ソーマブリンガープレイ日記


 弐拾壱日 水曜日

 DSを買ってから熱心にソーマブリンガーをプレイしています。今はACT3に入りました。今日までのプレイ日記も兼ねて、簡単に現時点での感想を述べたいと思います。
 主人公は事前に決めていた通り隊長ことアインザッツにしました。実際にプレイしてみますとこれが大正解です。言動がスマートで実に格好良い! 最高ですよ、隊長。迷ったのはクラスです。両手剣を持たせるつもりなのでバトラスかダークスなのですが、どちらにするか直前まで決めあぐねていました。考えた末にバトラスが一番の正統派みたいなので、少し捻ってダークスにしてみました。
 未だ二画面に慣れていないので片方の画面だけを見がちなのですが、何気にこれは便利ですよね。上の画面はすっきりとしていて下の画面には常にステータスや地図が表示されているのが好印象です。ただ逆にそれで気になってしまったのが、地図が便利なので地図ばかりを見て動かしてしまいます。だから折角のフィールドや背景を余り見ていないのですよね。少し勿体無い気がしました。
 ちょくちょくイベントが挟まれるのが少し気になりました。少し進んだらイベント、少し進んだらイベント、の繰り返しは少なからずテンポを損ねています。画面を切り替えずに通常の会話だけで処理して欲しいですなぁ。
 また上記の件に関連して、イベントになるとそれまで三人で居たのにいきなり八人が勢揃いしているのが若干ながら違和感を感じさせます。(パーティに入れていないから)戦っていない筈のヴェルトが怪我をしていると発言した時は、思わず画面に向かって突っ込みたくなりました。誰を主人公に選んでも物語に変化が無いのは事前に分かっていた事ですが、基本的に構成上は八人で一塊として扱われてしまっているのが寂しい感じがします。
 アクションは素直に楽しめます。両手剣なので攻撃速度が遅く、慣れない内は戸惑う事もありましたが、何度かやっている内に感覚が掴めて来ました。アビリティで複数の雑魚を一掃した瞬間は爽快です。アクションRPGですからアクションの面白さは重要でしょう。
 イベントの頻度だけはどうしても気になりますが、それ以外は概ね満足が出来ました。言葉では巧く表せない懐かしさみたいなのもあって、遊び易い良いゲームですねぇ。

 肆日 水曜日

 ソーマブリンガーは現在Act.5まで来ました。レベルは30を少し超えた所です。Act.4ではギギリオンの住処に入ってから雑魚にも苦戦を強いられ、実力不足を痛感させられましたがAct.5に入ってからは楽になりました。
 前回は書き忘れましたが、CPは一貫して全て腕力に費やしています。もしかしたらこれが苦戦の一因なのかと言う気もしますが、極端に振ってしまうのが好みなのです。
 悩みのが仲間の人選です。序盤は回復魔法を使えるグラナーダが固定で、残りの一人はフォルテかカデンツァを入れる事が多かったです。遠距離からびしびし攻撃するのが面白いと思ったのですよね。しかしずっと同じ面子では飽きるので変えようと思ったのですが、中中これと言った組み合わせが決まりません。グラナーダを外して代わりの回復担当にイデアを入れた事がありました。ですがそうすると、敵と接近戦を繰り広げるのが操作している隊長だけになってしまうのですよね。手伝ってくれる仲間が居らず寂しいのです。それで誰か接近戦担当を入れようとするのですが、ヴェルトは隊長を差し置いて主人公面しているので気に食わない、ジャディスはダークスが操作キャラと被っている、ミラーズは嫌い、と誰も入れられないのですよね。それで結局、当初のグラナーダ、フォルテの組み合わせに落ち着いてしまいます。フォルテの魔法は見た目も派手で強そうに思えますし、やっぱりこれが無難な組み合わせですかねぇ。
 全体のどの程度まで進んだのか理解りませんが、この調子でちまちまと進めたいと思います。

