・『WWE - Eddie Guerrero - Cheating Death, Stealing Life (2004)』 - Region 1
Studio: Sony Music (Video) DVD Release Date: September 28, 2004 Running Time 360 Minutes Fullscreen 4:3 Languages; English, Spanish(Dolby2.0 Stereo) Keep Case Number of discs: 2 ASIN: B00028G6OE |
・観終えて思うのは
「実に勿体無いなぁ… 」
って事。
確かにエディさんの人生を語ろうとすると、いくつもの切り口や焦点もあるから大変なのは
解るんだけど、でもドキュメンタリーに近いエンターテイメントのソフトである以上は方針と
いうか方向を見据えていてもらいたかったんですよ。
しかし、わずか45分程度の本編の中に
【ゲレロ一族について】
【エディさんのレスラーとしてのキャリア】
【アルコールと薬物中毒からの復活】
って3つを、どれも同じくらいの分量で入れようとするから、どうしても1つ1つの章がどれ
も食い足りなかったり説明不足になったりしてるのが非常に勿体無いし、残念でてねぇ…
また構成や章の繋ぎ、編集がこれまでのWWEの個人物と比べるとあまり巧いものではない
のもあって…
例えば中毒からの復活を語るトコロに比重を置くのなら、何故にエディがそうなったのか?
を説明しないと駄目だと思うんですよ。そりゃぁ中毒者になるのに劇的なキッカケなんて無い
ものですが、そうなってしまった時の心情や、それを続けていた気持などがあまり語られてる
とは言い難かったり… って後にいきなり「Lie, Cheat, Steal」で人気爆発したのを入れられて
もなんかこうノれないんですよね、そこまでの間もあったんですし。その後の「Frogsplash」に
しても早世したArt Barrへの想いを語って欲しかったし…
…っと、あと15分でいいから時間が必要だった気がするんですよ。
そうでなければ方針っか方向を絞ってもらいたかったです。
本編に『Hard Knocks: The Chris Benoit Story』から映像流用もあったせいで、余計にそう思う
んですよ。あちらは「少年の頃からの夢を叶えた男の物語」としてまとめてあったのと比べて、
ちょっと勿体無いなぁ… っと。
相当数の没分があったのは「Special Extras」からも伺えるんですよ。
選択も難しかったし、本人の意向だけでも済まないのは承知してはいるんです。
しかし、過去の個人物dvdと比べると、もっとやりようはあったように思います。
・特典の試合の収録セレクト基準、意図もやや不明なものもありますしますし、何より本編で
使用した曲のPV集まで入っているのもなんだかこの勿体無さに拍車をかけてます。
ほぼ全部にスペイン語音声を付けた分、収録に色々制限があったのかもしれませんが…
・でも、「2 Out of 3 Falls: Eddie Guerrero vs. Dean Malenko」には燃えましたよ!
試合そのもののクオリティの高さもさる事ながら、ECWアリーナの観客達の熱さったら…
エディのECW最終戦、これでWCW移籍となるのにヒール&ベビーといった役割ではなく、
それぞれのスポットに送られる拍手と歓声、そして「Bishoff Suck!」のチャント(笑)。両者同時
フォールでドローとなったものの会場は熱い拍手と歓声の渦の中で、エディと、そしてマレンコ
がマイクで語るのも含めて暖かくエディを送り出す観客達… 勿論、エディがECWでクオリティ
の高い試合をしていたからこそ、ではありますが、観る眼の無い観客達ではこうまでの支持も
熱狂も無いでしょうし、ただ騒ぎたいのではなく、ちゃんと二人がマイクで喋ろうとすると熱くなり
過ぎた観客を他の観客が
「ちょっと静かにしたれや!」
っとしている姿も含めて、SMARTな、素敵な、熱い観客達だと思いましたよ。
実際、次のジェリコとの「WCW Cruiserweight Title」、試合のクオリティとしては決して引けを
とるものではないですし、ヒールのエディの勝利に会場が”エディ!”コールと拍手を送ってる程
のものなんですが、やっぱり散漫なんですよね、ECWアリーナと比べると。勿論、会場の大きさ
の違いもあるから一概には言えないんですが、それでもねぇ…
「色々な場所でレスリングをしてきたけど、ECWアリーナは本当に特別な『場』だった」
と音声解説のエディの言葉が凄く残りました。
(ただ司会進行役のトッド・グリシャムはちょっと… レイとの時のマイケル・コールと比べると、
どうもぎこちないっか質問などがカッタルくて淀むんですよ。折角の機会なのに勿体無い… )
・映像特典部分も含めてほぼ全部にスペイン語音声付、となっているのはエディさんのファン層
への配慮でしょうかね?(笑) スペイン語と英語との内容の違いも気にはなるんですけどねぇ…
日本版でも訳してはくれないんだろうなぁ…
○ EASTER EGGS − 『WWE - Eddie Guerrero - Cheating Death, Stealing
Life』
● Disc 1
・「EXTRA」→「AWA Superclash」→『←』
サバイバーシリーズにてヘクターが仮装したのを振り返る、というもの。
・「EXTRA」→「ECW 2 Out of 3 Falls〜」→『←』
エディ対マレンコの試合への経緯をまとめたプロモ(『THE SHOWDOWN』より)
● Disc 2
・「EXTRA」→「WWE Survivor Series 〜」→『←』『←』
この試合の遺恨プロモ。
・「EXTRA」→「WWE No Way Out - WWE Championship Title」→『←』『←』
この試合の遺恨プロモ。『No Way Out 2004』収録済。
・「EXTRA」→「Soecial EXTRA」→「Fighting for Hono」→『←』
初めての試合について語るエディ(本編からの没分)。
・「EXTRA」→「Soecial EXTRA」→「Injury」→『←』『←』
左腕の刺青について語るエディ(本編からの没分)。