第26回:「クラッシュローラー」このタイトル名は主人公ではなく、ゲーム中の只の道具だった!?
 
ヴァル:「皆様アロハー。ゲーム界の迷い子、ヴァル=ヴァラ
     です。今回もまた、レトロゲームの深みへご案内し
     ます。」

カレン:「アロハー♪ 生活の8割はゲームなカレンですっ」
ヴァル:「さらりとアリエナイ事言っちゃってますが。 ^^;」
カレン:「へっへー、凄いでしょー♪」
ヴァル:「・・・・・コホンッ! さてさて、もう12月になりました。
      今年も残す所あと少しになりました。」
カレン:「はい。 この時季といえば、年末商戦です。今年は
     大変ですー。ゲームする時間が足りなくて
                        たりなくて〜。」
ヴァル:「・・・カレンちゃんの場合、足りないのは別のモノか
      も知れませんが、そんなに大変なのデスカ?」
カレン:「“PS-VITA”“ファイナルファンタジー13-2”と、
      3DSで“SDガンダム Gジェネレーション3D”
     発売されます。」
ヴァル:「ひととおり遊ぶのに50時間も100時間も掛かるもの
      が三つも出・・・って、アレレ?VITAってゲーム機
     本体ですよね、ソフトは?」
カレン:「暫くは、欲しいソフト出ないので、動画プレイヤーと
      して楽しもうかと思ってまーす♪^^)」
ヴァル:「ゲーマー的に、新ハードを入手してもゲームでなく
      動画に使うって、それはドウカ・・・。」
カレン:「でも、PSP自体が異様に綺麗な画面でしたが、VITA
     って画面サイズが一回り大きくなっただけなのに解
     像度は縦横倍以上で、最早PC画面に迫ってます
     よ。」

ヴァル:「ついでに言うとVITAって、CPUがクアッドコア(4
      つ)です。プレステ3ですらトリプル(3)だったのに、
     凄い事です。」
カレン:「ロボが自作したウチのPCって、どのぐらいのスペッ
     クなの?」
ヴァル:「まだデュアルコア(2)ですので、コアの数そのもの
     はゲーム機に抜かれてますね。」
カレン:「ひー ^^; PCよりも上なのー?」
ヴァル:「といっても、あくまでもコアの数だけの話でしてね、
     総合的な処理能力でPCには及びません。」
カレン:「あの・・・コアってなぁに?」 
ヴァル:「CPU(Central Processing Unit)と言うのは、コンピ
     ュータ等における中央演算処理装置の事で、基本
     的にはPCパーツでしたが、現在ではゲーム機や家
     電にも内臓される様になりました。従来は1つの
     CPUは1つのコアでしたが、一般的なPCでは、イン
     テル社が開発したノートPC用のcoreDuo(コア デ
     ュオ)から、複数のコアが内臓されるようになりまし
     た。現在のPC市場ではヘキサコア(6)やオクタコ
     ア
(8)まで登場してます。」
カレン:「う・・うん、ナルホドなるほろ(チンプンカンプンw)。
     そ・それで、コア?が増えると何かイイコトあるので
     す?」
ヴァル:「並列処理により、処理速度が向上しま・・・あ、えー
     と、分かり易く表現すると、1コアが1人の人間だと
     考えて下さい。例えば、もうじき年賀状の季節です
     が、郵便局で回収した年賀状のあて先の仕分け作
     業をするとします。」
カレン:「は、はい。それならナントカ分かります。^^;」
ヴァル:「1人よりも2人、3人と、作業者の頭数が多い方が作
     業が速いですよね。」
カレン:「つまりコアが増えると、今までやってた事が、より速
     く出来たり、今までは出来なかった事ができるように
     なったりするという事ですか?」
ヴァル:「ただ当然、CPUによりコア1つ当たりの能力が違い
      ますので、単純に数が多ければ高性能、とは言
     いきれない
のです。例えばロカしゃん1人とロボ4
     人を比較すると、人数はロボが多くてもおそらく、総
     合力ではロカしゃん1人の方が優秀です。」
カレン:「はぁ、落ちコボレが束になっても、1人の秀才にはカ
     ナワナイという事でしょうか。ロカしゃんって何気に
     凄い・・・・のか、それともロボがショボ過ぎ?
                              ^^;」 
 