 壱拾日 火曜日

 マスターラバンを斃してAct.6に突入しました。
 相も変わらずメンバー選択には悩んでいますが、グラナーダとカデンツァの組み合わせを経てから、グラナーダとイデアに落ち着きました。
 一時は雑魚を相手に苦戦する事もありましたが、現在ではそれも無くなり順調に戦闘をこなしています。
 最近、吸血オーブを初めて使用してみたのですが、これが予想以上に高い効果を発揮してくれますね。HPを消費してダークスラッシュを放つと同時に回復効果が見込めるのは大きいです。回復アイテムの使用を抑えられそうです。
 怪異な機械となったラバンはこれまでには無いタイプのボスで面白かったのですが、微動だにしませんから強い部類ではありませんでしたね。寧ろ取り巻いている機会群の方が厄介でした。個人的にこの時点までで一番好きなボスとの戦闘はエレオス戦です。他の巨大で動きの少ないボスとは一線を画した素早く縦横無尽に動き回る標的との戦いは、他とは一味も二味も違った独特な戦闘が楽しめました。
 会話の中でミラーズが隊長に好意を寄せている事が仄めかされましたがこれには驚きました。それらしい描写がこれまで皆無だったと記憶しています。抑抑、ミラーズに限らず仲間の描写が少ないですからね。隊長とイシュタルの関係の方が未だ納得が出来るでしょうか。
 女性(イデア)に向かって「同い年だとばかり思っていたけど、ずっと年上だったんだね」と言い放ったヴェルトには笑いました。イデアの心中がそれどころではなかったから良かったものの、状況が状況なら酷く怒らせていた事請け合いでしょう。

 壱拾参日 金曜日

 今は浮遊大陸ザインの上をうろうろしているのですが、広い上に色色な経路が入り混じっていてややこしい! 歩き回っている内に自分が何処に行った事があり、逆に何処に行っていないのか、分からなくなってしまいます。基本的にはフィールドを隈なく探索して来たのですが、このザインだけはその限りではありません。それが原因でしょう、どうやらソーマポイントを二つ飛ばしてしまったらしいです。隙間があると気になるのでどうにか保管したい所ですが、面倒ですなぁ。
 武器は大分前からインパクトボグを装備させています。両手剣が好きなのですが威力を重視しますとどうしても両手槌の方が上を行きますし、インパクトボグを上回る魅力を持った両手剣には出会えないのですよね。Act.4辺りで入手してからずっと愛用していますが、強力な両手剣が欲しいですなぁ。

 壱拾漆日 火曜日

 日曜日にようやっとエンディングまで到達しました(因みにクリア時のレベルは49です)。以下にそれまでの雑感を記す。
 元に戻すと言う選択肢を端から除外してカデンツァにエレオスと戦う様に促すフォルテと、親友の死を悼んで哀しみにくれているカデンツァを急かすヴェルトが最低です。ヴェルトは新入りの分際で何様のつもりですか。
 ウンブラスの三人――グード、フェデルタ、アンビシオン――と一度に戦えて楽しかったです。
 後半で(アポクリファ)を手に入れて自信満満になったアドニスですが、アレーティア、イデアと共に去る時はこれまでとは打って変わって爽やかだったのが印象に残りました。ですが個人的には、鍵を手に入れる前の妙に弱弱しいアドニスが好きでした。
 エンディングは皆のその後が理解る絵と音楽の組み合わせが良かったのですが、さり気無くエレオスが生きていてカデンツァと一緒に居るのが気になりました。生きていたエレオスと再会するのはとても重要な場面だと思うのですが、何も無かったかの様にさらりと流されてしまいましたね。
 そしてエンディングを見終えて、とうとう本編ではフォルテの主役エピソードがありませんでした。一向に描かれぬままに物語は終盤へと向かい、こんな事になるだろうと言う予感はあったのですが、フォルテだけ可哀相ですね。
 本編クリア特典のEXダンジョンは、今日までにエスピラル風穴とマーメイド・コーヴを踏破しました。
 前者のシナリオでは、イデア視点でまるで時間が戻った様な不可思議な現象に戸惑いながら始まり、一気に物語に引き込まれました。この後に自らに起きる運命を知っているが故の苦悩・・・幸福だった一時・・・このまま皆と一緒に居たと言う気持ち・・・、正直に言いまして本編よりもずっと面白いです。イデアの哀しみが伝わり感情移入、そして最後に見せる決意と、実に素晴らしいシナリオでした。
 続いてマーメイド・コーヴは、本編では遂にスポットの当らなかったフォルテの衝撃的な事実が、地味に明かされました。結局このシナリオ内では全貌が明かされませんでしたが、これは凄い秘密ではありませんか? 果たしてどういう事なのでしょう。

