究極超獣Uキラーザウルス
とても格好良く究極の超獣を謳うに相応しいと思います。その巨体と触手でウルトラ兄弟を圧倒する姿に痺れました。小生の中でタイラントやグランドキングを超えて、最も好きなウルトラ怪獣となったのがこのUキラーザウルスです。ただこの状態では、特別に強いと言うほどではないと思ったのも事実です。マン、セブン、ジャック、エースの四人がかりだったので強かったのは確かなのでしょうが、戦闘時間も短くウルトラ戦士を物凄く苦しめたと言うほどではなかったのが残念です。 物語の終盤ではより強化されたUキラーザウルスネオとして登場するのですが、率直に言って此方は余り好きではありません。着包みではなくCGであると言うのが主な理由ですが、蠍を思わせる新たな躰の上部に取り付けられた従来の本体が浮いています。通常のUキラーザウルスとしての活躍が長く見られると期待していただけに、この形態へ変化した時は正直落胆してしまいました。ウルトラ戦士を大きく上回る大きさは嬉しいのですが、それとてウルトラ怪獣の中で特筆するほどではありません。ギガバーサークよりも大きく、そしてデザインがもっと好みであれば、例えCGであっても間違い無く最高に好きな怪獣と成り得た事でしょう。 またネオとは別な不満として、その名前が挙げられます。究極超獣と大層な肩書きを頂戴していながら、それに反してUキラーザウルスと言う名前は如何でしょうか。ウルトラ兄弟を殺すと言う意味で『Uキラー』と名づけられたであろう事は理解出来ますが、それでも名前の最初に『U』と言うアルファベットは間抜けに見えますし超獣に『ザウルス』と言うのも似合いません。安直かも知れませんが、それこそネオジャンボキングとかそんな風の名前で良かったですよ。
悪質宇宙人メフィラス星人
全ウルトラ怪獣(勿論宇宙人も含みます)の中で最も好きなのがメフィラス星人です。それだけの魅力を感じているのは初代に限定されてしまいますが、その影響でメフィラス全般に好感を持ちました。 初代:最初は武力に訴えず飽く迄地球を得る為に言質を取ろうとするのが紳士的と評価されています。ウルトラマンと完全に互角の戦闘力を見せながら、宇宙人同士が戦う事の無意味さを説いて去るのがとても格好良いです。紛れも無く初代マン最大の好敵手と呼べるでしょう。斃されずに退場すると言うのがより一層の大物間を醸していますね。それからケムール人、ザラブ星人、バルタン星人を配下として従えているのも印象的でした。この時の宇宙人は実在しない幻影と言う設定もありますが、メフィラスの凄さを強調する為にも幻ではなかったと信じたいです。 二代目:初代の弟だそうです。有名な「卑怯も辣韮もあるものか!」と言う台詞に代表される様に初代とは打って変わり、如何にも小人物らしい性格で決して評判の程は良くありません。しかし怪獣軍団の幹部であり、将軍と言う地位についているのですから恐らくは優秀なのでしょう。 三代目:『メビウス』にメフィラスが登場する事に当初は大きな喜びを感じましたが、実際の映像を見てそれが落胆へと変わるのに時間は然して要しませんでした。初代と同じ方が声を充てられている上にウルトラマンと旧知である様な描写が見られ、或いは、初代と同一人物なのではないかと思いました。しかし老いた声や必要以上に多用される敬語口調は嘗ての精彩を欠いており、しかも最後の最後に殺されてしまうと言う扱いに閉口しました。あれだけ大物として描いておきながら後の作品で勝手に殺すと言うのは如何なものでしょうか。暫くの間はそう思っていた訳ですがやがて、設定上は初代とは別の個体であると言う事を知ります。それならば問題は無いと言いたい所ですが、逆にそうであれば初代を思わせる描写の数数に納得がいきません。明確に初代とは別の個体であるとしている分、未だ二代目の方が良いと思えたくらいです。
宇宙忍者バルタン星人
恐らくはウルトラ怪獣の中で最も有名な存在でしょう。知名度に比例して多くの作品に登場していました。その異名の通り、分身攻撃など不可思議な技を駆使し、地球では日本にしか存在しなかった忍者が宇宙ではメジャーな存在だったのか、と驚かせてくれます(ぇー 蝉をモティーフにしたデザイン、両の腕に光る巨大な鋏、そして独特の笑い声、素晴らしい宇宙人です。生命の概念が無いと言う設定は、地球人とは全く異にする存在である事を思わせます。 初代:『マン』に登場。故郷であるバルタン星が消滅した為、地球に移住しようと現れたが、故あってウルトラマンと戦う事になってしまう。スペシウムが弱点。この個体が倒された後、宇宙船の中で眠っていた二十億のバルタン星人もウルトラマンに殺された。 二代目:『マン』に登場。初代に比して全体的にスマートで、顔立ちも端正です。一部では良く知られている話ですが、デザイン画に近いのは意外にも初代ではなくこの二代目だったりするそうです。だからと言う訳ではありませんが、小生は二代目が初代よりも好きです。外見だけでなくウルトラマンを相手に初代よりかは健闘した事が魅力的でした。弱点であるスペシウム光線を反射するスペルゲン反射鏡や一人の星人が囮としてウルトラマンを引き付ける作戦、それに八つ裂き光輪を防ぐバリアと、これでもかと言うほどの対抗策を練っていました。しかし何とその何れも、ウルトラマンの方が一回り上手で破られてしまいます。ウルトラマンが如何に慎重深く豊富な能力を持っている事が分かるのと同時に、何だかバルタン星人が哀れにすら思えてしまいました。 三代目:メフィラス星人に連れられて登場。外見は二代目と酷似。推測に過ぎませんが二代目や三代目はバルタン星人の中でも戦士階級なのではないでしょうか。ウルトラ戦士も種族毎に外見的特徴に類似性が見られます(レッド族は赤が基調で目が六角形になっている、とかね)。バルタン星人の場合はそれが細身の体型だったりする部分に相当しているのではと考えています。初代は部品調達に来た一般階級だったのでしょう。 バルタン星人Jr.(四代目):『帰ってきた』に登場。初代の息子で報復を行う為に来た。マンとジャックは別人の筈だが、生命の概念が無いバルタン星人はウルトラ戦士という一族なら、誰に報復しても同じ、と考えるのではないかと思う。初代の息子だけあり二代目や三代目よりも初代に近い外見です。 