USA−P in Taiwan
・ 2011年6月10日(金) 後編。
でも、出掛ける私ら夫婦。
だってツアー的には3泊ってなってるけど4日目の朝が5時出発、だから4時起きってなったらしっかり夜歩きするのは今日がラストだし…
まぁ何とかなるべと傘をさし、土砂降りの雨の中妻が興味があるエリアに向かうべくまずは行天宮へと行く事にして。
所謂関帝廟の1つだという行天宮でも既に夜8時を過ぎているというのに結構な人が、雨に濡れるのも構わずお祈りをしていて。
文化的な違いと言ってしまえばそれまでだけど、だからこそ真摯で真剣なお祈りをしている場の中に入ってゆくのはどうも私は苦手で遠く
からその様子を見ていて。しかしまぁ、これだけ台湾の人が宵っ張りなのは多分に昼間が暑いからなんだろうな… ここだって門を閉める
のが9時半って書いてあったけど、京都や奈良なら夕方には締めてるよね。
そして妻が来たがっていたのが占い横丁。
行天宮前に地下通路、西と東に別れたエリアそれぞれに小さいながらも十数店もの占い屋さんが並んでいて。正直私は占いに興味は薄い
んだけど大抵の店に「日本語OK」と書かれていたり、店によっては『るるぶ』等のコピーや日本のTVの旅番組系からの画面キャプチャーの
プリントアウトが貼られていたりして凄いなぁと思う。ざんざ降りだからか日本人は私ら以外には見当たらなかったけど、ザッと数えてトータル
で30人くらいのお客さんが来ていて。人気のある店と無い店とで露骨に入りが違うのは夜市とかでも一緒だよね… 一軒目での結果が微妙ぅ
に腑に落ちてない様子だったので折角の機会だからと二軒目にと行かせるけどやっぱり私は行かない。
見料が3000円くらい、ってのは相当に安いと思うし日本のと違って変な宗教団体が、ってのも無さそうだし数見てるだけにある種の統計的な
部分もあるとは思うんで興味が全く無いワケではないんだけども今はそれよりこの台北という街の空気を味わいたくなっていて。雨が止んできた
お陰で夜の蒸し暑さが僅かばかり薄まったせいか人々行きかう様をのんびりと見ているだけでも楽しい。塾帰りと思しき子供から大人までが
特に警戒をするでなく気を張るでもなく行き過ぎてゆけるのは治安の良さもあっての事で、その安心感は旅行者の私にもとても心地よい。
勿論、日本ではないから首都であってもあんまり夜が明るいワケではないけれど、そもそもどんな田舎でも煌々と街路灯と自動販売機の明かり
に満ちた日本の方がおかしいんだろうなぁ… と、占いを終えた妻と特に目的も無く街歩き。
それにしても台北という街、かなり働く人の街なんだろうな… と思う。あちこちに食堂やジューススタンドという店が多いのは人が多いからなんだ
ろうけど、生活時間の違いでの棲み分けになっているにせよコンビニも相当数あっても成立するのってそれだけ利用する人が多いからだろうし。
コインランドリーやクリーニング屋もかなり見かけるのって結局自分の家で洗濯機を回してってのより効率的だからだろうし。マッサージ店も多い
けれど旅行者を当て込んでの商売ってよりは自分達の生活の為って感じで値段はピンキリだし外国語OKでない店もあるし。そういう生活がある
せいか浮ついてないのがなんか私には嬉しくて… と、そうこう歩き続けて結構な時間になりまして。
昼間からの心残りだった豆花は見付からず。ガイドさんに尋ねたところ日本と違ってケーキ専門店といったスイーツショップは無くて、パン屋さんが
その代わりに普通のパンと一緒にケーキ等を売っていると教えてもらったんだけど本当に甘味所というのは見付からない。しゃぁないので渡台前に
「行ったら食ってみたい!」と心に決めてあった牛肉麺を探してみる事にする。夜市等の傾向から人がいないトコロは避けるんだけど、賑わっていて
ココにしようかな?と思ってメニューを見るもそもそも麺料理が無い事も多くて… これは暑い季節のせいかなぁ? さんざ歩き回ってやっとこさ発見
した店がホテルの近所で主に地元の人達が利用する食堂ってのにチョイ苦笑。妻も小腹が減ったとの事なので何か頼もうと思うも私が牛肉麺を
頼むんだから違う品をと麺メニューを見るもちょっとよく解らない。
「蝦肉… ? 麺? これ、何だろう… 」
「蝦は解るけど、その下は麺の種類かなぁ? 饂飩(ウドン)って字に似てるし… 」
と話してたら店のおかみさんに
「ワンタンメン」
って日本語で言われて。
「え、ワンタンって雲呑じゃないんだ」
「そゥ、ワンタンメン」
って事で妻はそれをオーダー。歩き続けだったのもあったので勧められるままビール大瓶も注文して。
「いやぁ、ボク達の求めてたものはこんな近くにあったんだねぇ」
「『青い鳥』じゃぁあるまいし(笑)」
等と喋ってる間に出てきましたよ牛肉麺。
麺は中華麺ってよりは平饂飩って感じでそれはそれでいいんだけど、上に乗ってる牛肉が柔らかでホロホロだけどこの台湾旅行中あんまり味わえ
なかった肉の脂と味を堪能出来て良い半面、スープが醤油のお湯割りって感じ。妻の海老ワンタン麺
の方はダシの感ジもする塩味系でいい塩梅だったのと比べるとちょっと残念だなぁ… とか言いつつ完食しちゃう。で、二人合わせて600円程度ってね…
それだけでは足りなくなってコンビニで追加のライスサンドとかビールとか買い込んで酒盛りになって… 明日は台北市外の観光地を一日散策、なのだ
が… まぁ暑いし台湾のビールって軽い味だから抜けるだろう、と言うかやっぱ現地の物は現地で食い、飲みするのが一番だよね… とかで飲み続けて。
でもなんだろうこの感じ… ツアーに組み込まれてるトコはまぁまぁ、なんだけど自分らで勝手買ってやってる事にハズレだボッタクリだって憤ったり悲しく
なったり不安になったりする事が無いんだけど… なんかずっと笑顔でいるから顔の肉が緩んでるのが解るし…
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