・『Soundstage: The Andy Kaufman Show (1983)』 - Region 1


 Studio: Rhino Video
 Theatrical Release Date: January 1, 1983
 DVD Release Date: April 25, 2000
 Run Time: 58 minutes

 Aspect Ratio(s):1.33:1

 Available Audio Tracks:
 English (Dolby Digital 2.0 Stereo)

 Layers: Single


  

・観て、アタマ抱えた一品。
タイトルに「Soundstage」とついているしジャケットからしてアンディ・カフマンの歌ネタを中心に
編集したソフトかなぁ? っと思っていたが、あくまでもこれはPBSっ〜放送局で制作された
『Soundstage: The Andy Kaufman Show』って番組のソフトだった、ってのはまだいいんだけど、
ネタがねぇ… 冒頭いきなりエンドロールが出てから再スタートで始めるこの番組、アンディの
やりたい放題で客イジリからワケのわからんオヤジの歌のコーナー、アンディの別キャラ(?)
のトニー・クリフトン人形とのダベリ&視聴者代表との討論(と言うか口論ネタ)のコーナー、
っと歌を題材にしたショウではなくてガッカリしたんですが、最後の方にやっと披露した「エルビス
の物真似でカントリーを歌う」ってジャケット写真のネタをやってくれたものの… それらの後の
本当のオチ、ってのがあるんですが、それもこれも含めて性分に合わんネタばかりでしたんで、
「なんでこんな中途半端なつまんねぇモン、買ってしまったんだろう… 」
 っとアタマを抱えましたなぁ…

 正直、観てスカッと笑えるネタではなく、それこそ「本を一冊ただ朗読するだけ」って大衆っか
観客を挑発するパフォーマンス系中心なんで私は駄目でしたね… アンディが出世するネタで
ある筈のエルビスの物真似がやっつけもいいとこにしか観れない上に『マン・オン・ザ・ムーン』
でジム・キャリーがやったものより華に欠けたショボイもんだったのは特にガッカリしたですわ…

画質、音質は元がTVだったのを思えば良い方ではないかな? っと。凄く美麗、高音質とは
言い難いのですがノイズが特にあるワケでもありませんから。

 とは言え… 私にはあきませんでしたなぁ…
 
 特に私が一番気に入らなかったのが、 

 やっとこさ冒頭のEDロールになってやれやれ… っと思ったら、そこからのスケッチで…
「はいはい、止め止め。もぅ番組は終わったんだ。腹減った! とっとと俺にハンバーガーを
持って来い! 腹減ったよ! (それもネタだと思って笑う観客に対して)黙れ! うるせぇ!」
 っと毒づいてスタジオから去るアンディの元に来たのはラトゥカ(アンディが有名になったドラマ
『Taxi』でのキャラ)。ここからブルーバックでの合成芝居になり
「こんにちわ、アンディさん、ボクはとっても、とってもあなたのファンです」
「あぁそうかよ。うるせぇよ。とっとと失せろ」
「アンディさん、そういう口のききかたはしないでください」
「うっせぇって言ってんだ、このボケナス!」
「ボクは知ってます。あなたは本当は優しくて、思いやりがあって、いい人なんです。でも、
あなたはそれを隠すためにわざとそんな悪い言葉を使いますが、そのせいであなたは傷ついて
いるんですよ。それは、とても、悲しいです。」
 っと諭されてアンディは泣きながらフェイドアウト。
「それではみなさん、おやすみなさい。アンディとラトゥカでしたぁ」
 っと手を振るのラトゥカが…
 
 ってオチがついて終わるんですが、このやりとりを観てるとなんか言い訳してんだかスポンサー
だか放送局への配慮だか自画自賛なのか解らんけど、なんか駄目なんですよね、私は。見てて
腹が立ってくるというか… 当人は充分自覚的なのは途中で「この番組を観てる老人夫婦」って
シーンを入れて見当違いの感想を喋らせるのを何度も入れさせているトコロからも明白なんです
けど、でもなぁ… それだったらせめて、最後まで悪党でもいいじゃん。って思うんですよ、私は。
わざわざ入れている分だけなんか「あざとい」と言うか、「言い訳」と言うか、グダグダな印象が強
くなりこそすれ… っとしか思えませんでしたな…


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