、GODは非常に画期的な幹部を揃えていた組織だったのですね。

デッドライオン
 ブラックサタン直属の幹部では最後に登場(つっても他にタイタンしかいないけど)、その上本編ではその生死が確認されず、今でもどうなったのか理解らない存在。それでいてライオンと言う幹部に相応しいモティーフ。そんな風に良い印象ばかりがあったのですが、『講談社オフィシャルファイルマガジン』にてその姿を初めて見てから、印象が凄い勢いで変わりました。格好良くないぢゃん!(哀) ライオンネジラーの様な外見を想像していたので幻想が粉々に破壊されました。もう少し迫力を感じさせるデザインにして欲しかったです。

鋼鉄参謀
 デルザー軍団は所属する面々全てが幹部クラスの実力を持つと言う超強力な集団ですが、鋼鉄参謀の格好良さはその中でも群を抜いています。巨大な鉄球を持った姿は迫力満点です。

ジェットコンドル
 デルザー軍団十三魔人の一人ですが、船で日本にやってくる途中、不幸にも事故に遭い死んでしまったそうです。もう笑うべきやら、哀れむべきやら、情けなく思うべきやら微妙です。でもそんな所がたまらなく愛しいですね。

サドンダス
 一度ビデオをレンタルしてその活躍を拝見した事があるのですが、正直あまり覚えていません。ですが特定の何かをモティーフとしていない(?)、まるで怪獣の如きデザインは銀河王の配下と言う雰囲気充分ですし単純に格好良いです。

ネオショッカー大首領
 B29暗黒惑星(でしたっけ? うろ覚え)から来たと言う宇宙生物ですが、そのドラゴンの様な外見の格好良さはぴか一です。本編は全く見た事が無いのでどんな感じなのかそれ以上は知らないのですが。

サタンスネーク
 恐らくあまり評価の高くないジンドグマですが、サタンスネークはその中であって間違い無く格好良いと言える稀有な存在ではないでしょうか。ネオショッカー大首領には劣りますが多数の大蛇の(“の”の重複)首が格好良いです。

タイガーロイド
 ZXの親友であり宿敵である三影英介が変身する姿だけあり、素直に格好良いと言えます。大砲を背負わせると言うのは普遍的な格好良さですね。

魔化魍
 『仮面ライダー響鬼』の敵で妖怪をモティーフにしてその名前も妖怪から取られています(作中設定からすれば妖怪の伝承は魔化魍が元であり、即ち魔化魍=妖怪なのでしょうが)。同時期の戦隊では西洋の怪物モティーフの怪人が登場しており、対称的でその対比が実に面白かったです。魔化魍の外見は実在する生物に近く、妖怪と言われて一般的に連想するそれとは大きく違いました。そのため、――私自身が妖怪に詳しくないと言う事を別にしても――名前を聞くまで分からないものが多かったです。しかしそれに不満があるかと言えばそんな事は無く、妖怪伝承と実在生物を組み合わせたデザインは興味深く思いました。CGで描かれた魔化魍はこれまでの仮面ライダーに無い状況が見られましたが、中盤からは着包みの怪人タイプが登場するようになりました。当時こそ派手なアクションが期待出来ると歓迎したものですが、落ち着いて見直せば統一感が薄れるので不満に思いますね。
オトロシ:百年に一度の割合で現れると言う魔化魍で、その設定だけで凄みが感じられました。際の頭部と亀の甲羅を併せ持った様な姿で強大なパワーで突進を繰り出し、あらゆる攻撃を甲羅で弾きます。また手足を引っ込める事で空も飛ぶ事が可能で万能の生物です。しかし響鬼と威吹鬼の前には存外に弱い印象を受けました。威吹鬼の音楽で甲羅の目が順番に破壊されていく様はコンピューターゲームを髣髴させる面白さこそあるものの、もう少し強いと思っていたので残念に思ったものです。終盤ではオロチ現象により再登場、轟鬼を再起不能に追い込む活躍を見せてくれました。
オロチ:劇場版『7人の戦鬼』に登場した魔化魍で、魔化魍の中でも特に大きな躰は劇場版に相応しい迫力です。劇場版公開当時は余り格好良いと思わず印象は良くありませんでした。妖怪が登場する作品には八岐大蛇を期待していまして、先ずは一本の首が復活、それだけでも凄く強いのに敵は次々と封印を解いていく、それを阻止する為に奮闘するも最終的に完全復活してしまう、そんな展開を理想として抱いています。だからオロチという名前だけで勝手にそれを望んでしまった事もあって、実際の印象以上に魔化魍オロチへの評価が低下してしまいました。しかし落ち着いてそれを別に見る事が出来るようになれば決して悪くはありません。余り格好良くないと言う点に関して変化はありませんが、何だか妙に可愛らしいと思えます(ムックにあったインタビューの影響もありますが)。少なくとも魔化魍の中ではこのオロチが一番好きです。TVシリーズ終盤でも『オロチ』と言う単語が登場したので最終ボスとして期待していましたが、TVシリーズのオロチは魔化魍の名前ではなく特異現象の事を示しており、残念ながら見る事は叶いませんでした。

