好きなウルトラ戦士


ウルトラマンレジェンド
 その全てがかなり格好よく、私の中でネオスを越え一番好きなウルトラ戦士になりました。先ず『伝説』を意味する名前が格好良いです。伝説のウルトラマン、かなり好みです。そしてデザイン。近年――と言ってももう此処十年になりますか――ウルトラ戦士のデザインは初代ウルトラマンをアレンジしたものが多く、嘗てのエースやレオのような冒険したデザインはありませんでした。別にウルトラマンをアレンジしたデザインが嫌いなわけではありませんが、流石にそればかりとなれば飽きてくるものです。そんな折出現われたレジェンドは、待望のそれらとは一線を画すデザインでした。その姿は掛け値なしに格好良いものであり、伝説の名を冠するに相応しいものだと思います。レジェンドが如何なる存在なのか、それは理解りませんがその名と姿に恥じぬものであろうことを期待せずにいられません。飛行速度を見る限りスペックでは歴代ウルトラ戦士で一番高い数値を記録していそうです。コスモスが意味する『秩序』、それが内包している『優しさ』、『力』、『勇気』、『奇跡』、『希望』、『未来』、それにジャスティスの『正義』、それら全てが合わさり、そして超越したのがレジェンドの『伝説』だと思います。レジェンドはそれだけ凄い存在なのでしょう。

ウルトラマンネオス
 選りすぐりのエリート集団勇士司令部の一員にして、若き天才戦士。それが、ウルトラマンネオスです。その設定が非常に好みで、個人的には一番好きなウルトラ戦士です。恐らく彼は、今後ウルトラ兄弟に入隊し、更にゾフィの後任となり、最終的には光の国始まって以来の伝説の戦士としてその名が刻まれる事でしょう(ぉ まぁ、それは半分冗談としても、ウルトラ兄弟の一員にはいつかなって欲しいと思います。ネオスは活躍がOVのみと言うのが少々残念な点であり、小生としてはいつかTVシリーズでその活躍が見れる事を期待しています。その際には、是非バルタン星人やメフィラス星人と戦って欲しいと思います。OVのデザインよりもパイロットフィルム版のデザインの方が好きだったりします。またそれは技にも言える事で、ネオマグニウム光線よりもマグニウム光線の方が好きですね。何故かと言いますとマグニウム光線は×の字に組んだ腕から発射する光線でしたが、ネオマグニウム光線は安直な十字型に落ち着いてしまったからです。

ウルトラマンゾフィー
 宇宙警備隊の一員だった彼はマンを救った功績から、後に警備隊の隊長へと選ばれました。ウルトラ兄弟の長兄である事からも理解る様に非常に優れた戦士であり、兄弟の危機を何度も救ってくれました。デザイン上の大きな特徴は胸と両肩に見られる突起ですが、これにはちゃんと設定が与えられています。胸にある『スターマーク』は武功を称えた勲章であり、両肩の『ウルトラブレスター』は宇宙警備隊長の証とされています。外見と設定が共通してお互いを成立させている事に好感が持てます。ゾフィの代名詞とも言うべき『M87光線』は八十七万度の温度で光の国公認記録を保持する強力な必殺光線であり、それにより光の国のオリンピックで見事に優勝を飾りました(余談ながら前代の最高記録保持者(レコードホルダー)はウルトラの父です。使用した光線はビッグ光線)。何とメテオ火球の0.00000087倍の温度なのです!(ぉ しかしこのM87光線はどうも描写が一定せず、また映像表現で強そうに描かれていない点に不満が残ります。とても素晴らしい設定を有しているゾフィですが、実際に活躍に目を向けますと戦果は芳しくありません。特にバードンに頭頂部に火をつけられ燃え上がった挙句に敗北、死んでしまう姿の衝撃は大きく、それを指して一部では冗談交じりに嘲笑される事も少なくありません。小生はゾフィが飛び抜けて好きな訳ではありませんがこの扱いは余りにも哀れで、是非そんな汚名を返上する様な活躍を見せてくれる様に願っています。

ウルトラマン
 世に始めて姿を現したウルトラ戦士、ウルトラマン。後にウルトラ兄弟の一員となっている事から、優秀な戦士であることが分かります。さて、ウルトラマンは地球や地球人ではなく、ハヤタ個人を愛していた節があります。ウルトラ戦士はその多くが地球を好きになっていますが、ウルトラマンに限ってはハヤタの存在が決め手だったのでしょう。シンプルなデザインの『ベーターカプセル』は、ウルトラに於ける変身アイテムの基本を決定付けましたね。代表的な光線技として『スペシウム光線』があります。その他にも多彩な技を持ちます。スペシウム光線の変型である『八つ裂き光輪(ウルトラスラッシュ)』。何の前触れも無く使用してバルタン二代目の用意周到な作戦を台無しにしてくれた『ウルトラテレポート』に『ウルトラ眼光』、ジャミラを葬った事で有名な『ウルトラ水流』。そして最強技と思われる『ウルトラアタック光線』があります。私はこの中ではアタック光線が一番好きです。頻繁に使われている為にスペシウム光線がその必殺技の代名詞として知られていますが、それは様様な能力の一端に過ぎないのでしょう。