五代目:『80』に登場。80を捕獲し、動物園の見世物にしようと企んだ。Jr.を更に潰した様な見た目で、鼻が目立つ。作戦、容姿の問題があり、この辺りから人気の低下が始まるが、個人的には嫌いではない。動物園に関しても、恐らく屈辱を与える事でウルトラ一族への報復が行える、と考えたのではないだろうか(ぇー 六代目:同じく『80』に登場。五代目に酷似しており、限りないチャレンジ魂を持つ(笑)。 バルタン星人:アニメ作品、『ザ☆ウルトラマン』に登場した。同作品は見た事が無いのでよく知らない。指人形を所有しているが、カラーリングが中々綺麗である。 メカバルタン:『アンドロメロス』に登場した、サイボーグ化したバルタン。こちらも未視聴なのでどの様な経緯を経てサイボーグ化したのか知らない。 パワードバルタン:『パワード』に登場。鋭角的なデザインで、甲虫の様な皮膚。種族としてどのような位置付けなのかは理解りませんが、従来のバルタンよりも強そうで戦闘に長けていそうです。当時非常に好きだったのだが、今では然程好きではない。余談だが、ソフビフィギュアにて通常のバルタン星人は腕を挙げると万歳になってしまうが、パワードバルタンは丁度良く鋏を構えて笑っているポーズの様に見える。 サイコバルタン:(多分)パワードバルタンの頭領。頭部が捩れているのが特徴。ネジレジア!?(謎) バルタン星人(ベーシカルバージョン):劇場版『コスモス』に登場。蝉ではなくクワガタムシをモティーフにしている。バルタン星人の特徴を失うことなく、現代風にアレンジされていて非常に格好良い。廃月でシャークスの戦闘機を撃墜する場面やコスモスとの戦闘は文句無しに格好良く、劇場映画と言う舞台で二十一世紀に最高の待遇で甦りました。新世代のニュースタンダードに相応しいデザインです。 ネオバルタン:ベーシカルバージョンの戦闘形態。甲冑のような鎧に体を包み込み、悪魔の騎士と言った風貌でかなり格好良い。特に右手が『バッドナイフ』で、左手が四門の砲門になっている形態が一番好きなのですが、ソフビフィギュアでは両腕が鉤爪になっているのですよね(限定品でバッドナイフと砲門の形態も売られたそうですが)。またソフビのタグによると『バンドルコード』が必殺技だそうです。ミオさんはバルタンの中では一番好き。惜しむらくは、劇中では終始コスモスに圧倒されっぱなしで活躍が無かった事であろうか。また子供に対する愛情を見せる様は、バルタンの持つ謎めいた印象とは相容れないと思います。 チャイルドバルタン:『コスモス』に登場したバルタン星人の子供。争いを嫌い、親とは考えを異にする。親を殺されていてもコスモスを恨もうとすらしなかった。正直に言うと好きではない、と言うか認め難い存在です。バルタン星人最大の魅力が、生命の概念が理解できないと言う、地球人とは全く異なる価値観を持つという点だったのですが、このチャイルドバルタンやベーシカルバージョンの考え方は地球人のそれに似通っております。バルタンの魅力をスポイルする結果になってしまうのではないでしょうか。 タイニーバルタン:「バルル〜♪」と唱えて科学の力を発動する様は、まるで魔法使いのようです。しかも地球人の姿になった時は箒に乗って空を飛んだので、魔法使いらしさが向上します。 ダークバルタン:凛凛しい声が格好良いです。私はベーシカルバージョンが気に入っており、あれこそがバルタンのニュースタンダードだと思っていました。だからダークバルタンのデザインが結局初代のそれに回帰していたのは残念です。最初は他の星へ侵略する邪悪な地球人を斃す為にやって来た、正義の宇宙人と言う事だったのでとても好意的に思ったのですが、後にそれは単なる方便でダークバルタンは侵略者に過ぎないと判明して落胆しました。
油獣ペスター
自分で吹いた火に捲かれて勝手に自滅した間抜けですが、そのデザインは他に類を見ない傑作です。何気にちょこんと真ん中にある顔が蝙蝠みたいで可愛いですね。
暴君怪獣タイラント
幼い頃から非常に好きな怪獣でした。複数の怪獣、宇宙人、超獣が合成されたと言う凄い怪獣です。しかもその内訳がまた凄い! シーゴラスの顔、ブラックキングの角、イカルス星人の耳、ベムスターの腹部、ハンザギランの背中、バラバの両腕、レッドキングの脚部、キングクラブの尻尾から構成されています。一部の例外もありますがどれも強豪が揃っています(まぁ、素材が良くてもブラックキングの角とか何の役に立つのか不明ですが)。また特筆すべきはシーゴラスの顔とイカルス星人の耳を組み合わせた頭部でしょう。別別の怪獣を合成させたとは思えないほどの一体感を見せており、その優れたデザインに唸らされました。反面、レッドキングの脚は余り好みでは無く、外見に関してはその点に若干の不満を感じます。ゾフィ、セブン、ジャック、エースを続け様に撃破した相当の実力者ですが、タロウには存外に簡単に斃されてしまいました。タイラントが好きなミオさんとしましては、もう少し健闘して欲しかったと言うのが正直な感想です。余談になりますが、幼い頃からタイラントが好きと言っておきながら、複数の怪獣が合成されていると知ったのは割りと最近の事でした。
超合体怪獣グランドキング
見るからにとても強そうな怪獣です。事実、ウルトラ六兄弟を圧倒し、彼らの必殺光線を物ともしないと言う、強靭な戦闘力を見せました。タイラントに匹敵、或いはそれ以上に好きな怪獣です。
伝説深海怪獣コダラー
円らな瞳と丸っこい躰が可愛いのですが、その外見に反して非常に強力な怪獣です。グレートの放った光線を何度も返して一度は勝利しました。下記のシラリーと同じ理由で名前がクダラーから替わりました。クダラーだけにクダラんですね(死)。
伝説宇宙怪獣シラリー
深海から出でるコダラーに対して、宇宙から襲来したのがこのシラリーです。長く伸びた首と広がった翼がドラゴンの様でとても格好良いです。当初の名称はシーラギでしたが故あって現在の名前へと替わりました。普段ならこの手の変更には憤激するのですが、シーラギよりもシラリーの方が格好良いので変更されて良かったのではないでしょうか。
超古代尖兵怪獣ゾイガー
自ら翼をもぎ取ってティガに向かって来る姿が強く印象に残っています。
根源破滅天使ゾグ