ジャーク将軍/ジャークミドラ
 黄金の仮面とマントと言う出で立ちで、クライシス帝国の指揮官と言うのが格好良いです。また最後は最強怪人『ジャークミドラ』としてブラックRXと戦いました。その活躍も印象深いです。

ワーム
 宇宙から飛来した、『仮面ライダーカブト』の敵です。仮面ライダーの歴史に於いて、宇宙からの敵と言うのは多くはありません。大首領や銀河王、フォッグと前例が皆無と言う訳ではありませんが、TVシリーズで尚且つ敵組織全体が宇宙から来た敵と言うのは初めての事です。宇宙出身の敵と言うのは地球出身よりも凄そうに思えるので、ワームと言う存在には当初から期待していました。蛹から成虫への脱皮や人間への擬態と、面白い能力を持っており番組を彩ります。蛹は同時に多数が登場し、平成ライダーのレギュラーとしては初めての“戦闘員”となりました。これも嬉しい要素の一つです。デザイン面では格好良いとは思ったものの個性が薄く感じられました。平成ライダーの怪人は格好良いデザインが続いていて麻痺しており、他と比して特筆すべき点が見当たりません。
エピラクナワーム:シンプルに纏まったラインにある種のヒロイックさが感じられて格好良いと思いました。番組を見ていてモティーフは理解らなかったのですが天道虫だそうですね。言われてみれば頭部の形状や斑模様に天道虫の面影が見えます。
スコルピオンワーム:全身が重厚な装甲を思わせます。蠍の怪人は格好良いですね。劇中では神代剣に擬態したものの、それが原因で自身を神代剣と思い込み、ワームであると言う記憶を失いました。これぞワームの真骨頂と言うべき面白い展開です。剣は姉を殺したスコルピオンワームを激しく憎んでいるので、自分がワームであると知った時はさぞや葛藤するだろうと、とても楽しみにしていました。そして実際にそれが訪れましたが、葛藤の末に『全てのワームを滅ぼす』と言う“剣としての”夢を叶える為に行動し、実に見事な最期だったと思います。しかし気になる部分が無い訳ではありません。最終局面でカッシスワームを毒で操り配下にしました。そういう能力だと言われればそれまでですが、強力な戦闘力を有するカッシスワームを簡単に下せた事に疑問を抱きます。それならばスコルピオンももっと強い所を見せて欲しかったです。最初にカブトと戦った折に、それまでワームには無敵であったカブトに負けなかったので強い事は強いのでしょうが、圧倒的な強さと言う程ではありませんでした。それが稍不満として残ります。
ウカワーム:所謂幹部に相当する存在で、間宮麗奈を名乗りました。まさに圧倒的とも言える戦闘力で、強敵の登場に喜びました。特にザビー、ドレイクの二人を相手にした戦闘では、ライダーのクロックアップよりも速く動いて一瞬で斃しています。実に分かり易く強さを表現する描写と言えましょう。しかしそのやられ方は満足とは程遠いものでした。あれだけの強敵が何ともつまらないやられ方をしたと落胆したものです。
シシーラワーム:ひよりの正体に相応しい姿です。
カッシスワーム:人間体のままでガタックを斃すと言う描写で、いきなりウカよりも更に強いと言う印象を与えたワームです。しかも時間を停止させる能力の持ち主で、ウカ同様にこれは強いと思わせました。第一形態であるディミディウスが斃されるもグディウスとして復活、新たに受けた技をコピーすると言う能力を身に付けます。それがやられても更にクリペウスとして復活、しかも二人になっていました。復活したり二人になったり、理解が及びません。
グラリスワーム:ウカやカッシスとは異なる方向性で強さを見せ、最終ボスとしての役割を果たしました。とにかく単純な殴り合いでガタックやカブトを圧倒し、素直に強いと思わせます。これだけ強いと感じられた最終ボスもライダーでは久久でした。触手による攻撃も印象強いです。一見してモティーフは飛蝗だと思ったのですが実際は蟋蟀だそうです。


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