『Emmanuelle 1 & 2』 − 2003/10/07


 青春の思い出と興味本位での購入でしたが、観直してみて
「一体どんなんやねん君ぃ」
 と思う事しばしばの内容は… なんですかね、
モンド映画みたいですな。
 要約すると
「未開の土人の国に来たエマニエルが色々な人と出会っていく中で自己の
価値観などが変化していく… 」
 ってトコなんですが、オチが
「インポオヤヂのお膳立てで大嫌いな土人どもにマワされたら
目覚めちゃったのよワタシ(うっふん)」

 って、ナメてんのかおんどりゃぁ。


 どうも『チャタレィ夫人の恋』とストーリー、ごっちゃにしておりましたな私。
なんのかんのとあっても結局は男の指導で目覚めさせられる、って時点でアカン
でしょ〜 しかも結局最後まで男性の主導のまんまだし。これじゃぁ「性を立脚点に
した女性の自立と解放」も「支配・被支配」の対立も思慮も無い、ただの馬鹿女の
話でしかないから
なんともつまんない映画でしたワ。


 それに
輪をかけて駄目なのが『〜2』
中国人もタイ人もバリ人も白人から見れば等しく土人、って思想は相変わらずです
がストーリーは支離滅裂だし解放されるどころかより精神的に隷属的になっちゃうし
ナニガナンダカオマエラヨォ…
 あ、『〜1』でタイに到着した時、
「こんなフケツで騒音だらけで道路は整備されて
ないし原住民は野蛮で教養も無い土人ばっかり。
みんな嫌い! 嫌い嫌い、大ッッ嫌いッ!!」

 って言ってたエマニエル夫人がそういう事は言わなくなって何でもオッケーバッチコーイ、
ってなってますが、単に頭、壊れただけでしょ… としか思えなかったんですけど私。


 なんて言うんですかね、
「イマドキにはない、『色っぽさ』『艶っぽさ』」
 ってのがある、かなぁ… とは思ってたんですけどね。ああいうムチムチっとした躰って
のは時代的なものもあるでしょ? それ以外は両方共に橋にも棒にも引っかかんない
駄作でしたねぃ…

 なんでこんな程度の映画で大騒ぎしたんだろうね?
そりゃぁ乳もヘアーもよく出てるけど(あ、昔はヘアーは御法度でしたっけ)、女性側の視点
のポルノ風味って以外は凡庸っか退屈な作品にしか思えないんですけども。


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