第一形態と第二形態のどちらもが(異なる形で)威圧感があり、最後を飾るだけの器がある怪獣です。第一形態と第二形態の落差がよりその魅力を際立てていました。 第一形態:女神を思わせる美しい存在は天使と呼ぶに相応しいです。底の見えない不気味さがありますね。 第二形態:本格的な戦闘を行うに当たり変貌した姿で、凄まじき巨体と凶悪な外見を誇ります。単純なデザインの格好良さも然る事ながら、特筆すべきはガイアとアグルを圧倒する程の大きさでしょう。翼を広げて猛走する姿はまさに脅威でした。最後は意外とあっさりと斃されてしまったのが拍子抜けと言えば拍子抜けです。大きさこそがその魅力だと申しましたが、当然ながらそれはソフビ人形――この場合は『ウルトラ怪獣シリーズ』を指します――では再現されませんでした。常識的に考え他の怪獣と同じスケールが無理であるのは分かるものの、それでも初めて売り場で見た時は半ば唖然としたのを記憶しています。
超人ロボットエースロボット
ミオさんとエースロボットの出会いは遠く以前に遡る。幼少時、今でもあるチョコボールとゴム人形が組み合わさった食玩を購入した。その時に入手したのがエースロボットである。エースロボットについて一切の知識を持っていなかったものの、その見た目が非常に気に入った。単色成型のゴム人形故、詳しいディテールは理解らなかったが、エースを強化した様なその外見が格好良かったのである。しかしその数日後、落胆が訪れた。エースロボットについての詳細を知ることとなったのである。エースキラーの為に作られた実験機であり、ウルトラ兄弟の眼前で秒殺された存在・・・。哀しかったです。そんな経緯の為、今ではそれほど好きなわけではないが、それでも幼少時好きだったということで多少の愛着はあります。因みに、その時のゴム人形ですが現在行方不明です(哀)。
超獣
怪獣を超える能力を持つ、ヤプールの侵略兵器。その設定とこれまでの怪獣とは異なる雰囲気が非常に強そうに思え、侵略兵器と言った趣を醸し出しており好きです。それだけに、タロウ一話にて超獣が怪獣であるアストロモンス(この怪獣は怪獣で好きですが)に敗れたのは衝撃的であり、疑問でした。蛇足ですがこの疑問を友人にぶつけた時の応えは、『だから超獣よりも強い怪獣なんでしょ』。その時は何を言っているのかと思ったものですが、劇中でもそう説明されていただけなのですね。
ブラックホール怪獣ブラキウム
ウルころで初めて知ったのでその能力はおろか、初出作品が何なのかすら知りません。しかしウルころでのゾフィーとの戦闘を見てとても気に入りました。腹部からブラックホールが作り出せると言う物凄い設定と、ゾフィーを圧倒した恐ろしい戦闘力はこの上なく魅力的です。但し、ゾフィーの『ウルトラ霞切り』で敗れてしまったのは残念です。同じやられるならば、せめてそこはM87光線にして欲しかったです。それならば一応の格好がつくと言うものです。
Sブラック影獣ダークラー
最近その存在を知って格好良いと思いました。但し劇中での活躍は知りません。ダークラーに限らず存在を知らない怪獣で、姿を見れば好きになると言うのは多多あると思われます。
インビジブルタイプビーストゴルゴレム
『ネクサス』にて怪獣に相当するスペースビーストですが、余り個性を感じられず特に好きになる事がありませんでした。怪獣はある意味でウルトラシリーズの主役とも言える存在ですが、『ネクサス』では別の部分が重要視されており、比率として怪獣の扱いがこれまでよりも軽くなっています。しかしゴルゴレムは外見も劇中での活躍も中中に評価出来ます。ごつごつとした岩塊のような表皮を持ち、四足歩行で蹂躙していくその姿。首が伸びると言う特徴的なギミックが目を惹きます。更に別の空間に移動するという特殊能力を持ち姿を消す事が出来るのですが、言わば現代風のネロンガと言う所でしょうか。それまで余り気に入る怪獣が居なかったからと言うのもありますが、非常に魅力的な存在でした。
フィンディッシュタイプビーストイズマエル
一番最後のスペースビーストとして登場をしたのですが、それがゴルゴレム以上に魅力的な怪獣でした。これまでのあらゆるビーストの特徴を併せ持つと言うのが最強のビーストと言うに相応しいです。ネクサス版のタイラントとも呼べる存在ですね(マン〜タロウまでの人気怪獣が合体したタイラントと、ネクサスに登場したビーストの合体したイズマエルではその凄みに違いがありますが)。数多のビースト頭部が融合した外見と火炎や破壊光線で都市を破壊する様が本当に格好良かったです。ゴルゴレム最大の特徴である首が伸びるギミックが受け継がれている事も嬉しいですね。また個人的に気に入ったのは、長い尻尾を引き摺るだけではなく操演で動かしていると言う事です。これだけで生き生きとしている様に感じられます。その密度の濃い活躍に好感が持てますが、如何せん登場時間が短かったのが残念な所ですね。
改造タイラント
タイラントの目に纏めるか迷いましたが、取り敢えず現状は別個とします。ゲーム『ウルトラマンファイティングエボリューションリバース』に登場するオリジナル怪獣の一体です。FERの趣旨やコンセプト、オリジナル怪獣と言う概念は好まないのですが、この改造タイラントだけは格好良いと思いました。元来がタイラント好きと言うのもありますし、ドドンゴやゾグの様な四足の怪獣も好きなのです。通常のタイラントに加え更に多くの怪獣が融合していてとても格好良いです。
溶岩怪獣グランゴン
鉱物に近い躰を持ち、溶岩の中でも耐えられると言うのが格好良いです。ダッシュの攻撃で爆発四散してしまった時は弱いと感じたのですが、その後マグマの中から復活して暴れてくれました。ラゴラスに噛み付いたりマックスに尻尾をつかまれ振り回されたのが印象的です。
冷凍怪獣ラゴラス
単純に炎と氷を比べると炎の方が好きなのですが、グランゴンとラゴラスと比べるなら後者の方が好きです。正統派怪獣スタイルで都市を破壊する様は、スペースビーストでは見れない光景でした。冷凍光線に力が無いと言うか安っぽいのは残念ですが、破壊光線とかではなく冷凍光線だったと言うのが多少は救いになるでしょう(冷凍光線なら力を感じずとも未だ納得が出来ると言う事です)。動きも標準的ですがそれだけに魅力的でした。そういえばこの名前はアボラスを意識しているのでしょうか?