  ヴァル:「ホホ、そんなこんなでVITAは携帯用ゲーム機的に
     はドーピング気味というか、結構とてつもない高性
     能だったりします。」
カレン:「VITAって、PS3を小型化したの?っていう位の性能
     なのかも?って思います。」
ヴァル:「現行のPSPがPS2を小さくした感じの存在ですの
     で、丁度ソレと状況が似てますね。」
カレン:「それだけにVITA、すごく楽しみです♪」
ヴァル:「でも欲しいソフトが暫く出ないというのもナンです
     ね、VITAって、本体と同時発売ソフト本数が28本
     (ただし無料ダウンロードソフトも含めた数です)と、
     家庭用ゲーム機史上最高の本数
です。3本くら
     いしか出ないのが普通だっただけに、凄い事で
     す。でもカレンが遊びたくなるソフトはその中にはな
     かったのですか。」
カレン:「一応"みんなのゴルフ6"くらいでしょうか、恐ろしく
     美麗ですしね。でも思い出してみると・・・。」
ヴァル:「はい。」
カレン:「プレステ1も2も3も、更にはPSPさえも、本体同時
     発売ソフトって欲しいのなかったです。案外、ソニー
     の伝統(?)なのかも〜、カレン的には。」
ヴァル:「うーん、ソニーって基本的に、ソフトやアイディア、
     サービス面とかよりもまず、高性能や格好良さが目
     に付きますね、家電製品も含めて。」
カレン:「とりあえずFF13-2とGジェネで当分は遊ぶので、む
     しろVITA勢はおとなしくしてもらってた方が助かりま
     す。さぁ今日も、ゲーム!げーむ♪」
ヴァル:「そんなカレンちゃんに、お仕事があります。」 
カレン:「ほよ? カレン、ゲームが忙しいからパス♪
                            ⇒逃げ」
ヴァル:「ガシッ!(効果音) ホッホッホ。カーレーン♪ 何
     の生産性も無い生活を送っておいて、家の手伝い
     すらしなかったら、ゲーム禁止にしますよ♪」
カレン:「ハリキッテ頑張りマース! 何ですか?カレン、サ
     ボろうなんて気はコレッポッチもありませんよ。」
ヴァル:「それでは、ウッドデッキのペンキ塗りお願い。」
カレン:「了解です。隊長!」
==========そして夕刻==========
カレン:「ペンキ塗り完了デス。」
ヴァル:「あら、ご苦労様。ご飯の用意が出来てますよ。」
カレン:「へっへー♪ 我ながら完璧です。」
ヴァル:「へー、どれどれ・・・。」
=======じゃーん!(・・・ボロッ・・・)======
ヴァル:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ア、アリガトウネ。」
カレン:「ご飯ゴハン〜♪」
ヴァル:「・・・(ロカしゃん、ちょっと。)」
ロ カ:「・・・(はい、なんでしょう。)」
ヴァル:「・・・(悪いけどコレの、リカバリーお願いして
                           いい?)」
ロ カ:「・・・(りょ、了解デス。 大変デスネ色々と・・。)」
ヴァル:「さて今回紹介するのは、ペンキ塗りのゲームでし
      てー。」
カレン:「それでアンナ前フリだったんだー。ペンキって、もし
      かして"マリオペイント"?」
ヴァル:「惜しい! 今回のソフトは"クラッシュ ローラ
     ー"
です。懐かしのネオジオポケットカラー用で
     す。」 
 
