「納屋橋で拾った会話」 2001年9月11日 火曜日 ・ 採集  

  台風が過ぎた後に広がる青い青い空はどこかしら
 夏の面影を残しているようで、ごぅ っと吹く風の中を
 てれてれと歩いていても汗がじわりと噴いてくる。
  昨日の雨を受け、堀川のドブ色は変わらねど
 臭いはあまりせず… ってな信号待ち。
  若いリーマンの二人組、話す声にさえ「張り」
 と いうか「勢い」が感じられて。

 「よし、あそこだ!」
 「あそこですかぁ〜! 近いっすよね!」
 「あぁ!」
 「伏見駅から5分ってトコですかねぇ〜♪」
 「今日はオレのオゴリだからなッ!
 どバァ〜ンッ! ってイこうゼ!」
 「ハイッ!」
 「今までツキが無かったけど、それも今日で底だ!」
 「これからですよね!」
 「あったりめぇじゃん! これでツキもらって
 登るばっかりだからなぁオレ達!」
 「ハイッ!」


 ま、『鰯の頭も信心から』って言いますがね。


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