第12回目:凄いゲームを、連れて帰ろう?・・・今は、お持ち帰りしなくても家でダウンロード購入の時代「ASO2」

カレン:「皆様コンニチハ。カレンです。 って、あれれ?今回
     も第一声はヴァルさんじゃないのですね。・・・・そう
     いえば先程から姿が見えませんが、ヴァルさんは何
     処に?・・・・・はっ! もしかして失踪? 
     拉致監禁? たたた大変ですっ。><」
謎の声:「フフフフフフフフフ。」
カレン:「・・・はっ だ、誰アナタ? タキシード姿にマント、シ
     ルクハットで仮面を付けて・・・って、もしかして、前に
     流行ったセーラーなんとかの人? さ、さてはヴァ
     ルさんを誘拐したのは貴方ですね。見るからに怪し
     い、この変質者っ! わ、私負けませんヨ!ゲーム
     で鍛えた数々の奥義で・・・」
謎の声:「フフフ・・・フ、アハハハハ。」
カレン:「あ、あれ?_?」
謎の声:「私ですよ、ワ・タ・シ。(仮面を外す)」
カレン:「ワタシワタシ詐欺?・・・じゃなくって、ヴァルさん、そ
     んな格好で何してるのデスカ?」
ヴァル:「実は今回紹介するソフトはネオジオのソフトなの
     で、ネオジオ初期の販促キャラクターであるこの、
     ーマント
のイデタチになってみちゃった。^^;」
カレン:「ネオジオって、何でしたっけ?確か、格闘ゲームが
     人気だったような記憶があるのですが、そもそもア
     レって、家庭用ゲーム機なのでしたっけ?」
ヴァル:「ネオジオって、登場は20年前でしてね、今ではアリ
     エナイかも知れませんが、ファミコンどころでない、
     大き過ぎるロムカセットのハード
だったのです。」
カレン:「ほぇ? 何でそんなにおっきかったの?」
ヴァル:「SNKというメーカー製で、同社の当時のアーケード
     用最新システムと全く同じもの(ゲームモード等で一
     部違いはあります。)を家庭でも遊べるように、とい
     う衝撃的なコンセプトで誕生したのです。家庭用とし
     て移植、ではなくて同じものだったのです。」
カレン:「へぇ〜、それで、こんなにデカいカセットになったの
     ですか〜。なんだか、微妙にヤッちゃった感がしま
     す^^;」
ヴァル:「ほほほ。それだけではアリマセンヨ。」
カレン:「と、言うと?_?」

ヴァル:「ネオジオ初期のキャッチコピーは“凄いゲームを、
     連れて帰ろう。”
でした。」
カレン:「ホワッツ? 連れ帰る?なんですかソレ、日本語間
     違ってマスヨ
。アーケード用版をゲームセンターで
     遊ぶか、家庭用版を購入して、家で遊ぶかのどちら
     かですよね?“買って帰ろう”じゃないんですか?」
ヴァル:「あのー、当時は多分TSUTAYAなんてなかった時
     代だったと思いますが、何とビックリな事に、レンタ
     ルビデオ店で、ネオジオの家庭用版のハードとソフ
     トのレンタルサービスを実施していたのですよ!」
カレン:「す、凄いですねっ^^; 強引なのはハードウェアのコ
     ンセプトだけじゃないのですね。」
ロ ボ:「それについては、ネオジオのソフトって、ソフト一本
     の価格が並みの家庭用ゲーム機本体よりも高
     かった
ための、苦肉の策だった気がするのダス。
     そしてレンタル料金は、確か本体+ソフト1本を1泊
     2日で何千円
もしたような・・・ゲームセンターでは
     普通は1回100円なので、散々遊べばモトは取れそ
     うダスが、果たして、日本全国でいったい何人の人
     がレンタルを利用したのかは不明ダス。」
ヴァル:「苦肉いったら、ネオジオ初期はタイトル的にいかに
     も苦しかったですね。広告には“超ド級の興奮”と
     か書いてありましたが、まさしく誇大広告というか、
     キャッチコピーだけが一人歩きしていたような^^;」
カレン:「ぇ? そんなに駄目だったの?」
ロ カ:「カレンさんは、アーケード用ゲームというと、どういう
     印象ですか?」
カレン:「うーん、取りあえず家庭用よりも絵が綺麗で音が凄
     くて、全体的には迫力が違うって感じですー。」
ロ カ:「ネオジオ初期のタイトルって、内容的にも絵的にも、
     極めて微妙だったのデスヨ。」
カレン:「ま、まぁ、新ハードと同時発売タイトルって、ゲーム
     機の歴史からしても、割と駄目なのが多いデスよ
     ね、PCエンジンにしてもメガドラにしてもメガCDにし
     ても・・・・アラいけない、変な咳が・・・ゴホゴホ・・・」
ヴァル:「敢えてどれとは言いませんが、アーケードそのまま
     が遊べるのに、絵的に見て、これ、スーパーファミ
     コンのソフト?
って思ってしまうようなのもあったの
     ですよ。」