進化怪獣ラゴラスエヴォ
初回に登場した怪獣がパワーアップして再登場する、ゴルザを思わせる展開でとても盛り上がります。果たして、登場したラゴラスは宿敵として運命付けられた存在であるグランゴンを斃し、その核を食べて体内に取り込みラゴラスエヴォへと進化していました。外皮がグランゴンの様に溶岩や岩石で構築され、私にとって両者の好みとなる部分が合わさった魅力的な怪獣です。当然ながら従来の冷凍光線は健在で、新たに胸部のマグマコアから火炎弾を発射する能力を得ました。この冷凍光線と火炎弾を空中で混ぜ合わせ、強力な破壊光弾を作り出し迎撃や攻撃に使います。驚くべき事にこの光弾は、マックスのギャラクシーカノンをも上回ります。ギャラクシーカノンは文字通り必殺技として描かれていましたので、それを打ち破った功績は大きいです。その場面や死に様の映像に迫力が感じられなかったのが残念でした。
高速宇宙人スラン星人
『マックス』初の侵略宇宙人と言う事で、開始前から自ずと期待は高まりました。等身大で行われたカイト、ミズキとの戦闘ではウルトラシリーズ特有の不気味さがありましたし、地球人には及ばぬ高速移動を披露してくれました。巨大化してからも家家を破壊して、マックスと見応えのある激しい格闘戦を繰り広げました。そして高速宇宙人の名に恥じぬ高速移動を見せてくれ、この時期に登場する侵略宇宙人としては文句の付けどころがありません。両手の形状や高速移動が分身の様に見える事から、バルタン星人に相当する位置付けなのかと思ったのですが、後に本家のバルタン星人が登場してしまいました。するとそれまで以上にスラン星人が好きになるのですから不思議なものです。バルタン星人は登場させず、『ようこそ!地球へ』ではスラン星人を再登場させて欲しかったですなぁ。
両棲怪獣サラマドン
サラマンダーが語源と思われる名前と蜥蜴の様な外見が好みです。単に暴れるだけの怪獣ではなく、ピグモンを守る位置付けと言うのがポイントを高めますね。普段は四足歩行ですが、戦闘の際には後ろ足で立ち上がり、二足歩行になるのが強そうです。尻尾の針を飛ばして、ピグモンを狙うレッドキングに応戦しましたが、力及ばず、敢え無くやられてしまいそのまま死んでしまいました。好きになっただけに残念な結末でしたが、最後まで使命に準じ己が命を顧みなかった姿には敬意を表します。
飛膜怪獣パラグラー
サラマドンと同様に島を守る怪獣であり、サラマドンと同様に二足歩行と四足歩行の両方を使い分けます。レッドキングと闘う、羽が生えている、この二つの条件からチャンドラーに相当する怪獣と思われるのですが、それだけに気になる存在です。しかしレッドキングの暴力的なパワーには勝てる筈も無く、敢え無くその命を散らしてしまいました。合掌。
昆虫型宇宙怪獣バグダラス
肩書きのとおり、地球の昆虫と宇宙生物の合わさった様なデザインが見事です。マックスとの戦闘も見応えがありました。
伝説怪龍ナツノメリュウ
格好良い! そうとしか言いようがありません。長大な首と尻尾が全体を巨体とし、マックスをも圧倒します。とにかく格好良くて最高です。『龍の恋人』放送時点ではマックスに登場した怪獣の中では一番であり、ウルトラ怪獣全体に広げても可也上位に来ます。それほど強く気に入りました。炎が羽になると言うのも特徴的で良いですね。
超高熱怪獣ソドム
詳しい事は存じ上げませんが、ゴモラと対になりそうな名前が素晴らしいです。外見に関して特に素晴らしいとは思いません。
宇宙怪獣ベムラー
宇宙墓場に護送される途中に逃走して地球にやって来ました。そのときはウルトラマンと対になるような青い玉として現れましたが、あれはウルトラ戦士達が使っている宇宙船を奪ったと言う事でしょうか。マン曰く、『平和を乱す悪魔の様な怪獣』とのことですが、初回と言う事も手伝ってかそれほどの凄い怪獣には見えません。個人的な考えですが、恐らく宇宙に棲む怪獣と言うのは大半がベムラーにも満たない脅威、言い換えれば大人しい怪獣が多いのではないでしょうか。ですから宇宙墓場に護送される様なベムラーは、その中では恐ろしい怪獣の部類なのでしょうか。それだと地球は悪魔の様な怪獣の巣窟になってしまいますが(笑)。或いは矮小な地球人であるハヤタにとってはまるで悪魔の様だと言う意味で言ったのかもしれませんが。
有翼怪獣チャンドラー
ペギラを攻撃的にしたようなデザインが魅力ですね。 初代:完成されていたデザインを弄ってしまった感はありますが、個人的に好きだったりします。それだけにレッドキングに殺されてしまったのは残念でした。でも逆に、レッドキングに敗れたから同情して好きになる、そんな部分もあるのかも知れません。チャンドラーとドラコの両方が好きだと多かれ少なかれそれが影響しているのでは、と思ってしまいます。 パワードチャンドラー:その多くが格好良くなっており好意的に受け止めているパワード怪獣ですが、チャンドラーは数少ない例外です。格好良いのですがあまりしっくりしません。チャンドラーらしく見えないと言うのもありますが、それを別にしても“怪獣としての”魅力が感じられません。
彗星怪獣ドラコ
怪彗星ツイフォンに乗って地球に到来した宇宙怪獣です。宇宙怪獣・・・良い響きですよね、宇宙怪獣。宇宙怪獣と言うだけで地球の怪獣よりもずっと強そうに思えます。『マン』に登場した宇宙怪獣はそれほど多くも無く、ベムラー、ドラコ、キーラ、サイゴくらいでしょうか。 初代:背中には昆虫を思わせる羽を備え、両腕の先端が鎌になっています。矢張りこれも好きな怪獣なのですがチャンドラー同様にレッドキングに敗れてしまいました。その際に羽を千切られています。レッドキング、恐ろしい限りです。 再生:ジェロニモンの能力で再生されたドラコですが、頭部の角は一本から五本に増え、両腕の先が鎌から普通の手に変わっています。羽が無くなったのは理解りますが他の変化は果たしてどういう事なのでしょうか。疑問です。更に冷静に考えれば、再生されたなら羽が復活していても良いと思いますがね(それでも羽が無い事に説得力を感じましたが)。 パワードドラコ:パワードに登場した個体で、他の怪獣同様に格好良く生まれ変わりました。バルタン星人がパワードの能力を調べる為に送り込んだ、言わばアロンの様な役回りになってしまいました。しかし活躍に関しては寧ろ初代を上回っており、一度はパワードのメガ・スペシウム光線を弾いた実力派怪獣です。またレッドキングを斃し初代以来の雪辱を晴らしました。初代に比して快挙とも言える大出世で嬉しい限りです。