  カレン:「それでそれでー、ゲストは? 
            もしくはコスプレは?」
ヴァル:「ホワッツ? いませんよソンナノ。 っと言うか、既
      に使ってマスヨ。」
カレン:「え! 居ないの? 使ったって何ですかぁ?」
ヴァル:「本作の主人公(自機?)は、ペンキ塗る"ハケ"
     す。顔なんてありません、ハケですから! セリフな
     んてありません、ハケですから! 髪なんてありませ
     ん、ハゲですから!(ぁ?)」
カレン:「はは、そんな事もあるのですね。・・・あれれ?この
     感じって、前回のレトロ"WIZ外伝"にもあったよう
     な・・?」
ヴァル:「本作もWIZも古い時代のゲームという共通点があり
     ます。」
カレン:「古いのって、コスプレ禁止とか?」
ヴァル:「いえ、そういうのではなくて、昔って、今よりもキャラ
     クターや世界観の設定が弱かったのです。自機にし
     ても、とりあえず動物だったり物だったりしましてね。
     内容が簡素だったからとか、当時の技術では今ほ
     どの表現力も無かったからとも言えるかも知れませ
     ん。」
カレン:「あー! そういえば今でこそ、声優さんの声入りで
     キャラがやたらと喋ったりムービーシーンがあったり
     するのが普通になりましたが、昔はそういうの殆ど
     無くて、アニメシーン自体が"ゲームには必要な
     い
んじゃネ?"とされた時代もありましたっけね。」
ヴァル:「本作はアーケードからのリメイク移植でして、元々
     は81年の登場と古く、ネオポケカラーでの発売は99
     年
です。リメイクとはいえ、大筋は変化なしですの
     で、クラシックゲーム時代の内容が楽しめます。メー
     カーはADKです。昔はアルファ電子という名前でした
     が、ネオジオ参入の頃に社名変更されました。残念
     ながら倒産してしまいましたが、代表作は"ジャンプ
     バグ(発売は別会社)"、"スカイソルジャー"、"ワー
     ルドヒーローズパーフェクト"、"ティンクルスタースプ
     ライツ"等、主にSNK寄りで活躍しておりました。」
カレン:「どこか懐かしい印象なのは、古い世代のゲームだ
     らかですか。」 
ヴァル:「本作を細かくジャンル分けすると"ドット イート 
     ゲーム"
です、そうですコレはあの名作パックマン
     の亜流ゲーム
です。画面中の通路を全部通過す
     ると1面クリアというシステムで、パックマンはドット
     (エサ)を食べきるところを、本作はペンキで塗りつ
     ぶすと面クリアです。」
カレン:「当時のアクションゲームって、画面がスクロールし
     ないで1画面内に全部収まってたのが多かったです
     ね。これは、楽勝ですよ、きっと♪」
ヴァル:「果たして、そう上手くいきますのやら。」
カレン:「通路を一周すれば良いのですよね、ニュアンス的
     には、敵がジャマする"通勤ヒトフデ"て感じです
     ね。・・・ほほ、なんのこれしきっ! これで面クリア
     ー! カレン、鮮やか〜♪ ・・・・・・・あれ?クリアに
     ならない・・・ヴァルさん、コレ、壊れてるYO〜。」
ヴァル:「すぐにソフトのせいにするとは、全くもって短絡的で
     すネ・・・カレン? よく見て、曲がり角のトコ、少しだ
     け塗れてませんよ。」
カレン:「ぇえ? あ、ホントだ。 むー、なんで何でー?いぢ
     わるー。 ブーブー!」
ヴァル:「本作は自キャラがハケですから、曲がり角、つまり
     90度カーブの際には塗った筆跡の外周部分の輪郭
     が円弧になるのです。ところが通路の中には直角
     部分も存在するため、ソコだけは少しだけ"塗り残
     し"
が発生するのです。」
 
  カレン:「なるほどー。 もう大丈夫デス。今度こそ面クリア
     ー! ・・・・って、あれれ? またクリアにならな
     い・・・ヴァルさん、やっぱりコレ壊れてるヨ。」
ヴァル:「カレン、よく見て! 真ん中へん。」
カレン:「・・・・! あー! 猫のアシアトで汚れてるー! 
      し、しまった。"ペンキ塗りたて"の貼り紙を忘れ
     てました。」
ヴァル:「そんな貼り紙機能は本作にありませんので、綺麗
     に上塗りして・・・って、そうやって直ぐにソフトのせい
     にするなんて、カレン、貴方って・・・。」
カレン:「うにょ?_?」
ヴァル:「壊れているのはカレンちゃんの頭です!
                         (キッパリ)」
カレン:「ぎゃふん! ><」
ヴァル:「ところで先程から、敵を倒さずに避け続けてるみた
      いですが。」 
カレン:「ほえ? パックマンにはパワーエサがありました
     が、本作にはないですよね。」
ヴァル:「画面内に設置されてるローラーを使って潰す(や
      っつける)のです。」
カレン:「へー、ホントだー。・・・!ローラーって何回でも使え
     るのですね。安全地帯発見デス♪」
ヴァル:「でもローラーのところを往復してるだけだと面クリア
      出来ないので、ローラーを拠点にするのが良いの
      です。」