ウルトラセブン
 恒天観測員340号として地球に訪れ、そのまま滞在して数数の侵略宇宙人と戦いました。歴代ウルトラ戦士で最も地球を愛していたのがセブンでしょう。唯一カラータイマーが無いのですがビームランプがその代わりを果たした事もあるそうです。光の国には冬が無いのでM78星雲人は寒さに弱いのですが、それを印象付けたのがセブンだと思います。他者にはそれほど感じないのですが、やはりセブンは寒さに弱いと言う印象があります。初期のウルトラ戦士はメインフィニッシュとして多用した光線技と、最強技が別な場合が多いのですが、セブンの場合は特にどれが最強と言う印象が無く、『エメリウム光線』、『アイスラッガー』、『ワイドショット』の三つが同程度だと思っていました。いあ、流石にエメリウムが最強という感じはしませんな。エメリウムにはポーズが二種類存在し、私はAが長距離用、Bが中距離用と習ったのですが、そもそも光線の種類が違うと言うのを最近知りました。更に余談ですがとある時期、どうしてもその名が思い出せませんでした。何故かメタリウム光線ばかりが頭に浮かびましたわ。セブンの最強技であるワイドショットはエメリウムもアイスラッガーも弾き返した強敵アイロス星人を仕留めたのですが、ワイドショットのみ防御の隙を衝いたのであまり凄いという感じがしません。セブンは他のウルトラ兄弟と違って、学業の成績があまり良いとは言い難いのですが、地球での功績を認められウルトラ兄弟に選ばれたそうです。そういえば地球に派遣されるのは優秀な戦士なのです(あー、おぼろげな記憶ですので違うかもしれません)が、セブンは勝手に自分で地球に訪れただけですよね。何だかセブンの印象を悪化させる事ばかり書いてしまいました(汗) あ、でも、一度地球を去った後、また派遣されていますからね(・・・まぁ、既にウルトラ兄弟になった後なのですが)。

ウルトラマンジャック
 ジャックと一体化した郷秀樹が変身するのですが、変身アイテムを持たず己の好きな時に変身できないウルトラ戦士は珍しいです。初代マンに酷似した戦士です。外見ばかりでなくスペシウム光線や八つ裂き光輪と言った技も踏襲しています。私は幼少の砌、スペシウム光線をマンの他にも使う戦士がいると言うのが何だか嬉しかったです。尤も、一説にはスペシウム光線は基本中の基本であり多くの戦士が最初に覚える技だそうですが。またジャックの技で、設定上最強なのはキングザウルスIII世に防がれた『シネラマショット』だそうです。ジャックの戦闘は中途まで相手の攻撃に耐え、最後に逆転して斃すと言うパターンが多く、打たれ強いと言う印象こそあれあまり強いと言う印象がありません。しかしセブンから『ウルトラブレスレット』を授けられ一変します。このウルトラブレスレットがとにかく強いのです。『ウルトラランス』、『ウルトラスパーク』など様様な形状に変化しますが、これで多くの怪獣、宇宙人を撃破して来ました。聞いた所によると使用しても通用しなかったのはブラックキングだけだそうです。それだけ強いウルトラブレスレットが、後にウルトラ戦士の代表的な道具の流れを作りましたな。最近はこの様なブレスレットが無いのを寂しく感じます(不思議な話で、武器を持つのにそれほど違和感の無いウルトラ戦士に最近は武器を持たされず、ファンには武器を持つよりも素手を好まれる仮面ライダーが武器を当然の様に持つようになりました)。因みに私が生まれた時は既にジャックと言う名前が存在しており、本放送当時は名前が無かった事や当時のファンからは未だにジャックと言う名前が受け入れられていないと言うのを知るのはネットをする様になってからでした。ジャックと言う名に慣れ親しんだ身としては何だか寂しい話です。寧ろ意地でもジャックで貫きたいですね(ぉ ジャック、ジャック、ジャック(意味も無く連呼)。