宇宙恐竜ゼットン
初めてウルトラマンを殺害した事で強力な怪獣として深い印象を与えています。強い怪獣を挙げればゼットンも先ず推されるでしょう。不気味で表情の読めない顔と、タキシードを思わせるカラーリングが不思議な魅力を放っております。何よりも凄いのが、これを宇宙恐竜と名付けるセンスですね。宇宙恐竜と言うのが一体何なのか、ゼットンを見ても理解りませんが、印象に残る事となります。 初代:ゼットンに対する好意的な印象の大半を担っているのが、この初代ゼットンです。ゼットン星人に呼ばれ瞬く間にウルトラマンを殺してしまいました。その後はペンシル爆弾で粉粉に爆破されるのですが、ウルトラマンを殺しているだけに弱いと言う思いはありません。その戦闘ではテレポートでウルトラマンを翻弄し、繰り出されるあらゆる技が効かなかったと言うのが凄いですね(中にはウルトラリングの様に、劇中では初めて披露する技もありました)。また一兆度(!!!)の火の玉を発すると言うのは余りに有名です。一兆度と言う数値は桁が違います。 二代目:バット星人に操られ、ジャックと戦いました。このジャックがゼットンを斃した事で、マンを超えたと言う演出なのでしょう。ウルトラブレスレットを使わずに自力で斃したと言うのがジャックの底力を感じさせますね。うろ覚えですがジャック対策を徹底的に施されたと言う様な設定があった気がします(別の怪獣だったかも知れませんが)。初代以上の怪力の持ち主でもあるそうですし、個人的には嫌いではありません。不細工な外見から人気はありませんが、これはこれで可愛らしさや愛嬌があって良いではありませんか。しかし初代と見比べますと大きく見劣りしてしまうのもまた確かです。動くと角がプラプラしてしまうのも気になりますしもう少し初代に近い外見であれば良かったですね。また戦闘中に初代が見せた様なテレポートやバリアを使わなかったのも残念でした。その有無で戦闘力に関する印象が大幅に変わってしまいます。 パワードゼットン:三代目に相当するのでしょうか、サイコバルタンに操られて登場しました。パワード怪獣の中では比較的アレンジが少ないと思っていたのですが、改めて見比べますと基本的なラインに大きな差がありました。丸みを帯びている初代に比して角張っていますね。しかしそれ以上に特徴的なのは、背中の羽を大きく広げている事でしょう。これにより威圧感が大きく増しており、最終ボスとしての風格が感じられます。パワードを最後まで追い詰めたものの、最後はメガスペシウム光線の三連射に敗れました。一撃目は胸の発光体で吸収し、建物を利用した反射で背後を狙った二発目も振り向いて同じく吸収しました。しかしその隙を衝かれて最後の一撃を背中に受けて爆発四散と言う流れで、状況だけならば申し分が無いと言えます。ですが肝心の映像は全体的に動きが遅く(これは『パワード』全体の特徴なのですが)、その所為でゼットンが間抜けに見えてしまうのが難点です。 四代目:『マックス』に登場したゼットンで、四代目と言う呼称はされていません。外見は初代と酷似していて(身長、体重は異なる)、夜の街で不気味に活動しました。格闘でマックスを圧倒して、『ゼットンシャッター』と言うバリアでマックスやダッシュの攻撃を尽く弾きます。火球でマックスを追い込みゼットンの名に恥じぬ活躍を見せますが、思わぬ闖入者の登場で仕留めるには至りませんでした。マックスを助けるべく出現われたゼノンとも互角以上の勝負を繰り広げるのですが、マックスの新技『ギャラクシーカノン』の前に敗北、爆発四散します。
完全生命体イフ
宇宙から地球に落下し、白い繭の様な状態で姿を見せました。その時点では生物を示す痕跡は皆無、しかし焼夷弾で焼き払おうとすると、怪物の様な異形へと姿を変えます。その身に受けた攻撃を吸収、変身する能力を持っており、最初の焼夷弾から火炎放射能力を得、ミサイルを発射する砲塔が生え、ビームを発する様になりました。マックスのマクシウムカノンを受けて爆散しましたが瞬時に再生、新たな怪獣形態へと変貌を遂げます。マクシウムカッター、マクシウムカノンをも使えるようになったイフにマックスとて敵わず、エネルギー補給の為退散を余儀無くさせられます。その圧倒的な攻撃力で街を焦土と化しますが、少女アッコのピッコロ演奏を聞いて異変が起きます。そう、今度は音楽を演奏する能力を得たのです。全身の兵器が楽器へと変わった姿は実に優雅でした。最初の這う形態、二足歩行の怪獣形態、最後の楽器形態、そのどれもが魅力的な怪獣でした。余談になりますが不規則に砲塔を生やした姿で這いずり回った時は、ブルトンの様な生命体なのかと思いました。
戦神ギルファス
頭頂部の武器がセブンを思わせて格好良いです。アイスラッガーはオリジナルよりも大きく、武器として純粋に強そうです。その盾はマクシウムカノンを防ぐ程の強度を誇り、ギャラクシーカノンに敗れたものの強敵でした。
凶獣ルガノーガー
緑の豊かな星を破壊して回る宇宙怪獣で、冒頭から星を木っ端微塵にすると言う印象的な登場を果たしました。両手の先端にも大きな口があり、さながら三頭を持つ怪獣のようです。それが長い尻尾と相俟って非常に凶悪なフォルムを作り上げています。口から吐く破壊光線や肩の突起から発する稲妻状の光線を武器にしており、その胸部は反射板になっていてビームを完全に弾き返します。また長大な尻尾の先端には鋭い針がついており、敵に差し込んでエネルギーを吸収する事も可能です。外見に相応しくマックスを苦しめましたがギャラクシーカノンは防げず爆発四散しました。
機械獣スカウトバーサーク
