Studio: Universal Studios 　DVD Release Date: May 23, 2006 　Run Time: 83 min 　Aspect Ratio: 1.33:1 - Full Screen 　Available Audio Tracks: 　English - Dolby Digtal 2.0 　DVD Features: 　・10 BONUS PARODIES 　・CREDITS 　・TRAILERS

　・ＴＶや映画のでＣＭのパロディってのは昔からよくやられていたもので、MONTY PYTHON
　以前からもあって。キチンとした一本のスケッチを作るよりはまだ簡単なのかもしれません
　が…　特にSNLの場合、ＴＶの国でもあるアメリカだから、という御国柄もさる事ながら、生
　演奏と生スケッチをしなければならないので事前に収録しておけるパロディＣＭというのは
　番組的に都合がいいらしく第一回から現在まで色々と製作をされております。

　　んで、

　　このＤＶＤはそんな沢山あるＳＮＬのパロディＣＭの中から、ベルーシやダン・エイクロイド
　らのClassicからウィル・フェレルの最近までっと幅広く収録し、進行役としてウィル・フェレル
　が「どのようにＣＭは作られるのか」スケッチを挟みつつお送りする企画モノＤＶＤでござい
　ましてCOMMERCIAL好きでコメディ好きな私としてはコレを知った時にはもぅ予約、楽しみ
　にしておりましたが…　ん〜…　面白い事は面白いんですが…

　　なるべく時事ネタは避けての収録、のようですが
　「元ネタを知らなくても笑えるネタ」にしても「元ネタを知っているとより笑えるネタ」があるって
　のに「元ネタを知らないと何が面白いのかサッパリ解らないネタ」があり、それぞれの比率
　が三分の一づつってなっているんで日本在住＆英語能力ヘボヘボの私はそうそうスンナリ
　と最初から最後まで楽しめる事は出来ませんでしたワ。

　　また構成が適当で、せめて年代順かジャンル別にしてくれればいいんですがそうはなって
　おらず、本編８３分・パロディＣＭ６０本ってのにしてもベルーシが１本、ダン・エイクロイドが
　２本、マイク・マイヤーズが４本、ダントツでウィル・フェレルが多いってのもいくらこれが製作
　された今人気があるタレントがウィル・フェレルが一番だとは言ってもレギュラーを2002年に
　卒業してる彼氏が？　っと、要するに３０年近い歴史のある番組の中の企画モノとしては
　俯瞰にもなってないし収録ネタも数のワリに商品が偏っていて多様性に乏しいし、出演者に
　してもクリス・ロックやアダム・サンドラー、クリス・カッタンやロブ・シュナイダー、ギルダ・ラド
　ナー、エディ・マーフィー、ギャレット・モリス、そしてチェビー・チェイスっと私のお気に入りを
　中心に挙げてもこれだけいるSNLレギュラーのが殆ど、ほぼ無いってのは肖像権の都合も
　あるにせよ、こういう企画物ＤＶＤソフトとしてはちょっと残念だったなぁ…　っと。

　　まぁ日本ではまずＴＶでは放送できない障害者、老人、子供、ペット虐待のネタはアメリカ
　的で楽しかったんですけど、ね…　ただ、それがあくまでネタ単位であって、通しで観終えて
　の満足感には繋がらなかったってのはやっぱりソフトとしての出来の悪さ、ではないかと。

　　このＤＶＤの売れ行きが良ければVol.2のリリースもあるかもしれませんが…　ぶっちゃけ
　『The Best of Will Ferrell』にしたってVol.2の出来が散々だったのを思うとあまりソフトとして
　の期待は出来ないかな…　って事で、ウィル・フェレス好きが買うマニア向けアイテムとして
　押さえておくのも悪くないかな？　っと。
　『The Kentucky Fried Movie (1977)』とかのグダグダ感が好きな人にもオススメが出来なく
　はないんですが…　ま、私的にはチョイと残念な出来のソフトだったなぁ…　ってのが正直
　なトコ、ですかね。

　　んで、

　・画質・音質については収録年代がバラバラ。元のフィルムの保管状態が悪いからかもしれ
　ませんが、初期の頃のはちょっと…　っと。最近のにしても質にバラつきがあるんでネタの
　出来が良いのもあるのに…　っと残念な出来かと。

　　またチャプターがパロディ単位で切ってあるのはいいんですが１０個づつ１ページの選択
　画面が６ページもあるのにページ割付がしていないんで何度もNEXTを繰り返してお目当て
　のネタのあるページに辿り着かねばならないってのに、その度に短いアニメーションが入る
　ので非常にイラつきますが、こういう点でもこのソフトが適当に作られたって印象を持ってし
　まいますワ。

　　特典についてはまぁこんなもんなんじゃぁないんでしょうか。
　１０本のオマケは特に本編から落ちなければならないような出来ではなく、本編よりも単純な
　差別ネタ、ナンセンスネタがメインなんで楽しかったです。

　「CREDITS」はこのＤＶＤスタッフロールなんでどうでもいいです。
　「TRAILERS」はSNLも含むNBC製作のＴＶ番組のＤＶＤを嫌んなるくらいに収録してるんで
　これはこれで楽しめなくもないんですが本作のも収録してるってダブリも込みで、
　「だったらその分、一本でも多くパロディＣＭを収録してくれたらなぁ…　」
　　っと思わないでもありませんが…　ちょっとこのシリーズ、当たり外れが酷いですなぁ…