ウルトラマンエース
 北斗星司と南夕子の男女が合体して変身すると言う、ウルトラ戦士の中で最も稀有なパターンなのがエースです。二人が高く跳躍して『ウルトラリング』を合わせる事で変身が完了します。しかし中途からは星司が単独で変身する様になりました。何となくウルトラ兄弟の中で人気が低そうに思えるのですが、あたしはエースが割と好きです。マンともセブンとも違う独自のデザインなのが良いですね。また巨大化を表す場面(画面奥から手前にぐっぐと迫ってくるあれ)が、エースの場合は回転をしながら迫ってきます。そういう面でもこれまでとは違うのが良いですね。戦災孤児だったエースはウルトラの父に拾われ、養子となりました。タロウとは実の兄弟の様に仲良く育ったそうです。光線技を得意としており習得する技の数は群を抜いています。メインフィニッシュ技として多用されたのが腕をL字型にして放つ『メタリウム光線』で、これまでに無いカラフルな色彩の光線と躰を後方に向けてから撃つ仕草が印象的でした。因みに設定ではシネラマショット以上の威力を持つとされます。またエースはウルトラ戦士でも随一の刃物、切断マニアとして知られ(嘘)、『バーチカルギロチン』、『ギロチンショット』など実に多くの切断光線を使いました。そんなエースが使う最強の光線は兄弟の力を結集して初めて使える『スペースQ』で、その高い威力はエースキラーを一撃で木っ端微塵にする程です。このスペースQはウルトラ兄弟の力を一つに結集しないと使えないとされていますが、脚本家は初めて使われたエースキラー戦にて兄弟からエースに託された新たな武器として想定していたそうです。仮にそれが実現していればエースの戦闘力が今以上のものとなったでしょう。その設定が採用されて欲しかったと思ってしまいます。豊富な光線技とスペックの高さから、私はウルトラ兄弟(六兄弟の時点でね)でもタロウに次ぐ実力の持ち主と見ています。そしてタロウと並んで特に好きな存在でもありました。
 幼少の砌、エースやタロウの名前はウルトラマンエース(ウルトラマンタロウ)とウルトラエース(ウルトラタロウ)、そのどちらもが正しいと思っていました。その頃はマンに配慮してなるべくウルトラエースと呼んでいましたが、今になって思うとウルトラエースと言うのには凄く違和感がありますね(間違った呼称なのですから当然ですが、不思議と幼い頃はそうは思わなかったのです)。

ウルトラマンタロウ
 東光太郎と一体化した、ウルトラ六番目の弟です。ウルトラの父とウルトラの母の実子で、ウルトラ兄弟の中で最も高いスペックと潜在能力を持っています(地球での限界活動時間が五分間である事もその証左ではないでしょうか)。成長し経験を重ねればその力は素晴らしいものになると思われます。ウルトラの父から受け継いだウルトラホーンが強さの証です。巨大化場面は右手を開いています。変身した後にかかる主題歌も非常に燃えます。タロウがメインフィニッシュ技として多用したのが『ストリウム光線』。発射前にエネルギーが集まる描写が入り、その後タロウ自身による技名発生と共に放たれます(余談になりますが幼少時、小生はそれを例に挙げタロウが喋っていると言ったのですが、近所の一つ年上の知人はそれを否定し、あれは心の声だと言いました。当時から釈然としませんでしたが、一体何を根拠にそんな事を言ったのやら今でも不思議です)。平成ウルトラが行う必殺技発動前の動作の、走りと言えるのではないでしょうか。自分自身を大爆発させる『ウルトラダイナマイト』も印象的です。武器としては当初は『タロウブレスレット』、そして途中からは『キングブレスレット』を使用します。キングブレスレットは様様な形態に変化するのですが、あくまでも武器へのみ変形したウルトラブレスレットと違い、その用途は多岐に渡ります。それを端的に表すのが、バケツへ変形した事でしょうか。ウルトラ兄弟と合体して(スーパー)ウルトラ戦士(マン)へと変身すると、最強の必殺光線として『コスモミラクル光線』が使えるようになります。書籍で紹介されてこの光線を知った小生は、合体するのではなく全員のエネルギーをタロウに集める、そうスペースQの様な光線だと解釈していました(尤も当時はスペースQは知りませんでしたが)。なのでエースのスペースQにタロウのコスモミラクル光線と、似た様な技が続いていると思った時期もありましたが根本的に違のですね。多くの書籍で最強の光線と紹介されていたので未だにコスモミラクル光線には特別強いと言う印象を持っています。光太郎は最終的に、己を磨く旅に出ます。・・・あれ? タロウの立場は? と思っていたのですが、よく考えればM78星雲の寿命は数十万年単位。そこからすれば地球人の寿命は昆虫のようなものです。光太郎が死ぬまでタロウが戻らずとも、M78星雲の感覚から行けば散歩、或いはちょっとした旅行程度のものでしょうか。しかし後の『メビウス』にて、実はタロウが光の国へ帰還していたと言う設定が作られました。何だか光太郎の決意が簡単に覆された様な印象があり余り好ましく思えません。

