・「スッキリしない… 」 − 2003・11・30
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アメリカだと1つの映画に複数のDVDが… って事がある。
主に年齢規制からなんだけど、中には海外版とかあって、題名に
「ディレクターズ・カット」とか「なんたらエディション」とかついてない
だけに興味はあるけど確認するには買うしかない… ってのでは
二の足を踏むし第一、年中金欠の私の財布がもたないし(苦笑)。
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「でも、そんなに違いがあるものなの?」
と、思う人がいるかもしれないけど、実は結構違いがあって、
一例をあげると『Dawn of the DEAD』だと
・US公開版
・ドイツ版
・フランス版
・日本版
・日本・TV放映版
・ロメロ・ディレクターズ版
・アルジェント・ディレクターズ版
と、大まかに分けて7つ、更に細かくなるとこの倍くらいの数の版が
あって、それぞれ音楽とかシーンとかの違いがあるのね。
私は断然『ロメロ・ディレクターズ版』派なんだけど、でも未見である
ドイツ版やフランス版とかの方がひょっとすると好みなのかもしれない…
まぁ、両方共にカットされたシーンが多い版なんで多分そういう事は
無いだろうとは思うものの… って考えがやっぱりあるし。
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また、日本公開に際して年齢規制のレィティングを下げる為にUS等
の本国オリジナルからカットした映画(最新だと『バット・ボーイズ・2・バッド』)
だけでなく、本国以外の国向けの版のある映画だと、
「DVDのオリジナル(マスター)がUSオリジナルの為に、
劇場で観た時は無かったシーンがDVDにあったり、劇場
ではあったシーンが無かったり(カットされていたり)する
事がある」
って事が起きるのね。
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出来ればオリジナルを尊重したいんだけど、でも劇場で観て、それで思い入れ
を持って購入したDVDが劇場のとは違う、っていうのは何かちょっとねぇ… って
思うんですよ。なんかこぅ、スッキリしない、と言うか、釈然としない、と言うか。
そのシーンが無いからテンポが良くなっている、って時もある一方で、そのシーン
が無いから物語に厚みが無くなっている、って時もあるから一律にUSオリジナル
至上主義でも無くって、ホント、ケース・バイ・ケースで、実に微妙なんだけど。
でも、映画館での体験があったからこそのDVD購入って私なんで、難しいトコとは
思うんだけどね…
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こういう劇場版とDVD版の違いについて、私の知る範囲であまり聞かないのは、
やっぱり、
「映画を映画館で観る人はDVDを買わない」
逆を言えば
「DVDで映画を買う人は映画館で映画を観ない」
って事なんだろうか?
それとも
「観たら映像も内容も音楽も、中身は皆、忘れてしまう」
って人が大半なんだろうか?
監督の意向によっての変更ならしょうがない、と思うが…
なぁんか、スッキリしない…
▼ 追記 2004・06・15
「DVDのオリジナル(マスター)がUSオリジナルの為に、
劇場で観た時は無かったシーンがDVDにあったり、劇場
ではあったシーンが無かったり(カットされていたり)する
事がある」
ってのを私の経験で言うと、前者が『チャーリーズ・エンジェルズ FT』で、後者が
『マジェスティック』がそう。正直言って、気がついて驚いたもの。でも、こういう話を
聞かないと思いませんか? DVD特典で収録されてるから… ってのとはやっぱ
私は違うと思うんですよね… まぁ普段、劇場であんまり観ないんで余計にそういう
思いが強いのかもしれませんけども。