USA−P in 東京
 ・ 06月05日



「なんッッじゃ、あの店はぁッ!」
「ホンット、不味かったぁぁッ!」

 朝食にと入った立ち喰いのきし麺屋、元々きし麺なんて味や風味やコシなんて無いただただ
茹でる時間が短く済むってだけの代物なのだが、それを食う為の汁がお湯に醤油で色をつけた
だけの代物で… いくら名古屋駅のホームで商売敵がいないからといってもあまりにもあまりな
不味さにイキナリ今回の東京旅行にケチをつけられた感じがして。

 大体、前夜だ。
携帯のカメラの性能を試してなかったのに気が付いたんで同一対象物を同条件・同距離で保存
データサイズや設定を色々変えて撮影したのをいざPCで見比べようとしたら携帯を認識しない。
あれこれ試すもまるで駄目。以前の状態に戻しても駄目。仕方なくドライバやソフトを一旦削除
してレジストリィを掃除して再構築して再インストールしてみても駄目で気力尽き果てたのが午前
二時過ぎで起きたのが5時半、って今日の日付になってからというものロクな事が無い。
 駅までの道には寝惚けて蛇行運転する阿呆やら方向指示器どころか曲がる位置を忘れてヨタ
つく車がいるわ、折角奢って大垣駅から名古屋駅までをホームライナーにしたってのに近くの席
で携帯電話のボタン音をオフにしねぇ糞親父がピコピコピコピコとメールうってるのに苛ついて
眠れなかったりときてのトドメとばかりの不味さには怒気しかなく。

新幹線スイーツ(笑)。
  幸いリーマンだらけのワリには静かなのぞみ指定席
 で気分直しにとアイスを食すも窓から見える空はあん
 まり芳しくなく… まぁど晴天でも土砂降りでも困るんだ
 けども… ってな情況では気分も盛り上がる筈も無く、
 聴けば妻も何とはなしに眠れなかったそうでお互いに
 ボンヤリとして。

  今回の旅行でお声をかけていただいた物好き奇特
 な方の一人・キングコングニー氏へのメールのやりとり
 を終える頃には既に静岡を過ぎていて、ウトウトとする
 手前で横浜を過ぎていたのではもぅ眠る事も出来ずに
 ぼやぼやとした意識のままに到着した東京駅に降り立
 っても約10年振りの筈だがこれという感慨も何も沸か
 ない。っか、眠い。マジ眠い。これで浅草演芸ホール
 の昼席、大丈夫かぁ? っと飲むエスタロンモカ錠。


 一旦、ホテルのある上野まで行ってコインロッカーに荷物を預けてから地下鉄で浅草まで移動
する事にしたのだが、チラホラと見かけて嫌な予感がしていたのだが着いた浅草には修学旅行
の学生と観光客がウザウザといてまた気分がメゲる。今日は平日で、今にも雨が降り出しそう
なのに何だこの人出は。

小銭をブチ撒けて大慌ての女学生を見て微笑む異国の人達。

 しかしまぁこうやって外国人の観光客と混じってるのを見ると、改めて学生服での修学旅行って
のは奇異に見えますよな… まぁ私もそうだったんですが、これだけ外国人観光客が大勢いて、
近しい年齢の子達もいるのと比べるとかつてスパイク・リーが日本に来た時、御土産に詰襟の
学生服をイカした軍服だと喜んで買ってった、ってのを思い出さなくもなし。
「だけどこれだけ色々な国の人がいると日本人かどうかってよく解らないよね」
 と妻は言ったが、実はこの時ちょっと引っ掛かるものがあって。
「まぁパッと見た目では解らんけど違いはあると思うよ。」
「?」

「日本人は大抵リュックとか背負う物か、鞄にしても後ろに回してるんだけど、外国の人はまず
前か横だね。ウエストに装着、ってのが一般的だし、もひとつ、集団で行動してても日本人は
周りとかお構いなしだけど外国の人の場合は移動や買い物ん時とかでも誰かが必ず周囲を
見てる印象があるんだが… 」

「その違いってのはどこからくるのかなぁ? やっぱり安全に対する意識、なのかなぁ?」
「と言っても東京だって地下鉄サリンなんてテロくらってんだけどねぇ… 」
 それだけ日本は平和って事なんだろうが、万が一ひったくりや鞄ごと引っ張り込まれる危険性
とか考えた事があるんだろうか? 日本だからと言って必ずしも平和で安全というワケではない
筈なのだが… まぁ健全な観光地、だから言っても詮無き事ではあるけれども、それにしては
なぁんか警官が、それもコンビでの警邏が多いような…

大草鞋も外国人にはウケてましたな。

 っか浅草って修学旅行用の観光地だったかぁ? と思うのは過去の記憶からで、今のような
整備もされていなかった頃の浅草なんてのは本当に寂れてて、浅草寺の裏辺りなんかスラム
っか廃墟みたいなエリアで乞食がゴロついてたもんだが… まぁ大昔は軽演劇と映画の実に
バタ臭い娯楽の街だった事を思うと今でもまだ足りないのかもしれんけれどもねぇ… と思い
つつもとりあえず、今回の旅についてのツキの具合を見ようと御神籤を引いてみると

EXCELLENT GOOD FORTUNE ...

 … 。
いやなんか信じられんのですけど。っか、ここまでケチつきまくりなんですけど… っと思う間に
ポツポツと降り出す雨に慌てて傘を取り出し、あまり時間の余裕も無いので浅草演芸ホールに
と向かう事にしたんですが…

開場一時間前くらいなのに結構な行列でした。

 行く道すがらにある大衆演劇の小屋や吉本の小屋・浅草花月に結構な開場待ちの行列が
あるのでこれは急がねば… っと小走りに辿り着くも

誰もいない…

 アカラサマに人気の無い浅草演芸ホールに思いっきり肩透かし。
係員の人が呼び込みをしているものの、香盤を見て通り過ぎて行く人はいても立ち止まる人は
特に無く。いやいやまぁ寄席、それも平日の昼間なんだからこれが普通だとは思うもののしかし
気分は更にダウナー。でもまぁとりあえず急いで入る事も無さげだし番組は仲入り込みで4時間
あるから腹ごしらえをしようと思うも演芸ホールの周辺は中途半端に高い値段の店ばかりで更に
落ち込む気分を盛り上げる雨の中、えいやっ!っと入ったラー麺屋は美味しい!とまでは言わ
ないものの値段を考えれば決して不味いものではなくやっとツキが巡ってきたのかなぁ?っと
やっと人心地ついて、さて寄席童貞卒業だぁ〜っと入った小屋は老舗のストリップ小屋みたいで
何とはなしに懐かしい気になったもんですが…

画像をクリックするとこの日の小屋の感想(ブログ)に飛びます。

 まぁ、平日の昼間の寄席ならこんなもんかなぁ… ある意味では事前の予想したくらいの満足
は得られた気はするものの、意気あっても空回りの大ネタに疲れがどっと出て、この日の夕方
の在京で二昔前からの友人・Mやんとの食事、妻共々スウィング出来ずに早々に潰れて実に
申し訳無いとは思いつつもまだまだ初日、妻とイチャつく事もなく寝てしまっていて。



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