ロ カ:「最初の頃はどんなハードでも、概ねそんな感じにな
     るのは仕方ないです。そして当然、ある程度の時期
     になると、良作、名作が出てきます。今回紹介する
     ソフトは、“ASO2 ザ・ラストガーディアン”です。
     あっそう、ではなくてエー・エス・オー
と読みま
     す。」
ヴァル:「最初に言っておきます。個人的に本作は全シュー
      ティングゲーム史上、屈指の傑作です。」
カレン:「へ〜。そこまでいうのなら、期待出来そうですねー。
     斑鳩の時の話に出たような、弾幕系とかでは、ない
     のですよね、きっと」
ロ カ:「当時のゲーメスト(という名前の、アーケードゲーム
     雑誌。現在は廃刊し、アルカディアという名前で、ひ
     っそりと生存。)では、戦略シューティングとして紹介
     されてました。」

ヴァル:「本作は、何段階かにパワーアップする標準武器と、
     入手すると使える11種のハイパーアーマーがあり
     ます。標準武器はゼビウスみたいに対空用、対地
     用に分かれており、ハイパーのほうは、対空対地ど
     ちらかに効果があるものと、両方に効果があるもの
     に分かれます。」
カレン:「地上と空中で武器別々なのですね。それだけで、大
     変そうって気がします。 ^^;」
ヴァル:「また、ハイパーはエネルギーが設定されており、使
     い切るとそのアーマーは壊れてしまいます。エネル
     ギー回復アイテムは、ほんの少しだけ出る程度なの
     で、防御用のシールドアーマー以外は、エネルギー
     消費が速いので、ここぞという場面に使う流れにな
     ります。」
ロ カ:「つまり基本は非力な標準装備で切り抜けて、それだ
     けでは厳しい場面で、最適なアーマーを使うのです
     ね。」

ヴァル:「その通りです。」
ロ カ:「ハイパーアーマーって、どうやって入手するのです
     か?」
ヴァル:「入手経路は二つ。お金を貯めて、ステージクリア時
     に入れるお店で購入するか、ステージ中に地上物を
     壊した時に出るアーマーパーツを集めて(1つのア
     ーマーは3つのパーツに分かれているので、同じア
     ーマーのパーツを1番から3番まで順に登場)完成
     させるか、です。お金はあまり出ないので、パーツを
     セッセと集める事が基本になりますね。どの面のど
     の辺りで、どのアーマーパーツが出るかは、大体
     まってます。」

カレン:「大体って! ランダムなの? ^^;」
ヴァル:「それはデスネ、アーマーは同時に二種類以上は造
     れないので、例えばレーザーアーマーの2番パーツ
     まで集まっていても、別のアーマーの1番パーツを
     取ると、未完成だったレーザーは消えてしまい、新
     たに取ったアーマー作成中に、切り替わってしまう
     のです。また、パーツは若い番号順に出るのです
     が、例えばサイドアーマーの2番は、1番を所持して
     いてはじめて登場します。同様に3番は、2番まで所
     持している上で地上物を壊した時に出てきます。」
カレン:「何だか、ややこしいですね。カレンの頭はパンク寸
     前です。 >< と、取り敢えず地上物は片っ端か
     ら破壊しちゃってもイイのですよ、ね?」
ヴァル:「ノンノン! 例えば地上物が縦に3つ並んでいる場
     所があって、順当にいけばその場所だけでファイヤ
     ーアーマーが完成する区画があるとします。」
カレン:「は、はい、それで?」
ヴァル:「地上物を1つだけ破壊⇒1番パーツ出現⇒確保⇒
     2つ目の地上物だけを破壊⇒2番パーツ出現、とい
     う感じで集まるのですが、もしここで、1番を確保し
     た状態で残り二つの地上物を両方破壊してしまう
     と、2番パーツが二つ出現してしまうのです。その場
     合3番はどうなるかと言うと、その先の敵から出る事
     もあれば、最悪、入手出来ない事もあるのです。」
カレン:「ひぃーっ ^^;」
ヴァル:「先程いった、大体、というのは、パーツを取り逃すと
     出現位置が少し先にずれてしまうので、同じアーマ
     ーの同じ番号のパーツ出現位置が、常に一定では
     ない、ということなのです。」
ロ カ:「という事は、ザコ敵を撃退しながら、同時にパーツ
     集めは、小出しさせつつ、手早く回収するのが大切
     なのですね。忙しそうです。」
ヴァル:「ほっほっほ。最初は忙しくて、思ったように上手に
     パーツが集まらなかったりでヤヤコシイのですが、
     慣れてくると、ザコ敵の対処・パーツ集め・有効なア
     ーマー装備・対ボス戦・店でアーマー補充と、非常に
     楽しくなるのですよ。また、自分なりの攻略法を考
     えて進めるところが良いのです。他の人のプレイを
     見て、このボス、その武器で攻略するんだーって、
     感心することもありました。当時、アーケードで遊ん
     でいる人は、たまにしか見かけませんでしたが・・・」
ロ ボ:「内容が少々複雑だったのか、人気や知名度も、か
     なーり玄人向けっぽい感じになったのは残念ダス
     が、当時あったゲーム雑誌の“必本スーパー(宝島
     社)”では、ゲームレビュー10点満点中8点(うろ覚
     え)の高得点だったダス。実はこの雑誌のレビュー
     は非常に辛口で、ゲーム会社から恐れられてい
     た程
だったのダス。」

