・『Kaiju Big Battel: Terebi Sento (2003)』 − Region 1 ?


 Studio: Ventura Distribution
 Theatrical Release : January 1, 2003
 DVD Release : January 13, 2004
 Run Time: 60 minutes

 Color

 ASIN: B0000E1W2A

 ・EXTRA
  @ VIDEO TRAILERS
   ・ MASS MAYHEM ( 1:12)
   ・ FIRST FIGHT OUT - 12/32/02 ( 1:11)
   ・ RAMPAGE NYS - 11/14/02 ( 2:28)
   ・ TEREBI SENTO ( 1:38)

  A HELLO KAIJU

  B WHAT IS KAIJU ?

・NY旅行の時、です。
ペンシルバニア駅の地下街の普通の本屋にて『こんな本』があって、妻と共に大爆笑をした
んだけど、中身は英文が殆どなんで購入はパスしたのですが、まさかそれから数ヵ月後、
ジャケに
「檻の中で大暴れ」
「壮絶な果物バトルも有り」
「悪と正義のデスマッチ!」
「モノホンの怪獣が激突!」

 …などと書かれたこのDVDを帰国後にやっぱり気になってAmazonで買う事になるんだ
から、あの時に思い切って買っておけばよかったなぁ『この本』

・さて、内容、の前に説明をば。

・全米に星の数程もあるインディのプロレス団体。それぞれが
「オラんトコはヨソとは違うだっぺよ!」
 と申して日々やっているのですが、その中でも
怪獣のヌイグルミを着てプロレスをする、
という「Studio Kaiju」
はアメリカはボストン美大の卒業生らが1995年の2月に始めて原寸
で(笑)行った『怪獣大戦闘(Kaiju Big Battel)』を地道に続け2001年に団体を設立。普段
は地元を拠点に活動。お呼びがかかれば全国どこへでも出かけての『怪獣大戦闘(Kaiju
Big Battel)』のライブを行っているのに加えて最近ではMTV2で「Kaiju Big Battel - Super
Special」と題してそのFIGHTOが放送されているんだそうな。

・そもそも『怪獣大戦闘(Kaiju Big Battel)』とは
「アメリカのプロレスと日本の怪獣映画の大混乱、という暴力を融合させた低俗大衆文化
(lowbrow pop-culture)パフォーマンスの総称であり、ライブはメディアミックスの一環。」
 と、従来のプロレスとは違うと主張。
「私達はレスラーは雇いません。パフォーマーなら雇います」
 と、何やらご高尚な事を言っておりますが、それも含めて流血やハードバンプのデスマッチ
やハードコア系でもなく、オネーチャンがウリでもなく、レジェンド系でもないインディのアメプロ
というのに興味を持って買った一品。

・で、今回のDVDの内容は…

・可愛らしいOPに続いてのスタジオからMCのアンソニー、解説兼レフリーのJingi、マスコット
のDinao Kang Jr.でお送りする「テレビ戦闘」の本編、見所や因縁、FIGHTOの感想ナドの
トークを盛り込みながら進行するTV番組風で、

 ・ Fighto 1 - Soup or Sandwich Type ?
 ( Kung-Fu-Chikcken-Noodle vs. Club Sandwich )

 ・ Fighto 2 - Golden Banana Award for Tag Team Excellence
  ( Sky Deviler & Mota Nara vs. Los Plantanos )

 ・ Fighto 3 - Dancing of the Three-Way
  ( Amerikan Beetle vs. Dusto Bunny vs. Mung Wun(champion) )

 ・ Fighto 4 - Batteling for the Belt Champ !
  ( Uchu-chu vs. Dr.Cube )

 の全4試合が収録されてます。

・流石に第一試合でスープの缶詰とサンドイッチのヌイグルミがドタバタやり始めた時には
私は頭を抱えましたが、構造上視界は普通のプロレス用のマスクよりも極端に小さいもの
が多い中でよぉやっとるなぁ… と、次第に好感を持って(騙されてる?)。
 でも、最後のなんてルチャっぽいし、中の人はインディのレスラーのような気も… って、
怪獣に中の人はいないか。

・加えて
画面に火花や煙や炎の画像を合成したり、地響き等の効果音を足したり、揚句に
マンガの背景の擬音のように
「バキッ!」
「スタン」

 等とカタカナが表示されたらもぅアレコレ言うのも野暮ですな、と(笑)。

・っか、彼らの言う「低俗大衆文化パフォーマンス」だけでは無いでしょ、コレ… 
って言うか、
最後のSilver Potatoの
歌は全部日本語だし(ご丁寧に英語字幕付(笑))、見せ場に
出る「リプレイ」「プレーバック」の
カタカナ、ちょっと意味不明だけど漢字、そして怪獣
日本文化炸裂しまくりで、
「なんのかんの言うてもお前らこういうのが好きなんだろッ!(笑)」
 ってツッコミ入れたくなるくらいに情熱と無駄と愛に溢れるライブでしたね… 

・画質、音質、共に良好。多分、業務用に近い性能のデジタルビデオカメラを複数使っての
収録かと思いますが、それに加えて先述した画像や音声合成も丁寧。下手な日本の地上波
番組くらいの精度ではないでしょうか。

・DVDのケースの中には怪獣のマグネットが入ってたり、EXTRAの「HELLO KAIJU」なんか
モロに怪獣図鑑だったりして懐かしいんですが、これをやってるのがアメリカ人… ってのも
妙な気がしますね(笑)。

・私の説明だけでは… と言う人やさらに詳しく知りたい方は公式HPの
「KAIJU.com (http://www.kaiju.com/)」
 へどうぞ。
 様々なデータや資料、マンガやビデオに加えてこのDVDやTシャツ、ステッカーや『精肉』とか
も売っていて楽しいトコですよ。

このDVDの詳細を知りたい方は『道頓堀次郎のアメプロDVD徹底レビュー』へGO!
(↑ このDVDについてレビューを投稿させていただきました。)


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