決して素直に格好良いと言える姿ではありませんが、その何とも言えぬ姿が妙にいとおしく感じさせます。これが『マックス』の最終回を飾る怪獣なのかとけったいな期待を胸に抱いていましたが、何と最終回では上位機種であるギガバーサークが登場してしまいました。スカウトバーサークよりも格好良く最終回の登場怪獣に相応しく思えましたが、既にスカウトバーサークに愛着を持っており、スカウトバーサークが好きになっていた小生はそれが残念でした。そしてスカウトバーサークが登場していた時間は非常に短いのですよね。後に再び登場して見事な活躍を見せる為と思っていましたが、そうでもなく単なる前座に過ぎませんでした。
機械獣ギガバーサーク
スカウトバーサークをとても気に入り、最終ボスに選ばれる事を切望していましたので、当初はギガバーサークを快く思いませんでした。CGと言うのも理由だったのでしょう。しかし少しの時間を置いてからスカウトバーサークの件は割り切り素直に受け入れられる様になりました。戦艦を思わせる巨大な躰は最終ボスとしての風格も充分です。因みにその全長は990メートルを記録、何と(数値が明示された)ウルトラ怪獣では最大を誇るそうです。それだけに最終決戦ではマックスも同等まで巨大化して、余りその大きさが活かされないのが残念でありました。同程度となる事でお互いに組み合っての格闘が見られるのならそれもまた良かったのですが、それも無く巨大化したマックスの一方的な攻撃だけで終わってしまった感があります。
宇宙斬鉄怪獣ディノゾール
いきなり格好良い怪獣が登場しました。硬い外骨格に覆われた外見はとにかく強そうで、宇宙を航行する姿にも風格がありました。長く伸びる尻尾も迫力に満ちています。攻撃方法は独特で舌を一瞬の内に伸ばし、目にも留まらぬ速さで全てを切り裂きます。その様は宇宙斬鉄怪獣の名に恥じぬ活躍と言えましょう。私にとって妙に名前が覚え辛く、これを書くにあたり何度も確認しました(笑)。同作では後からディガルーグと似た名前の怪獣も出て来ましたし、事ネーミングセンスに於いては優れているとは言い難いです。番組を見ている時は気が付かなかったのですが、実は『マックス』の『胡蝶の夢』に出て来た粘土の怪獣だったのですね。当時その姿を見て格好良いと思いつつも、番組に登場する事は無いだろうと思っていました。だからそれが見られたと言うのは嬉しいです。
高次元捕食体ボガールモンス
序盤から暗躍していた謎の女(=ボガール)が多くの怪獣を捕食した事で躰に変化が生じました。その姿は威圧感があり、如何にも強敵に見える中ボスに相応しい怪獣です。
最強超獣ジャンボキング
複数の超獣が持つ、特に強力な部分が合わさって誕生した、最強の超獣です。四足歩行の巨体は圧巻の一言です。着包みの動きにはやや安っぽさが感じられましたがそれも味と言えましょう。しかし超獣に限定されているので素材は知名度に劣る人選です。最終的に完成した姿は文句無しに格好良いので結果的には問題もありませんが、ユニタングやらカウラやらマザリュースと言うのはそれだけ見たらとても優れているとは思えません(笑)。他にベロクロンとかバラバとか、もっと強そうな超獣が居るでしょうと思ってしまいます。実はジャンボキングを最初に知ったのは映像作品でも、その資料の類でもなく、『ウルトラマン超闘士激伝』でした。昔の事なので記憶も確かではありませんが、実在しないオリジナルの怪獣だと思った様な気がしないでもありません。
邪悪なる破壊神ダークザギ
漆黒の躰に赤い目が非常に似合っています。またウルフェスのライブステージでは、自分の事を『ザギ』と呼んでいるそうで何とも可愛いですね。『ネクスト』の最終回にて待望の映像作品デビューを果たしましたが、しかし(番組の面白さとは裏腹に)それが株を下げてしまった様な感がありました。来訪者がノアを模して作ったと言う部分で格が落ちましたし、戦闘に関しても平凡な怪獣と同程度の扱いにしか見えません。難しいですね。
闇の巨人ダークファウスト
最初に見た時からそのデザインに注視しました。先ずこれまでは、悪のウルトラ戦士と言えど偽者と同様に、対決する戦士の色違いでしかありませんでした。しかしファウストは全くの新しい姿なのです(ダーラム、ヒュドラ、カミーラと言う前例もあるのですが、ついつい忘れがちでファウストが最初と言う印象が強いです)。そしてその姿が他とは一線を画しています。二本の角、躰に比して大きな頭、点対称のカラーリングと言う意欲的なデザインは、正直初めは格好悪いとすら思いました(苦笑)。しかし見慣れる事で独自の魅力が感じられましたし、変身前の姿が斎田リコなので体躯も女性的と納得しました。また劇中での扱いも絶妙です。不気味な笑い声と共に現れ「私はファウスト・・・」と名乗りネクサスに戦いを挑みます。ネクサスと上回る戦闘力を発揮するのですが、攻撃を受けると簡単に逃げ出してしまうのです。謎めいた出現とは裏腹に簡単に逃走してしまう、それを何度も繰り返すのですから愛らしく思えてしまいました。
闇の巨人ダークメフィスト
名前を知った時にメフィラス星人の由来を思い出して、言わばメフィラス星人のリメイクとも言うべき存在なのかと夢想しました。死神がモティーフとされる不気味な外見は、助骨や背骨を思わせるディテールが印象に残ります。体格も逞しく、ファウストと異なり初見から格好良いと思ったものです。しかしながら変身前の溝呂木眞也がとても陰湿な手口を使うので、素直に賞賛する事は出来ませんでした。その印象が強く残り続けていたのですが最近になって、やっぱり本当に格好良い姿なのではと改めて思うのです。以前よりも強く格好良いと思いました。メフィストだけの独自色としては、『アームドメフィスト』に装着された『メフィストクロー』が挙げられましょうか。ウルトラ戦士の武器として鉤爪と言うのは珍しいですね(尤も、本編では余り印象に残らなかった気もしますが)。
ミサイル超獣ベロクロン