カレン:「りょ、了解。クリア目指して頑張ります。」
ヴァル:「ひとつ忘れてました。本作はゲーム開始時に操作
     方法をAとBのどちらかを選択するのですが、オスス
     メはAです。というか、絶対にAです。」
カレン:「ホワッツ? 何故でしょう?」
ヴァル:「これは、ややバグっぽい仕様なのですが、通常、ア
      ーマー装着時は、例えばニュークリアアーマーだ
     と、対地武器ですので、標準装備の対地武器は撃
     てないのですが、A操作だと、一部のアーマーは、ア
     ーマー武器を消費することなく、通常装備武器の対
     空対地を撃てるのです。また、シールドアーマー以
     外のアーマーにも多少の耐久力はあるので、実は
     コレ、シールド兼用アーマーとして機能するので
     す。」
カレン:「そ、それは便利ですー。」
ヴァル:「また本作は、一部のアーマーで溜め撃ちがあった
     り、縦スクロールながら、多少左右に動くので、手強
     い敵を引き付けて、画面の外に追い出すこと(スク
     ロールアウト)が出来たりと、案外、色々な小技が隠
     されているので、探してみて下さい。」
カレン:「四六時中、ダラダラと敵弾の嵐に晒されるような、
     今時のシューティングに閉口している、そこのアナ
     タ!遊び応え満点の本作を是非ともプレイしてみて
     下さい。」
ロ ボ:「そして本作は、昨年末にPS3/PSP用にPSストアで
     ダウンロード購入が始まったのダス。ついでに言う
     と、これらネオジオソフトの配信は、ネオジオステー
     ション
という呼称ダス。」
カレン:「ネオジオステーション?」
ロ カ:「ネオジオの名作ソフト達の中から、まだ家庭用に移
     植されていないタイトルを含めて、オンライン対戦や
     協力プレイやオプション設定などの追加要素を実装
     して、手軽にダウンロード購入して遊べますよー的
     なサービスみたいです。」
ロ ボ:「ただ、広告では、懐かしの名作や傑作を続々配信
     ってなってるのダスが、最初に10本配信されただけ
     で追加タイトルは、まだ無い模様ダス・・・またその
     10本ですら、どうしてコレを今更っ?て感じの微妙な
     タイトルが多く含まれてまして、ステーションというよ
     りは、それとなくゲーム図書館に近い匂いがする
     のダス。^^;」
カレン:「チッ チッ チッ! ゲーム図書館には、本作の様
     な高密度なゲームは、ひとっつもアリマセンでした
     よ! でも、10本だけで終わったら、微妙に図書館
     のほうが配信ソフト本数だけは多いかもしれません
     ね。や、やったー♪」
ロ カ:「ソモソモ、ゲーム図書館が引き合いに出される時点
     で・・・」
カレン&ロボ:「・・・!」
ヴァル:「極めて切ない、雀の背ぃ比べ デスネ♪」
ロ カ:「・・・屈指の傑作が題材でも、やっぱり最後は・・・」
カレン&ロボ:「〜(ダス〜)


ナレーション:「今回は、これで終了です。最近のゲーム界では、何かと“シームレス”という言葉を見かけますが、20年も
         前に、家庭用と業務用のシームレスが実現していたというのも凄いですね。現在はゲーム専用機のみな
         らず、携帯電話や音楽プレイヤー(主にipod?)、タブレット型ノートPC等、ゲームを遊べる環境が増えて
         きました。こんな時こそ、シームレスが重要だと思います。 ぁ、別に、独自規格の好きな某社を批判して
         いるのではアリマセンが・・・いけないっ! 変な咳が、ゲホゴホ・・・
          さて次回ですが、諸問題で揺れている、あの世界に関わる内容の予定です。
                                                  それではまた〜 バイバーイ!」

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