「情熱の行方」 − 2003・07・03


 中学生から大学を卒業する迄の間、私はホラーっかスプラッタっか
ゴア系の映画って好きだったんですな。
 ビデオレンタル店で何を借りるか? ったら迷わずこのテの映画を
借りていて、観た総数を覚えていない… っか、
「大半はあまりにくだらなくて忘れている。」
 ってのもあるんですが。


 まぁ、そういう気楽さも重要だったのですが、何故好きだったか? と
言うともぅ単純な話でで
「カッタるくない」
 の一言に尽きます。
小難しい小理屈もうざってぇ恋愛のウダウダも愛だの感動だの政治だの
正義だのといったつまんねぇモノはまず出てきませんで、単純にパーッと
血なり内臓がでろでろ出てなんか謎があってヒロインなり乳出して最後は
犯人だか殺人鬼だかヒロインだかが殺されてオシマイ、と、理屈も無くて
どれも実に単純そのもの。

 酒とか飲みつつボーっと気分転換に観るには丁度いいブツでしてねぇ…
ってだけでもなくて、この頃のそういう映画にはまだ
「オレはこういうのが好きなんだーッ!」
「こういうのがやりたかったんだーッ!」

 という勢いがあり(
ベクトルは明後日の方向ですが
「今はこういうのをやってるけど… 今に見てろ!」
「今はこれしか出来ないけど、いつか見てろよ!」

 ってな野心があり(
まぁ大抵は完遂しませんが)、低予算、短納期等の劣悪
な環境の中でも、監督も俳優も一生懸命映画を作ろう、売れる作品を作ろう
 って意思を感じるんですね。

 ま、作品のデキはともかくとして。


 … などと思いつつ、チョイとネットに潜ってみたら
「あぁ、コレは!」
 ってな映画評のHPは結構ありました。

 それぞれがスラッシャー、スプラッタ、ゴア系映画が好きな理由もHPをやる
理由も違うんですけど、共通しているのは皆、情熱に溢れていて、私と意見が
違ったとしても、それはそれで構わない、気にならない愛に満ちているんで、
見ていてなんか懐かしいやら嬉しいやら。そんな気分になりました。

 でも、映画やHPに限らないけど、TVや雑誌の受け売りだけってのや、安易な
パクリにスクラップ、銭金義理だけで熱意も愛情も執念も無い… ってのは見た
くねぇですよ、やっぱり。


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