カレン:「なかなか手強いけど面クリアー! 面、たくさんある
     のデスネ。」
ヴァル:「本作、遊んでみての感想は?」
カレン:「ぱっと見、地味だし、難易度も高めながら、遊んで
     いるうちに段々面白くなってきました。」
ヴァル:「昔のゲームって、シンプルながら奥深さがありま
     す。」
カレン:「イマドキのって、やり込み要素満載でコレクション要
     素が強いので、一通り遊んだら目標が無くなって、
     もうイイヤって感じのが多いですが、古いのって、そ
     ういうのない代わりに、何度も遊ぶと味が出てき
     て
、意外と言ったら失礼ですが、遊べますねー。」
ヴァル:「そして本作は先刻の通りパックマンの亜流ですの
     で、改良点がいくつもあります。」
カレン:「うん、うん。"曲がり角の塗り残し"、"お邪魔動物の
     アシアト"、"多彩な面パターン(パックマンは同じ迷
     路の繰り返しでした。)"があるし、リメイク作品らしく
     追加要素
で、次に進むステージが選択式になっ
     た
し(例えばアウトランやダライアス、パズルボブル
     シリーズ等のルート分岐みたいな感じ。)、倒したお
     邪魔敵(通常の敵と違い、アシアトをつけるだけの
     敵で、接触すると倒せる)のプロフィールが、アルバ
     ムモードに追加されたり(何気に種類は多いです)
     と、思う存分遊べます。」 
 
  ヴァル:「ほほ、という訳で本作は、懐かしさと新しさの入り混
      じった、シンプルながら奥深くて熱くなるタイトルで
      す。ハードがネオポケカラーなので古いゲーム機
      環境ですが、レトロゲームショップやネットオークシ
      ョンを利用すれば入手は可能です。超大作ゲーム
      連発に疲れた、そこのアナタ、おすすめです。」
カレン:「あれ? 今回はスンナリとまとまりましたねー。」
ヴァル:「・・・・そう思う? 本当に?」
カレン:「あれれ? 今回はじめてネガティブな空気が漂っ
     てきたような? き、気のせいですよね?_?」
ヴァル:「システム的には、原型ともいえる初代パックマンを
     超えた、なかなかの良作と言えますが。」
カレン:「は、はひ・・・(ドキドキ、嫌な予感が・・;)」
ヴァル:「今更ですが、パックマンって有名ですよね? ゲー
     ムしない人でも、誰でも知ってますよね。」
カレン:「む、むー。 本作のハケでは地味過ぎるので、内容
     的には良くてもキャラ人気という点ではパックマン程
     ではな・・・あれ?この感じ・・・ああ、分かっちゃいま
     した。いつかのモンスターワールド4の話みたいに、
     キャラが商品展開的に弱いのですか。」
ヴァル:「はい、それもありますが、パックマンの場合は、開
     発者が愛情をそそいでキャラを育てているのではな
     いでしょうか。」
カレン:「た、確かにそんな気がします。」  
ヴァル:「パックマンにしても、最初は単なる"一部欠けた
     円"
でしかなかったのですよ。それが次第に、顔が
     付き、手足が生え、帽子までかぶっちゃったりなん
     かして、3D化もしてますし、今ではパックマンって、
     ディズニー級のトップスターになりましたね。」
カレン:「はー、キャラって大事なのですね。」
ロ カ:「リカバリー完了です。」
ヴァル:「お疲れ様。助かったわ、ありがとう。」
カレン:「??? りかばりーってなぁに?」
ロ カ:「こ、コッチの事ですので気にせずにー ^^;」
カレン:「はーい、気にしなーい。」
ロ カ:「すこし話が聞こえましたが、キャラに華がないと大成
     しない、ということデスカ?」
ヴァル:「うん、そうそう。 本作はその点が残念なソフトだっ
      たな、という話です。」
ロ カ:「ソレってなんだか・・・」
カレン:「はい?」
ロ カ:「セガみた・・・あ、コホン! ナンデモアリマセン。」
ヴァル:「!!!(カチャッ・・・)」
カレン:「・・・ぁあ・・ヴァルさんのネガティブスイッチ全開の音
     が聞こえたような ^^;」
ロ カ:「ぁ、あらら ^^; 最後はやっぱり、デスカ。」
ヴァル:「トホホのホ〜 (T_T)」 
 

ナレーション:「今回はこれで終了です。最近は据え置き型ゲーム機では超大作、携帯用ゲーム機ではやり込み系ゲー
         ム、携帯電話やデジタル音楽プレイヤーやネットブラウザ等では軽いゲームという風に、ゲームの内容も
         マシンも多種多様化してるので、本作みたいなレトロゲームも生きるフィールドがある、と言えそうです。
          さて次回は、新作コーナーの予定です。発売したてのソフトが早くも登場するかも、知れませんネ。
                                                  それではまた〜 バイバ〜イ♪」

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