 弐拾日 金曜日

 三つ目のダンジョンであるウィネペグ山をクリアしました。最深部に構えていたディーラギエルには苦戦させられましたが、ピンチになったら上層フロアからシルトクレーテに退いて回復、再び立ち向かう戦法でどうにか撃退しました。ボスのHPが回復しないから使えるソーマ特有のやり方、ちょっとずるいしこれで緊張感が削がれている点も無きにしも非ずですが、これに何度も助けられたのも事実です。ロード・ゼベル打破は諦めました。
 出だしはアインザッツ隊長とジャディスに関連するエピソードで沸き立ちましたが、最終的にはレイヴンロックとの因縁もそこそこで、些か不完全燃焼に思えました。あらゆる面に於いて淡白なソーマですが、最後までその特徴が出たなと言う印象です。唯、こういう本筋とは関係の無いエピソードで、人物描写が補足されるのは歓迎出来ますね。
 しかしこのEXダンジョンで、イデアの感覚だと宇宙に去った筈なのに時間が戻った様に感じられたのはどういう事だったのでしょうか? イデア本人は夢なのかも知れないと言っていましたが、果たして真実は何なのでしょう。フォルテの命が助かった件と言い、意味深に見せるだけ見せてその後は何も無いと言うのが拍子抜けです。
 難易度エキスパートでの二周目をやってみたいですし、他のキャラやクラスを主人公にしたプレイを体験したい(ガンナスで遠くからちまちま攻撃したい! ソーマスで派手な魔法を使いたい! クリア特典のイデアを使いたい!)気持ちもありますが、他にやりたいゲームも残っていますので一先ずはこれにてソーマを終えたいと思います。

 それを機に簡単な総評をば。
 発売前から高い期待をして、或いは、最高のゲームなのではないかと睨んでいましたが、結果的に言えば“普通に面白い”ゲームでした。
 一言で言えば淡白です。各人の描写も浅く盛り上がるべき場所でもテンションが上がりません。
 先述した様に淡白な印象が強いのですが、それと同じく単調な面も目立ちました。例えばダンジョンは特に何の仕掛けも無く、広いだけで敵を斃しながら進むしかやる事がありません。
 お金が大いに余るゲームでもありました。撤退した仲間を治療するのが数少ないお金を使う機会でしたが、その時も所持金の確認すら行わずに払っています。極所期を除いてお金に困った事がありません。
 それから重要な人物以外には価値が無いのですね。一般的なRPGでは普通の人と話して情報を集めたりしますが、本作の場合はそういう人は当たり障りの無い事しか言わず、イベントでのみ話が進行するのですよね。
 それらの要素は別に構わないのですが、とても残念だったのは誰を主人公に選んでも物語に全く変化が無い上に途中で主人公を変更する事が出来ない点ですよね。別のを選ぼうと思えば最初から始めるしか手段が無いのはつまらないです。
 会話をBボタンでキャンセル出来たり、細かいながらもユーザーフレンドリーな点もありました。思った事を列挙しようとするとどうしてもこういう書き方になりますが、基本的には楽しめたゲームでしたよ。