・『Midnight Blue: The Deep Throat Special Edition (1982?)』 - Region 1 ?
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Studio: Blue Underground DVD Release Date: June 28, 2005 Runtime: 122 Min Aspect Ratio(s): Full Screen (1:33:1 / 4:3) Available Audio Tracks: English (Dolby Digtal mono) DVD EXTRA: Audio Interview with Star Harry Reams (10 Min) Audio Interview with Gerard Dimiano (9 Min) |
・サミー・デイヴィスJr著の『ハリウッドをカバンにつめて』って自身の映画歴について書いた本の
中でこの作品の登場がいかに衝撃的だったのか（シナトラらと上映会を開いたんだそうな（笑））
が実に魅力的に書かれていたものだが、映画史的にも『DEEP THROAT (1972)』とハードコアの
始祖である『BEHIND THE GREEN DOOR (1972)』の２作品についてはよく出てきますし、最近で
も劇場用ドキュメンタリー『Inside Deep Throat (2005)』なるものまで公開される、って流れの中で
リリースされたこの作品、一体どんなモノなんだろう？ っと興味を持ってしまったので注文してし
まったのですが… とんだカスを掴まされました（苦笑）。
冒頭に
「このソフトは番組本編オリジナルの３分の４をデジタル化したものです。御了承ください」
ってテロップが出るこのソフト、元の素材は『Midnight Blue』っ〜ケーブル系？の深夜番組の、
『DEEP THROAT』特集の回をソフト化したモノののようで、メインの司会役の人が監督＆脚本の
Gerard Damiano、主演男優のHarry Reems、プロダクションマネージャーのChuck
Traynor、そし
てナース役で出演したCarol Connorsらにインタビューして思い出語りをする、って形式なんです
が、基本的に自慢話がベースになっている… 何せ制作費２万ドルちょっと６日間で撮影された
インディペンデントのポルノ映画なのに５億ドル以上稼いだ作品だし。これだけの収益って点でも
『Night of the Living Dead』と同じ文化的映画史的に語られるべき作品なのかも？… のに加え
後付けの理屈語りまでされたらなぁ… って思うんですけど。
『Inside Deep Throat』にアテ込んで柳の下の泥鰌狙いってソフトなんだろうけど２００２年に交通
事故で亡くなるまでリンダ・ラブレースはセックス産業の撲滅運動をしていたんですよな。それは
『Deep Throat』にヒモ兼マネージャーの亭主に脅迫されて無理矢理出演させられただけでなく、
その収益も彼女自身は殆ど手にする事も出来ずにポルノ映画に出演させられ続けたって事実
から… ってのが既に明らかになっている現在、
「 「それまでの風刺や御話で誤魔化してたものがセックスそのものズバリを描いた、これは凄い
確信的な事だった」
「当時『DEEP THROAT』が単なるポルノ映画ではなくカウンター・カルチャー、反権威、反権力で
もあった」
「これによってポルノがアンダーグラウンドなものからマリリン・チェンバースやＢｏなど、それまで
とは違ってあえてポルノに出る事を自ら選んでやってくる女優が出てきた」
ってな「事実」の提示での自画自賛大会ってカッタルイよなぁ… っと。
・画質、音質は共にボヤけてノイズ入りまくりの酷いものです。まぁ番組制作が１９８２年？（合間
のＣＭにポルノ・コンベンションが入っているんですが、そこに「８２」とあるので… ですが…）頃
のようですから、よく素材が残っていたものだとは思いますが、わざわざ２００５年にソフト化する
だけの意義、観るだけの価値があるものか？ ったら、微妙ぅなトコであります。
何故かカットされていない、当時のテレフォンセックスなどのアダルトＴＶＣＭが収録されている
のは個人的には笑えましたが（流石に電話番号とかは加工修正されていますが）、本編自体が
修正入りまくりですし、「ここの映像は『Deep Throat』本編のものなのでカットしました」って文字
と音声のみのシーンになっちゃったりするトコロもあったりと、資料としての観ても結構辛いんで
これなら素直に本編を密輸した方が良かったなぁ… っと思いましたなぁ… ＣＭ好きの私には
本編よりもＣＭが面白かったんですが、それだけで御代の分の価値があったか？ ったら無い
ですしね。
・まぁ本編にて不足、不満に思った部分は特典の音声インタビューで補足されているのかもしれ
ませんが… オッサンの喋りなんか聞きたかねぇんでよく知りません（笑）。クレジットが出ない
んで収録年度は不明ですが、どちらも声が老けたものになっているんでワリと最近の収録かとは
思うのですが… でもオッサンの喋りをじっと聴いてたかねぇっす。