珊瑚と宇宙怪獣が合成されているそうです。確かに外見は珊瑚そのものなのですが、不思議と格好良いのですよね。最初に登場した超獣でしたが全身に搭載した兵器の数数は自然の怪獣とは異なるのが明白で、ヤプールが造った怪獣兵器と言う超獣のコンセプトを示してくれました。特に好きな部類の超獣です。 ミサイル超獣ベロクロン:ミサイル超獣と言うだけあり全身にミサイルが内蔵されており、絶大な火力で街を破壊すると言う活躍を見せてくれました。その他にも口からより強力なミサイルを発射、或いは火炎放射、そして手からは金縛り光線を出します。 ミサイル超獣ベロクロンII世:これまでの怪獣に使われていた『二代目』ではなく『II世』と呼称されているのは超獣だからと意識した変化なのでしょうか? 外見には多少の変化が見られ、少少スマートな印象を受けました。 ミサイル超獣改造ベロクロンII世:何も知らないで聞くと『改造したベロクロンII世』なのか、『改造ベロクロンの二体目』なのか理解りませんね。実際は前者で外見もベロクロンII世を踏襲しています。ベムスター、サボテンダーと並んでの登場でしたが、それだけに扱いは悪くなってしまいました。 ミサイル超獣ベロクロン:『メビウス』に登場した個体です。『メビウス』に登場すると知って喜び勇みながらその日を待ち侘びたのですが、いざ登場となるとやや不満が残る扱いに終わりました。先ず全身のミサイルがCGで処理されてしまったので迫力に欠けます。また話の主軸が別の所にありましたので、ベロクロンは大きな活躍もせず、街の破壊やメビウスとの戦闘もそこそこに倒されてしまいました。全身から火薬の如きミサイルを発射してビルを破壊、或いはメビウスを大いに苦戦させると言うのを期待していたので非常に残念でした。予断ながらベロクロンに限った話ではないのですが、昔の様に『〜代目』と言う名称が設定されていないので他との区別に困りますね。ベロクロンIII世とかでは駄目だったのでしょうか? またこれは外見にも言える事で、初代に近い造形が嬉しい反面、一目見ただけでは違いが理解りません。
亜空間怪獣クラウドス
眠っている時は浮かぶほどに体重が軽いのに、目が覚めると逆に重くなると言う設定が秀逸でした。スカイドンへのオマージュ、或いはリメイクの要素を持った怪獣なのでしょうが、それだけに留まらず独自に新たな魅力が見出されます。単純に面白そうな能力で、怪獣を中心に話が作られたのも好感が持てますね。
宇宙大怪獣アストロモンス
オイルドリンカーを斃した事で超獣よりも強い怪獣の出現を示しました。腹部に巨大な花(=チグリスフラワー)がありながらも格好良く見えます。宇宙大怪獣というベムスターと同じ肩書きを持っているのがその凄さを物語っているでしょう。『タロウ』の登場怪獣ではタイラントに次いで好きな怪獣です。
用心棒怪獣ブラックキング
ナックル星人の配下として登場し、その強力な戦闘力でジャックを大いに追い詰めました。レッドキングの弟と言うのは妙に突っ込み所のある設定ではありますが、黒い躰や頭部の角がレッドキングよりも格好良いと思います。
地獄星人ヒッポリト星人
エースを、救援に駆けつけたゾフィ、マン、セブン、ジャックを、そしてウルトラの父を斃した強力な宇宙人です。単純な戦闘力も然る事ながら、頭脳にも優れていて巨大な幻影を利用した攻撃も行いました。管の様な口吻を揺らしている姿も、その強さが加わる事で言い知れぬ恐ろしさを醸しています。
極悪宇宙人テンペラー星人
彼のエンペラ星人の右腕であり、それに見合っただけの実力を持っています。ウルトラ戦士を斃す為に努力を重ね、独自に『ウルトラ兄弟必殺光線』を編み出すほどで、タロウのみならず他のウルトラ兄弟をも圧倒しました。数多くの宇宙人が登場しましたが、その中でも屈指の実力者と言えましょう。しかしそれだけの宇宙人でありながら、外見は凡そ魅力的とは言い難いです(笑)。活躍の度合いは高い能力に見合っていません。大きな頭に短い足、とても弱そうです(ぉ しかし管の様な口吻と鋏の様な手をさして、ヒッポリト星人とバルタン星人を組み合わせたデザインと評している意見を見かけて、妙に納得しました。そう言われると良いデザインに思えるのですから不思議なものです。
地底怪獣テレスドン
細身で洗練されたフォルムが格好良い怪獣です。同じ正統派の怪獣でも、ゴモラやレッドキングを“動”とするなら、テレスドンには“静”と言った印象を受けました。熱血で直情径行の主人公に対して、沈着冷静な好敵手と言った感じです。 初代:暗闇の街に現した姿がとにかく格好良かったです。ただ戦闘力は然程でもありませんでした(口からは溶岩熱戦まで吐くのにね)。 パワードテレスドン:『パワード』に登場した個体で、初代よりも更に逞しく、それでいて流れる様なラインはより極端になっています。顔の先端がより尖っているのが良いですな。
円盤生物ブラックエンド
見た目は強そうです。
無双鉄神インペライザー
火力、装甲、格闘性能の何れも高い水準にあり、上半身を回転させながら光弾を発射すれば周囲に多大な被害を及ぼし、その強固な装甲の前にはメビュームシュートですらも僅かに破損するに留まり、格闘による接近戦ではメビウスを圧倒しました。しかし何よりも恐るべきはその再生能力にあります。肩の一部を破損したり腕を切断された程度では瞬時に再生し、タロウのストリウム光線で上半身が完全に吹き飛んだ時でさえ、数時間後には完全に再生を遂げていました。あまつさえウルトラダイナマイトで全身がバラバラになりながらも復活を見せ、メビウスは疎かタロウですらも大いに苦戦する程の強敵です。謎の存在による尖兵に過ぎませんがとても強力なロボットでした。
宇宙有翼怪獣アリゲラ
桁違いの速度で縦横無尽に飛び回り、衝撃波で地上の建物を吹き飛ばす、その様子が頗る格好良いです。その一芸のみの怪獣と思っていたので、尻尾から目標を追尾する攻撃を放った時は驚きました。
冷凍星人グローザム
四天王の中で一番強そうに見えましたし、副題でも『不死身のグローザム』と凄さを強調していた割りに、呆気無くて余り強くはありませんでしたなぁ。考えてみればGUYSが初めて止めを刺した(メビウスとの同時攻撃はこれまでにありましたが、GUYSマシン単体の攻撃で斃した事は無かったでしょう)怪獣、宇宙人なのですよね。勿論メビウスとセブンが居てこその戦果ですが、結果だけ見れば四天王の一人を斃したのですから凄いです。
暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人
