USA−P in 沖縄
・ 11月26日 (日) 後編
▼ 海洋博記念公園 → 美ら水族館
旅行前に今回のツアー予定を見ていて私的に一番の目的地、それが美ら水族館!
これ迄にも名古屋港、鳥羽、海遊館、海響館、っとか行ってきていてそれぞれに楽しさは違えども、
ここは世界最大のアクリルパネルの水槽ってのがソソルじゃありませんか!(謎) 加えてかつての
沖縄海洋搏会場をベースにした記念公園にも行ってみたいトコばかりなんだけど滞在時間は
僅か2時間…
「これなら●●●●●●とか●●●●●●●●●●●とか行かなくてもさぁ… 」
「そういう事、言わない。ま、気持ちは解るけどね〜」
「断腸の思いで水族館に絞りますかねぇ… 」
バスガイドさんによれば地元の人達が一日かけて楽しむ場所だそうだけど、それも納得なくらいに
本当に公園は広く、時期的に遊泳禁止ではあるが白い砂浜はそれはそれで綺麗で魅力的… なん
だけど2時間じゃぁほぼ水族館だけで終わる時間だしねぃ… っとバス駐車場から入り口まで歩いて
いく途中にテントがあって、そこに並ぶ三台の機械には
「冷風機」
の文字が。
「野外にクーラー???」
っと訝るツアー一行に
「観光客のみなさんが不思議がるんですよね〜 本土では設置してないんですか?」
とバスガイドさん。
…まぁ11月末でも28度だかになるような土地ならではだとは思います、ええ。
って事で入りますと、流石に最近出来た施設だけあって非常に綺麗。
とは言え他の水族館が入場口に入るとまず掴みの標本なり水槽なりあるのと比べるとやや地味ぃ
な照明、レイアウトの展示からのスタートで…
若干肩透かしげな気分になりつつも進んでゆくと…
すげぇッ!
高さ8.2m、幅22.5m、厚さ70mmのアクリルパネルって数字ではピンとこなかったがこうして見ると
やっぱりデカイ!
海遊館のようにゆっくりと順路で1階へと降りてゆきつつ眺める巨大水槽にも感心したけれど、この
ような見せ方も迫力があってただただ圧倒。2階に段シートがあって座って見るとまるで映画館のよう
な光景で様々な大きさと色とりどりの魚達の中からヌッと現れるマンタ、ジンベイのデカさがまた凄い。
でもフラッシュ撮影はしない方がいいかと思われ。
っか動物園とかでも平気でフラッシュ焚きまくいの御仁が多いが何とかならんもんですかね。
この水槽のある一階左側にあるカフェ・オーシャンブルーに移ってノンビリと見ながらのお茶も格別。
地元の人の利用も少なくないからか値段もお手頃、メニュー数もそれなりにあって、美味しい。
「あぁ、海遊館のレストランはマズくて高かったなぁ… 」
っと思い出し怒りをしたものの、あそこが水族館館内にお客が一杯いても昼時でもガラガラだったの
と比べるとこちらの賑わいは当然の事かと。盲導犬を連れてのお客さんも利用していたが、店員さん
の案内といい非常にスムーズで利用しやすい施設だと思う。
まぁこの後の展示は正直言ってあまり心に残るものが無く…
それなりに観賞して館外へと出ると、先程までの喧騒が嘘のように静かな空間が広がっていて。
一休みの一服をしてから閉館した旧水族館を抜けて辿り着く
マナティー館にせよ
ウミガメ館にせよ、施設は古くあまりメンテがなさえているとは言い難いもののそこにいる生き物達の
ノンビリした姿を観ているだけで心が緩んでくるもので。
のんびりと見学をしてたので開始には間に合わず途中から覗いたオキちゃん劇場でのイルカショー、
イルカの大きさと迫力は見物だとは思うが、個人的には大きいが故か芸そのものとその見せ方には
やや雑さを感じる。司会等の人間のスタッフの事も込みで海響館のイルカ達の方が芸達者っかショウ
としての見せ方を考えていたように思うので撮影はせずにはいたが、夕方近くになってやっと和らいで
きた陽射しと海からの穏やかな風に更にノンビリと緩んだ気分になって。
テレテレと駐車場へと戻る道の途中、売店でまだまだ強い陽射しに耐えかねてサングラスを購入。
大きめしか似合わない頭の大きさもあってタレ目系のレイバンのパチモノにしたんだがかけるなり
「うわ〜 うさんくせぇ〜(笑)」