ウルトラマンレオ
 これまでのウルトラ戦士と異なり、獅子座L77星出身の戦士です。地球ではおおとりゲンと言う青年に変身していますが、そういうパターンはセブン以来ですね。その故郷がマグマ星人に滅ぼされたと言う過去を背負っております。レオはこれまでに登場したウルトラ戦士に比して戦士としては未熟であり、特に光線技は劣ります。しかし格闘技や肉弾戦を得意としており、メインフィニッシュ技も『レオキック』と言う飛び蹴りです。途中でキングから授けられた『レオブレスレット』は、ジャック、タロウに続くブレスレットで、『レオブレラ』と言う傘に変形したりします。また多くの戦士が地球で活動できる限界時間が三分間であったのに対し、レオは二分四十秒と若干短くなっています。戦士としての訓練による差か、それともM78星雲人と獅子座L77星人の差かは理解りませんが、そういった面で差別化されているのは面白いですね。

アストラ
 レオの実の弟です。獅子座L77星がマグマ星人の襲撃に遭った際、捕虜にされてしまったのですがキングに救われ、レオの前に姿を現しました。左足の鎖はその時の名残で、キングの力を以ってしても外す事が出来なかったと言うのは有名な話ですね。本編での初登場は兄弟怪獣ガロンとリットル戦です。苦戦するレオの前に現れ助け出しました。私はその時のガロンとリットルを圧倒した印象が強いので、アストラはレオの弟と言う設定の割に凄く強い印象があります。その反面、登場回数が多くない事もあり必殺技や光線はあまり思いつきません。唯一記憶に残るのは、レオと協力して放つ『ウルトラダブルフラッシャー』ですね。好きな技でもあります。兄弟ですので(双子でしたっけ?)当然その顔はレオに似ていますが、本来の顔はそれこそレオと瓜二つだったそうです。しかしマグマ星人の捕虜にされ厳しい労働と拷問を繰り返された結果、その顔は二目と見られない有様になってしまいました。それをキングの力で治療したのが、現在一般的に知られているアストラの顔だそうです。ヒーローの中でも特に華やかな印象のあるウルトラ戦士ですが、その裏にそれほどハードな設定があったと言うのが驚きです(考えようによってはエースの戦災孤児も充分ハードかもしれませんが)。余談ながらアストラは、ウルトラマンアストラともウルトラアストラとも呼ばれていない気がします。不思議な話ですなぁ。因みに、ウルトラ兄弟と言うとタロウまでの六兄弟の印象が強いのですが、アストラもレオと共にウルトラ兄弟に選ばれています。

ウルトラマンジョーニアス
 アニメ作品『ザ☆ウルトラマン』に登場した戦士。今となっては何故か知りませんが、昔好きでした。今はあまり好きではありません。どの様なところが好きだったのかさえも覚えていません。そもそも作品自体未見。何故か彼の事をジョーと呼んでいました。

ウルトラマン80
 ウルトラ兄弟の候補生として地球に派遣されました。本来は実戦に出るのは一万歳を超えてからで、80は若くして派遣されたエリートだそうです(彼の年齢は八千歳)。エリートである事と地球での活躍如何でウルトラ兄弟の一員になれるかが問われていると言う、その設定が好みです。作品としての人気か、或いは80自身のデザイン故か、これまでのウルトラ戦士と比べマイナーで人気も低いと思われるのが寂しいです。確かにストレートに格好良いとは言い難いものの私は80のデザインは嫌いではありません。技にも使われる、腰のバックルが印象的です。地球では矢的猛と言う青年に変身し、高校教諭をしていると言う一風変わった設定です。80としての姿へ変身する際の、両拳を順に突き出してから(この時音も鳴ります)『ブライトスティック』を掲げ「エイティ!」と叫ぶのがとても印象に残ります。変身してから始まるBGMもタロウと並んで好きですね。必殺技として多用する『サクシウム光線』は平凡なウルトラ戦士の技ですね。『バックルビーム』を肇として数種類の技を使いこなしますが、印象的なのはマンからバルタン対策として教えられたと言う『ウルトラスラッシュ』ですね。マン、ジャックと共通の技を使うと言うのが、その繋がりを感じさせ嬉しいです。

ユリアン
 ウルトラの国の王女で、ガルタン大王に狙われていました。それから逃れるべく地球に潜伏していましたが、プラズマ、マイナズマとの戦闘で苦戦する80を助けるために、初めて地球上で変身します。アストラと同様、この時目覚しい活躍をしていますので、強そうな印象が残ります。変身する時の「ユリアン!」と言う掛け声も勇ましいです。変身アイテムが『ブライトブレスレット』と、80の変身アイテムと関連性がありそうですが真相は? 本来の姿での登場は物語終盤である事と、以後の番組ではウルトラ戦士のゲスト客演が行われなくなった為、非常に登場回数は少ないです。しかし数少ない女性戦士(戦士ではないか)ですので、ウルトラの母と並んで印象深いですね(この他の女性キャラは知名度が数段下がると思います)。小生は無知ゆえにウルトラの国と言うのが何を指しているのか理解らないのですが、王女と言う事で考えるとウルトラの父よりもずっと上の存在なのですよね。80がユリアンと結婚すれば一気に立場が変わりますね(本編未見につき実際の関係は存じませんが、印象としては恋人同士の様な気がします)。

