・『WWE No Way Out 2004 (2004)』 - Region 1
Studio: Sony Music (Video) Theatrical Release Date: January 1, 2004 DVD Release Date: March 16, 2004 |
・「プロレスは永遠の予告編」
と言ったのは誰だか知らないが、ある部分をきちんと突いた言葉だと思う。
PPVでストーリーラインの一区切り、と言っても観客の受けが良いものは継続されていくし、
駄目なものは駄目なモノとして次への布石でもあるわけで、時として
「いつか出会う最高の試合、瞬間の為を思って観ているのって… 」
と、思わないでもないんだけど、レスラーと会場がコール&レスポンスの交感を重ねた末の
その一瞬、燃え、輝き、溢れ出る感情にリングも含めた会場全体が一体化した素晴らしさが
観たくて私はWWEを観ているんだけど、このDVDはねぇ… 観ていて
「あぁ、この時の会場にいたかったなぁ… 」
と思った大会でしたねぇ…
プロレスなんだから結果が決まっている、その事自体でとやかく言う気は私は無いが、でも
どうその結果に導いていくのか? って事はとても重要だと思う。その点でこの大会のメイン
は最高傑作ではないけれど、卓越したレスラー二人と観客達によって素敵な作品に仕上げた
一品だと思うんですよ。
・【悪口なんで伏字。】
WM20でのストーリーラインの為にGを乱入させたのは本当に失敗だったと思う。
兎に角あのデクは応用も臨機応変ってのも出来ないワンパターンだからストーリー・ラインの
為にはああいう乱入の仕方しか無かった… とは思えないので、どうしても。
だって、あの乱入はアシストではなく戦況の平衡化だったけど、乱入前の時点で既に二人の
平衡化が成されているんだもの。まして会場のヒートっぷりも凄いのに、あえてあそこで乱入
をさせたヴィンスの意図&判断ってのがどうにも理解し難かったんですよ。ぶっちゃけ、負け
たレスナーが翌日のSD!で
「試合前に俺はGのせいで負傷をしていた。だからPPVでのタイトル移動は無効だ!」
って言えば済むのに、わざわざ会場の熱気に氷入り塩水をブッカケるような真似をするのは
あまりにもリスキーだったんじゃぁないのか。ライブで結果オーライってのもちょっとなぁ… と、
どうもこの意図&判断になんとなくWWEへの不安と言うか迷走を感じたものですが…
・しかし、結果的にレスナーとエディの両者が、己の身を削ってもぅ一回熱気を、更なる高み
へと引き上げていっての大団円、ってプロレスの難しさと、プロレスだからこその素晴らしさ
を備えたいい一品だと私は思うんですけどね…
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(↑ このDVDについてレビューを投稿させていただきました。)