名前だけは以前から知られていたエンペラ星人。それが『メビウス』で触れられ、遂に黒幕として登場しました。もしかしたらエンペラ星人が出るのかも知れない・・・そう思った時に興奮し、大きく、この上なく大きく期待が高まりました。何と言ってもあのエンペラ星人が出るのですから! しかし同時に一抹の不安と懸念もありました。エンペラ星人を持ち出すと言うのはウルトラシリーズでは大事でして、それをするからには半端な扱いでは納得をする事が出来ません。そんな期待と不安が綯い交ぜになった想いを抱えたままその登場の日を迎えました。 圧倒的。一言で言えば、まさに圧倒的でした。ゆっくりと地球に降り立った姿からは皇帝と呼ばれるだけの威厳が感じられ、微動だにせずに周囲の建物を破壊しヒカリやザムシャーを薙ぎ払う姿からは恐ろしいほどの強さが感じられました。実の所外見に関してはタイツの部分が安っぽく見えるので手放しで褒める事は出来ません。しかしそれを感じさせないだけの魅力がありましたし、装飾夥多な姿よりも静かな脅威が窺える単純な姿である方が嬉しいです。不満がある筈なのに文句が無い、そんな不思議な姿でした(余談になりますがデザイン画の時点では安っぽさが無く、不満も文句も無い素敵な姿を見せています)。粗満足と言える扱いでしたが、それまでの強さとは打って変わり、最終回では存外に簡単に敗れてしまいました。番組としてはとても盛り上がって面白かったものの、エンペラ星人に限定すると残念な結果とも言えます。最後の最後まで苦戦して、死力を尽くして、メビウスも満身創痍で勝つと言うのが良かったです。また例え負けても完全に死んでしまうのではなく、封印するとかそういう終わりが良かったです。左右凄いと言われていたので、それこそ全ウルトラ戦士と同時に戦えるだけの強さを有していると、勝手に理想を持っていました。三万年前にはウルトラの父と引き分けているので無理がありますが、とにかくそれくらい凄い存在だと思っていたのですよねぇ。極端に落胆した訳ではありませんが満点ではないと言う感じでした。
宇宙剣豪ザムシャー
物語終盤、颯爽と現れインペライザーからGUYSを救った場面で惚れました。非常に格好良い再登場で、メビウスやヒカリとの友情も映えます。それだけに力及ばず、エンペラ星人の前に散る姿は涙物でした。
分身宇宙人ガッツ星人
シリーズに何度か登場していますが何れも強力な星人と位置付けられています。それでいて外見は単純に格好良い方向性ではないのが逆に魅力的でした。共通して分身を得意としますが、その他に全身をぴくぴくとさせる独特の動きも印象的です。 初代:セブンの能力を冷静に分析してから戦いを挑む慎重さと、その上で真っ向からセブンを破る戦闘力を持ち合わせた、非常に強力な宇宙人です。またセブンが地球人に変身している事を知りながらも、直接斃してこそ地球人の戦意を喪失させる事が出来ると考えており、優れた頭脳の持ち主である事も理解ります。これらの点から『セブン』でも特に好きな星人です。用意周到でとても練られた作戦に穴が無く、地球人の行動も予測済みでそれへの対策も万全でした。実力者にありがちな慢心や油断が無いばかりか、これほど一部の隙も無い作戦を立てた存在は他に類を見ません。最終的には円盤諸共破壊されてしまいましたが、それは即ち真っ向からの戦いでは最後までセブンに勝ったままだと言う事です。全ての面に於いて並外れた能力の高さで、完璧に限りなく近いと言っても言い足りないくらいです。本当に素晴らしいです。この回で殺してしまわずにメフィラス同様に生きたまま退場させて欲しかったですなぁ。 二代目:所謂平成ウルトラセブンに登場しました。初代譲りの戦闘力や性格による活躍を見せているそうです。 三代目:劇場映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』に登場した個体です。本作には宇宙人連合と称して過去の作品から選ばれた宇宙人が登場していますが、ガッツ星人もその一人であり、まさに納得の人選でした。しかもその宇宙人連合の中でもナックル星人と並んで高い位置付けが成されており好感が持てます。
双頭怪獣パンドン
頭の両側から嘴が出ていると言う実に特徴的な姿をしていますが、これがデザイン画ではその名の通り二つの頭を持っていると知って合点が行きました。『セブン』の最終回に登場した怪獣でセブンを苦しめましたが、それはセブンが弱っていた結果でありパンドン自身は特に強いと言う訳ではありません。しかし最終回の怪獣と言うだけでも大きな魅力があり、実際には強くない、満身創痍のセブンを追い詰めた、など様様な要因が重なった結果、独自の魅力が感じられる様になりました。単純な戦闘力で言えば優れているとは言い難いもののそれでも確かに好きな怪獣なのです。 双頭怪獣改造パンドン:セブンとの戦闘で失われた左手と右足に変わり、義手と義足を装着すると言う非常に分かり易い改造強化に好感が持てました。しかし本編では強化と言うよりも修理と言う印象が強いと知ってからは、何とも痛痛しく見えて来るようになったものです。しかしそれはそれで急ごしらえと言う感じが出ていて良いなぁ、と思います。 双頭合成獣ネオパンドン:平成ウルトラセブンの新作紹介記事で見たのが最初でした。基本的にはパンドンの意匠を継ぎながら二頭に分かれた首が大きな違いでとても格好良いです。その時は全く知らなかったのですがパンドンのデザイン画に則った仕様だったのですね。一見すると現代風のリファインに見えながらも、その実嘗ては実現しなかったデザイン画の再現を兼ねていると言うのが興味深いです。しかし最近は、変わらず格好良いとは思うものの、旧パンドンに比して面白味の無いある意味つまらない姿かなと思う様になりました。経緯はさておき、結果として旧パンドンは他に無い独特な魅力を醸していたのだな、と認識させられます。
光熱怪獣キーラ
真正面からの戦闘でウルトラマンを相手に優勢に戦えるほどの怪獣でした。後方から不意打ちに放たれた八つ裂き光輪を振り向かずに尻尾で絡めて弾く姿の格好良さは特筆に値します。次回に出るのがよりによってあのゼットンなので陰に隠れた感がありますが、意外な強豪怪獣です。一話完結で連続性の重視されていない『ウルトラマン』ですが、それでも最終回の一話前に登場するのは強い怪獣なのですね。
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