ウルトラの父
 タロウの実父であり宇宙警備隊の大隊長を務めています。地球へ初めて現れたのは、ヒッポリト星人に五兄弟が追い詰められた時でした。タール像に変化させられたエースを救い出し、ヒッポリト星人と戦います。強力な力を発揮した末に、死んでしまいます(後に生き返ります)。地球までの長旅で疲労していた為とフォローされましたが、初登場でいきなり死んでしまったと言う認識は覆せません。しかし私は、それでも強いと言う印象を持っています。アレイの形をした『ウルトラアレイ』と言う不可思議なアイテムで、ヒッポリト星人を苦しめた勇姿は悪くありません。またマンを基本として、『ウルトラホーン』と飾りを施され威厳を感じさせる頭部のデザインは見事です。逞しさや勇壮さを感じる非常に格好いいものです。唯、昔からこのとってつけたような名前はどうかと思っていました。せめてウルトラファザーにしてくれた方が違和感も少なくてすんだ物と思われます。

ウルトラの母
 タロウの母親。みどりのおばさんとして地球に潜伏しており、東光太郎に『ウルトラバッジ』を託します。子を思う気持ちが強いのかタロウのピンチに、初めて地球へ姿を現しました。『マザー光線』を肇、傷を癒す光線を使用したりします。戦場で負傷し病院へ運ばれた父を、看護婦として看護したのが馴れ初めだとか。父と同様にマンを基調としつつも、柔和な表情に仕上がっています。頭部の飾りはウルトラホーンを上下逆にした印象ですね。

ウルトラマンキング
 レオ、アストラ兄弟を助けた人物ですが、その正体は謎に包まれています。光の国に伝わる伝説の仙人で『キング星』に一人で住んでいるそうです。「これで勝ったつもりか? 全てを無にしたらお前は一人だ。友達もいない一人ぼっちの世界でお前は生きていくのか」。超然な能力を持った存在で数あるウルトラ戦士の中でも最も特別な存在として扱われている感があります。醜く変貌したアストラの顔を整形してくれた割に、左足の鎖を取る事が出来ないと言うのは凄いのか凄くないのだか理解りませんね。それでもババルウ星人の化けたにせアストラの正体を唯一見破った存在です(・・・実の兄であるレオにも分かって貰えなかったのか)。レオ、アストラ兄弟は本当に感謝をいくらしても足りないですな。マントを纏った姿が特徴的なのですが、マントを取るとあまり格好良くないので好きではないです。マントを纏った姿を基準にデザインされているのでしょう、顔が大きくバランスが合わなくなってしまうのです。プレッシャーに苦戦するレオにマントを授けましたが、再び登場した時は別のマントを纏っていました。裏地の色が赤から紫に変わりましたが私は当初の赤いマントの方が好きです。

ウルトラマングレート
 銀色ではなく白と赤と言う組み合わせの体色が目を惹くウルトラ戦士です。これは他のウルトラ戦士には見られない特徴であり、グレート独自の存在感を醸し出していると言って良いでしょう。“偉大な”を意味する名前を持つグレートですが、不思議とそれに見合うだけの風格が感じられます。ウルトラの父と並んでも対等に渡り合える貫禄があると思うのは私だけでしょうか? 私にとってリアルタイム世代と言えるウルトラ戦士はグレートとパワードと、こう言っては何ですが少少微妙な二人であります。通常そういう存在には自分の世代と言う事で強い愛着を感じるものですが、実はグレートに対してそれは無く、また当時特別に好きなウルトラ戦士と言う訳でもありませんでした。しかし上記の魅力を感じる様になり、今はとても好きなウルトラ戦士の一人です。
 グレートのカラータイマーが鳴る時は『ピコンピコン・・・』ではなく『ビィーンビィーン・・・』と言う様な感じの音ですが、これも独自の特徴と言え印象的でした。必殺光線である『バーニングプラズマ』も独自の型から放たれるので好印象なのですが、実の所決め技として使用された回数は少ないそうです。しかし大概に於いてグレートの必殺技として紹介されていますので、個人的にはこれがグレートの必殺技と言う印象が強いです。

