USA−P in 
 ・ 2004/03/14 (前編)


● 朝 (WM&RAW観戦チケット頒布)

 8時に6階へと集合。
申し込み順にチケットを選べれるようになっているが、ヒナ段Aだし100番台だし…
と、あまり期待はしないつもりでいた。早朝の為か時間に遅れる人も若干いたが
まぁ目くじら立てる程の遅れも無く、会場に入場。
「お好きな場所を選んで下さい」
 と言われたものの、座席表どころか今日の会場の大まかなエリアの把握も出来ない
図を見て選べと言われてもなぁ… せめてどっちが正面で、どこに放送席が… っての
くらいあってもなぁ… とは言ってもセキュリティの都合もあるのかなぁ… と思いつつ、
選べれる中では一番前の方の列で、一番端の席を確保。

 ついにチケットを手に!

 パッと見はそれこそ「チケットぴあ」の印刷のモノと大差無いが紙質は格段に厚い。
ドル紙幣のオモチャみたいな紙質と手触りに比べるとゴツイ印象。
 
 あぁそれにしても、
 特リン席に座りたかったなぁ(涙)
 SD観戦もしたかったなぁ…

 と言ってももぅ遅いんだけど、やっぱり思う(←自業自得)。 


● 昼・その1 (タイムズスクエア)

 去年、閉店したのを知っていたので住所とか全然調べてもいなかったんだけど、
本当に偶然にタイムズスクエアで写真を撮っていて、ついでに周囲の風景で何か
撮りたくなるものは無いかなぁ? と見回したら、そこに『THE WORLD』
があって、今夜の宣伝までしていたのにビックリして撮影。

 輝くネオンサインの『THE WORLD』

「あれ? WMがあるから特別営業でもしているのかな?」
 と思ったが入り口に警備員が立っていて、何か聞きに行った人を追い返したトコロ
を見ると、やはり営業はしていないらしい。場所としては一等地だろうから、こうして
宣伝の為にネオンだけ生かしているんだろうが正直言えば淋しいし、行ってみたかった
んだよなぁ… 【ロック様のパイ】とか【スティーブワイザー】に是非チャレンジした
かったんだけどな… と、しんみりする。

 この宣伝に限らず、足元のゴミ箱に自由の女神のコスプレをしたステイシーのポスター
があったりするのも含めて、これらの宣伝効果って一体どれくらいなんだろう?
 やらないよりはやった方がいいにしても、タイムズスクエアには他にも派手な、大きな
ネオンサインがいくらでもある中で埋没しているとまでは言わないが、決して抜きん出て
いるとは言い難いし… 等と色々考えつつ、その場を後にした。


● 昼・その2 (グッズ売り場)

 ホテルに戻るとツアーデスクに
「もうグッズ売り場はオープンしています」
 との張り紙が出ていたので、とりあえず覗いてみる事にした。
入場ゲート前のスペースでの販売だけ、なのだが警官による金属探知機と身体検査
のセキュリティに慌ててアンダーカバーを妻に渡す。カバンの中もチェックされるが、さっき
行ったメトロポリタンよりチェックが厳しく、ちょっと階段で座って携帯電話で話している
兄ちゃんがいれば
「そこに座るな! そこは座っていい場所じゃぁない!」
 と拡声器で怒鳴られたりしているんだが… やはりこれもテロへの警戒なのか?

 それなりの人出が既にいるが、混んでいるという程でも無く、別のスタンドで売って
いたパンフレット2部をまず購入。しかし$10でこのブ厚さとかを思うと、日本公演
でのパンフってボッってるよなぁ… と、しみじみ思う。
 グッズの方は期待外れ。
SHOPZONE全品を想定していたワケではなかったものの、売られているグッズの
品数の少なさにはガッカリする。御餞別をくれた友人が希望していた復刻版DXの
Tシャツも、個人的に欲しかった復刻版ミックTシャツも無く、一応旅立ち前にリスト
アップしてプリントアウトしておいた購入希望グッズ一覧を係員に見せるも
「この中であるのはWM20フード付きトレーナーしか無いよ」
「WM20のロゴTシャツは?」
「無い。あるのはこのSUPERSTARSのプリントのだけだ」
 と言われたのでトレーナー($40)だけ購入。
後でSHOPZONEでSALEするくらいならここでも売っておけばいいのになぁ… と
思うんですけどね。

 この人込みの中で、
「私達は今夜のチケットを買えなかった! だから貴方達は私達と私の子供の為に
今持っているWM20のチケットを売りなさい! 私達と子供の為だから安い値段で
売りなさい! さぁ、チケットを売りなさい!」
 と大声で言ってる親子がいたが、午前中に訪れたセント・パトリック教会での物乞い
といい、なんか凄いアグレッシブと言うか何と言うか… 勿論、
「お前、今夜のチケットある? オレ、買うけど?」
「チケット余ってたら買うよ〜 無い人は売るよ〜 」
 と、日本のダフ屋みたいな兄ちゃんもいたけど、それに比べるとこういう堂々とした
姿勢ってのは日本じゃぁ無いよなぁ… と、思う。


○ 夜 (ゲート開場まで)

 どうせ館内は暖かいだろう… とタカをくくってテイカーTシャツの上からハーフコート
を着ただけの状態で開場1時間前の5時に入場口前にと行ってみれば、たった2時間前
までとうって変わった人、人、人。クソ寒い中、イエロー&レッドのTシャツとボアでホーガン
のコスプレをした兄ちゃんや、フィンケルの物真似をしている兄ちゃんらもいてその元気さ
っか勢いに驚く。寒いせいもあってか、やたらとあちこちから
「WOOOOOOO!」
 とフレアーコールをしてみせたかと思えば
「We Want MAT!」
 ってなチャントが起きたりするけれど、何故か
「ぎ〜るぅばぁ〜ぐ ぎ〜るぅばぁ〜ぐ」
 や何度も
「ECW! ECW!」
 と起こったのには笑える。
ちゃっかり自分のレスリング・スクールのビラを配っている人がいたり、当日券待ちだった
が、諦めて帰る人などもいる。日本のプロレスには数える程しか行っていないが、開場前
でこういう期待感と言うか高揚感ってのは感じた事が無いだけにワクワクしてきたが、
突然起こった
「Lesnar Suck!」
 や
「Lesnar Quitter!」(パンパンパパパンの手拍子付き)
 のチャントが待っている人の間で一番一体化したものとなって物凄く悲しくなる。
バレリーナのイラストにレスナーの顔写真を貼ったものやらレスナー罵倒のボードが
そこかしこで掲げられたりして、
「何故にここまで言われにゃぁならんのだ? と言うか、レスナーにしろGBにしろ、
本当に退団って決まってる訳でも無いだろうが」
 と腹が立つのと悲しい気分に夜風の冷たさが染みる。
「まぁ、それだけレスナーが好かれている、って事じゃぁないのかなぁ…
 だってGBへのは何も言ってないし… 」
 と妻に慰められるが、旅行前夜に観たサマースラム02のロックvs.ブロックの光景を
思い出してしまう。この調子でいくとあの時、映画撮影に去るロック様への容赦ない
ブーイングや罵声が、今夜レスナーに対してだけ降りかかりそうだが、そこまでされなきゃ
ならないものなのだろうか? 両者が去るかもしれないってのに…
 それともGBだけは残留が決まったのだろうか?
 そんなの嫌過ぎ。
 と、心は乱れっぱなしだったが、ようやくゲートが開き、大歓声と共にMSGへとなだれ
込む群集の中で、私も歓声を上げてMSGに入った。

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