ええ、解ってますよ… でも眩しいんだからしょうがねぇじゃん、図体デカイのもしょうがねぇじゃん。
「いやそれだけじゃなくて元々のオーラがオーラだから余計に(笑)」
おだまり! っと苦笑しつつバスに戻ると既に戻ってた人達が更にドン引きの気配が(涙)。
▼ ナゴパイナップルパーク
「あ〜 たりぃよぉ〜 海の生き物とかの素敵なモノを観た後でパイナップルなんてチンケなもんとか
観てらんね〜よ〜 どうせお土産屋に毛が生えた程度のトコだろうしさぁ〜 なぁんかこのツアーの
コース順番、間違ってんじゃねぇの?」
っと着く前からダルダルな気分で着いても出迎えた
ってマスコット人形にますます気分はダルになるものの、園内に入ってちょっと考えが変わる。
パイナップルのなっている姿なんてのを見た事が無かったのでイメージ的にはパパイヤのような…
って形でなっているかと思ったのだが、園内のカート乗り場周辺に植えられたパインの低い木になる
実の姿は単純に面白く思う。この大きさなら手榴弾の呼び名の元になるのも解るわ…
また園内を案内するカートが無人の自動運転ってのも単純に面白くゴトゴトと揺られつつ色々な種類
のパイナップルを見れるのは植物園的でこれも楽しい。既に日は傾いていて薄暗くなってきているのが
若干残念なくらいにその数分がとても楽しかったんで何とかそのお礼ではないが御土産物屋コーナー
での買い物をしようかと思ったのだが一番の売りのパイナップルワインはどれも香りはいいんだけど
酒飲み夫婦の我らには甘味が強いワリにボディが弱くて駄目、生のフルーツを持って帰るのもチト
難儀… って事で購入したのが
ハブ粉末入り黒糖キャンディー『男の道』。
いやまぁ今日一日バスに乗る時間と歩く時間があったんで体力回復に… っての目当てでして。
既に
ハブエキス入りドリンク『ハブアタック』
ってのも買ってあったんですけどねぇ(笑)。
▼ 沖縄サンコーストホテル
今晩のホテルでの夕食は泡盛古酒鍋だったのだが、ぶっちけアッサリし過ぎていて一日の疲れた
体にはもうちょっと食い足りず。と言って昨夜微妙ぅにボッタクリかけられた居酒屋は嫌だし、ホテル
最上階のレストランで食うって程には今日の夕飯は量があってお腹も適当に膨れてはいて… って
事で、向かいのコンビニに出かけて「ポーク・マヨネーズ・ツナ」と「ポーク・タマゴ・油みそ」って実に
沖縄らしいオニギリとオリオンビール等を購入して部屋で酒盛りってする事にしたが、レジで
「オニギリ、温めますか?」
っと聞かれたのにはちょっと驚くがその方が美味しそうなので地元流に温めてもらう。
そのオニギリっかライスサンドみたいなのは実にいい加減で、中身のポークの厚さが斜めってたり
そうでなかったり、他の具の散らし&塗り方も適当ならお米部分も厚みにムラはあったものの濃くて
クドイ味が淡白なオリオンビールと合わさるとナカナカにイケる。
明日は今朝と同じ8時出発、しかも明日は那覇市内のホテルでの宿泊なのでとりあえず購入した
お土産やら着替えやら鞄に詰め直して早々に寝る事にしたのだが…
「雷?」
っと妻が言って窓を見るとカーテン越しにも夜空が光っているのが解る。
最初は先程から降り出した雨が向かいのコンビニか近くの店の明かりを反射させてる? かと思った
のだが確かに光っている。が、音がしない。僅かに降る雨と風の音はすれど太い稲光に空のみならず
海までも輝いていてもなお、雷の音だけがしない。
「なんで?」
「さぁ… 」
昔、CNNだかで観たイラクの対空砲火のような、まるで空戦でもしているようなその雷光の輝きは
音も聞こえない程に遠くとはとても見えないが、バルコニーに出てみてもその音だけが聞こえない。
雷の発生が海上で、たまたま海と海の音に中和され… って事はあるかもしれないが、まさにこの夜、
今このバルコニーから見える景色全てを照らしているにも関わらずその音が聞こえない様に、改めて
自分達が住んでいる場所から遥かに遠い異国に来ている事を示しているようにも思えた。
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