ウルトラマンパワード
 パワードが最新のウルトラ戦士だった当時、その外見が如何にも格好良く見えとても好きでした。それまでに無い青い目は新鮮でしたし、格闘に使える両腕の鰭も魅力的です。見た目のみならず使用する技も初代マンに似ていて、スペシウム光線の五倍の威力を誇る『メガスペシウム光線』やパワード版八つ裂き光輪と言うべき『パワードスラッシュ』が代表例です。メガスペシウム光線は構えこそマンと同一で両腕を交差し十字を組みますが、右腕と左腕が合わさって放たれる光線そのものも十字型をしているのが違いでした。これは見た目にも強力でスペシウム光線の五倍の威力と言う設定に説得力が感じられ好印象です。斯様に好きだったパワードなのですが、嗜好の変化か不思議と現在は特に好きな訳ではありません。グレートを好きになっていくのと綺麗に反比例しています。

ウルトラマンガイア
 平成三部作のトリを務めた作品の主人公。前二作が世界観を共有していたのに対し、『ガイア』だけは単独の世界です。ライバルであるアグルの力を受け継ぎ、どんどんパワーアップしていきました。しかし、何故好きか、と問われると答えに窮す。何故だろう。

ウルトラマンコスモス
 歴代ウルトラ戦士でも随一の穏健派。何だか、他の戦士との意見の食い違いが激しそうです(コスモスは漠然と宇宙からやって来たと言う事でありM78星雲との関わりは設定されていませんが、私の中では全てのウルトラ作品は同じ世界の出来事なのです)。地球を訪れた多くのウルトラ戦士がそうである様に、コスモスも地球と地球に住まう生命を愛しています。そしてコスモスは可能な限り多くの生物を救いたいと考えているのです。しかし同時に、全てを救うのが無理だと言う事を分かっていて、彼の中にも線引きが存在します。その境が意思を持たない機械や邪悪なカオスヘッダーなのですね。コスモスと一心同体となったムサシは現実を知らない理想論者です。だからこそコスモスは滅ぼそうとしたカオスヘッダーをも、ムサシの意見で救おうとしたのでした。多くの姿を持ちますが例外を除き、其其の形態にキーとなるワードが設定されているのが分かり易くて好感が持てます。当初は二つの形態で始まったコスモスですが、最終的には七形態とウルトラ戦士中でもティガと並び最も多くの形態を持つに至りました(レジェンドをコスモスの変形と数えればティガを超える)。途中満腹気味に思った頃もありましたが、流石にこれだけ揃うと何とも言えない感慨があります。蕾が花開く様をイメージしたのでしょうが、変身アイテムの『コスモプラック』は好きではありません。
ルナモード:月の優しき光のごとき、慈しみの光の巨人。主役では初めての青いウルトラ戦士ですが、最初のウルトラマンも元元は青くする計画があった事を考えると感慨深いものがあります(コスモスと言う名前にも共通して言えますな)。基本形態が青いと言う事でブルー族が思い浮かびますが、私はコスモスはシルバー族と考えています。レッド族はシルバー族との違いに、体色以外に目が六角形と言う特徴が挙げられます。この事からブルー族も、体色とは別に目に見えて分かる特徴があるのではと考え、コスモスはブルー族ではないと判断しました。その蒼い躰も綺麗で美しいのですが、特に注目すべき点は顔の造形です。整った顔立ちがとても凛凛しく、歴代で一番と言っても差し支えありません。
コロナモード:超人の力を持つ、太陽の燃ゆる炎の如き、最強の赤き巨人。コロナと言う名や戦闘に特化した形態と言うのは好みですが、外見は然程好きではありません。アグルやダイナもそうですが、頭部がモヒカンに見えてしまいます。頭部の形状を見るにルナと比べて野性味溢れるデザインに思えますが、それも容赦せずに相手を打ちのめすと言う役割にはあっています。初めての登場となった『FIRSTCONTACT』では、バルタンが次次と繰り出す技を尽く破り圧倒的な戦闘力でバルタンを寄せ付けませんでした。エクリプスが登場してからはかませ犬、或いはエクリプスへ変化する際の途中形態としてしか扱われなくなってしまったのが残念でした。必殺の『ブレージングウェーブ』は巨大な火の玉でしかありませんが、豪快な迫力や映像の美しさはあります。その他にも『ネイバスター光線』と言うのも存在し、コスモスの光線技では最大級の威力を持つと言う設定でした。それを巧く活用すればエクリプスとの差別化も出来たのではないでしょうか。
エクリプスモード:太陽と月が重なる金環日食の溢れるフレアーのごとき、神秘の巨人。ルナの『優しさ』とコロナの『力』を兼ね備えた『勇気』のコスモス。TVシリーズに於ける最強の姿として、満を持して登場しました。ルナとコロナの長所を併せ持つと言うのが凄さを感じさせ、印象的には名実共にコスモスの最強形態です。特筆すべきはエクリプスのポイントとなったのが、コスモス自身でなくムサシの勇気だったと言う事でしょうか。この設定があるからこそ『BLUEPLANET』でムサシと再び融合した事にも無理がありません。その後続け様に凶悪な強さのスコーピスを三体葬った時は、コスモスの圧倒的な戦闘力を思い知らされる爽快な場面です。この状態では『コズミューム光線』が必殺(?)技となりますが、あまり格好良い技という訳ではないですね。しかし安易に十字型やL字型にしなかった事は評価できます。尚、コズミューム光線は単なる破壊光線ではなく、カオスヘッダーに取り付かれた怪獣からカオスヘッダーのみを切り離すのを代表に、奇跡の様な現象を引き起こす事が出来ます。
スペースコロナモード:宇宙で活動する為の形態ですが、コスモスが宇宙で行動する時はこの形態がデフォルトなのでしょうかね。ウルトラの星では普段ルナですが、宇宙で活動する時はこの形態に変身するのでしょうか。それとも宇宙でも普段はルナで、コロナの様に戦わざるを得ない時に変身するのでしょうか。紫と言うのがこれまでのコスモスに無い色ですが、宇宙の雰囲気が良く表されています。惑星ジュランでスコーピスと戦った時の勇姿は惚れ惚れするほどです。貫こうと向けて来た長大な尻尾を左腕で楽に受け止め、右の拳であっさりと破壊した時は本当に格好良く、格の違いを感じさせました。
スケルトンコロナモード:コスモスに会いたいと願ったムサシが、夢に見た姿です。・・・よく理解りませんね。何で普通の姿で無くこんな不可思議で幻想的な姿を思い浮かべたのでしょうか。その存在の必然性が皆無です。しかし劇中での表現が左右綺麗で神秘的だったので許します。あの美麗さは一見の価値があります。でもこれをモードとして数えるのであれば、能力を失って最初に現れた時はスケルトンルナモードと称すのではないでしょうか。
ミラクルナモード:奇跡。グリッターティガの様な外見は好みなのですが、名前に問題があります。このつまらない洒落の様な名前が全てを台無しにしてしまっています。多少音がくどいですが素直にミラクルルナモードにすべきです。それと正直に白状しますと、何処で登場したのか理解りません(死)。最終回を見直しても変身した瞬間は微かに金色がかっていますが、全身が金色に輝いているかと言うと違う気がします。玩具で存在を初めて知りました。
フューチャーモード:未来を信じる、希望の巨人。『愛』と『力』と『勇気』を兼ね備え、『希望』を『未来』に繋ぐコスモスの姿。白状しますと最初の印象は「また新しい姿か」でした。それに青いの、赤いの、赤と青が混ざったの、と言った感じで識別していましたので、エクリプスと配色が似ていると言うのは非常に困りました。見比べてみるとエクリプスよりも格好良いと思うのですが、これまでが全て印象の異なるカラーリングでしたので、似通った印象と言うのは敬遠してしまいます。しかしエクリプスより格好良いと思うのは事実ですし、エクリプスよりも好きな形態です。その活躍を見た事が無いと言うのも印象の薄い要因の一つなのかもしれません。

ULTRA N PROJECT
 ネオスタンダードヒーローの創造とか魂の原点回帰とか、凄そうな単語が並んだ計画がウルトラNプロジェクトです。ウルトラ戦士の名称ではありませんがNプロジェクトに参画しているウルトラ戦士は、全て同一人物でありながらも三人全体を現す名称がありません。なのでこの頁では、計画名を代表として表記しました。斬新なデザインが特徴的でしたが、終わってみればどんな影響を及ぼせたのか、多少の疑問も残ります。
ウルトラマンノア:ウルトラNプロジェクトに於ける根幹とも言える存在で、光の巨人の究極最終形態(ウルティメイトファイナルスタイル)と位置付けられています。。それまでの流れとは一線を画すデザインが異彩を放っています。背中に位置する『ノアイージス』も然る事ながら、何よりも特筆すべきは綺麗に輝く銀色の躰でしょう。媒体が雑誌のスチール連載と言う事で、テレビ番組では難しい色が使えたそうです。まさに『銀色の巨人』を体現したカラーリングは豪華でした。また外見のみならず、その設定も非常に豪勢で阡の技を使うと言われています(しかし技の名前に『ノア』が入っていると言うのはちょっとくどく思えましたね)その技の一つ、『ライトニングノア』は後述する映像作品でも見せたものであり、立てた右腕に左拳を打ちつける、言わば十字型の変形で放ちます。また『ノアインフェルノ』は一兆度の光線と言う事でゼットンのメテオ火球を思わせる設定でした。更には時空を自在に移動する『ディメンションノア』、相手を次元の狭間に閉じ込める『ノア・ザ・ファイナル』、そして未だ明かされぬ『ウルティメイトノア』は阡の技の中でも特に三大奥義と呼ばれています。実を言えば、最初はノアが好きではありませんでした。とにかくレジェンドが好きだった小生は、ノアの登場でレジェンドの価値が霞んだ様に思えました。コンセプトこそ違いますがどちらも特徴的なデザインや強力な能力を持つと言う点に共通点が見られ、ある種疎ましく感じられたのが事実です。しかし時を経る事でその感情も落ち着き、冷静に見てからは途端に好きになりました。抑、究極最終形態やら、伝説の存在やら、非常に好みの単語が並んでいるのです。ですから嫌いな道理はありません。ただレジェンドと時期が近いと言うのが不運でした。大体レジェンドの後にノアと言う流れは未だに疑問を持っています。
ウルトラマン・ザ・ネクスト アンファンス:ウルトラマンの密度を高めた様なデザインが格好良いです。最初に見た時はネクサスにそっくりだと思いました――事実各部のパーツ構成は酷似しています――が、両者が並ぶと情報量が段違いでした。ものごっつぅ格好良いです! 時に疑問なのですが適能者の中で、何故真木舜一の変身したウルトラマンだけ、ジュネッスのデザインまでが他とは異なるのでしょうか?
ウルトラマン・ザ・ネクスト ジュネッス:血が通う様に赤が加わった姿ですが、個人的にはアンファンスに比して余り印象は良くありません。とても格好良かったアンファンスは銀と黒だけである種完成されていた様に思えます。
ウルトラマンネクサス アンファンス:ネクサスの基本形態であり、全ての適能者(デュナミスト)に共通する形態です。必殺技は腕を十字に組んで発射する『クロスレイシュトローム』ですが、アンファンスの性格上止めを刺す事は少なかったと記憶しております。作中の適能者では、凪は唯一ジュネッスへの変身を見せていません。一輝よりも彼女のジュネッスが見たかったと思うのは私だけでしょうか(物語としては一輝の変身が凄く盛り上がりましたがね)。
ウルトラマンネクサス ジュネッス:姫矢准の変身した姿です。適能者によってジュネッスの姿は異なると言う設定に倣うのであれば、後のブルー同様にジュネッスレッドと呼ぶべきだと思うのですが単にジュネッスと名付けられています。メインカラーが赤でとても力強く、ザ・ネクストとは逆にアンファンスよりも好みでした。また必殺技の『オーバーレイシュトローム』は、発射前の腕を交差させるのが非常に格好良かったです。クロスレイシュトロームに対してL字型で放つと言うのも、一目でより強力な光線だと言うのが理解りますね。変身を繰り返すたびに准の肉体を酷使し、またそれは変身した後にも影響する様で、劇中では体力を消耗して肩で大きく息をしながら戦う姿が印象的でした。
ウルトラマンネクサス ジュネッスブルー:千住憐の変身した姿です。カラーが赤から青に変わった事で一気に爽やかな印象を受けました。戦闘ではバック転を繰り返したりと軽快な動きが特徴的で、また死に場所を求めるかのように常に前のめりの姿勢で戦っていました。必殺技は光線を弓矢のような形状にして放つ『アローレイシュトローム』や、その強化型である『オーバーアローレイシュトローム』です。余談になりますが、適能者の元へ姿を現したネクサスは一言も口を開きません。これが適能者の体力を著しく消耗させる描写と相俟って非常に怖ろしく映りました。味方によっては不幸を齎す存在にも見えてしまいます(尤も、設定では正反対で、適能者が生きる意志を見出した時に離れるとされています)。

ウルトラマンゼノン
 ゼットンに激しい苦戦を強いられるマックスの前に颯爽と現れたウルトラマンゼノン! ゼットンと互角の格闘を繰り広げる彼の姿を見た瞬間に好きになりました。最高の登場ですね。マックスが手も足も出なかったゼットンを相手に健闘した事からも、接近戦ではマックス以上の実力を持っている事が理解ります。しかしその反面光線の威力ではマックスに劣ると思われ、必殺技の『ゼノニウムカノン』はゼットンシャッターの前に無力でした(因みにマックスのマクシウムカノンはゼットンシャッターに皹を入れています)。エースの影響があるのか、シルバー族は格闘よりも光線に長けている印象があったのでこれは少少意外でした。そんなゼノンですが残念な事に活躍が異常に少ないです。私はゼットン戦の後も時折救援に来るのだと信じて疑っていなかったのですが、結局『マックス』でゼノンが登場したのは『ゼットンの娘』と『つかみとれ!未来』のみで、戦う姿を見せたのは前者に限定されてしまいます。余りにも哀しいですね。
 さて、私がゼノンを気に入った理由はデザインにもあります。平成に入ってから登場するウルトラ戦士は、マンをアレンジした頭部デザインばかりが続いていていました。その事に辟易していたのでエースやレオの様なウルトラ戦士が見たい、そう強く願っていました。それこそがゼノンなのです。ウルトラ戦士の流れに沿ったデザインでありながら個性的な頭部、それでいて格好良いのですから気に入らない理由がありません。まさに待ち望んだウルトラ戦士の姿です。