・『Ed Sullivan Presents the Beatles』 − Region 1


 Studio: SOFA Entertainment
 Theatrical Release : 1964,1965
 DVD Release : October 28, 2003
 Run Time: 240 minutes
 Production Company: good times
 Package Type: Digipak

 Full Screen (Standard) - 1.33:1

 Discographic Information:
 Available Audio Tracks:
 English (Dolby Digital 5.1),
 English (Dolby Digital 2.0 Mono)

 Black & White

 Includes shows from
 February 9 1964, February 16 1964,
 (DISK 1)

 February 23, 1964, September 12, 1965
 (DISK 2)

 Restored original mono or Dolby 5.1
 Number of discs: 2
 ASIN: B0000C3I2X

・エド・サリバンショウでの演奏は海賊版CDで色々出ていて私も持ってはいたんだけど、
テンションの低さが気になっていたのと、
登場した回のCMも含めてエド・サリバンショウを
完全収録
、というのに惹かれて購入してみる事にした。

・紙製のケースのペラペラ感はまぁいいんだけど、裏に「All Region」と書いてあるのにDVD
本体はシッカリ「
Region 1」… こういうのってどういう事情があるのか知らんけど、ウッカリ
この表記を信じてUS版を買う人がいなければいいが…

・デジタルリマスターとは言っても何せマスターが古いものだけに画像、音声共に鮮明とは
言い難い。ややボケた映像だったりノイズが入ったりするが、まぁTV放送モノでこうやって
残っているだけで僥倖だし、多く望んでもしょうがない。

・音声の方は映像よりはまだクリアーかと思う。が、DD5.1、2.0にそれほどの差は感じ
られなかったが、これも元の素材のせいだろうし、無理に左右に分離させたりしないでいて
くれた方がTV番組だけにしっくりくる、と思うのは甘いかな?

・さて本編。

・前年齢向き、御家族で楽しむ歌謡番組、だと思っていたのだがマジックがあったり曲芸、
スケッチ、物真似、漫談、人形劇ナド、エンターテイメントTVショウって内容だったのを今回
観て初めて知って意外な気がした。

・司会のエド・サリバン、もっと流暢なトークをするものだと思っていたが、必要以上は喋ら
ない、非常に事務的な司会進行役だったのも知らなかっただけに意外な気がしたが、この
事務的さが良かったのかなぁ?

・流石に64年のアメリカでウケる物真似は元ネタ解らないんでサッパリでしたし、ノンビリと
して毒気の薄い漫談やスケッチは物足りなかったけど、マジックや曲芸ナドのパフォーマンス
は今観ても面白く思えたのは『芸』としての時間の差なのかも。見せ方や舞台装置等の演出
は変わってきているけど、本質的な部分は… なんて。

・さて、肝心のビートルズの演奏曲は言いますと…

[ February 9 1964 ]
 "
ALL MY LOVING" "TILL THERE WAS YOU" "SHE LOVES YOU"
 "
I SAW HER STANDING THERE" "I WANT TO HOLD YOUR HAND"

[ February 16 1964 ]
 "
SHE LOVES YOU" "THIS BOY" "ALL MY LOVING"
 "
I SAW HER STANDING THERE" "FROM ME TO YOU" "I WANT TO HOLD YOUR HAND"

[ February 23, 1964 ]
 "TWIST AND SHOUT" "PLEASE PLEASE ME"
  "
I WANT TO HOLD YOUR HAND"

[ September 12, 1965 ]
 "I FEEL FINE" "I'M DOWN" "ACT NATURALLY"
 "TICKET TO RIDE" "YESTERDAY" "HELP!"

・ダブリをカウントしないと15曲、ってなるんですが、1964年のアメリカツアーの時のライブ、
曲が同じだけに
段々とメンバーが疲弊していく様が目に見えて痛々しくなってきましたな…

・初回登場時の時の余裕、笑顔がどんどん消えて、疲れと苛立ちとで投げやりになっていき、
それが顔だけでなく【演奏】にも出ている様にツアーの殺人的スケジュールが偲ばれますわ。
特に64年最後のは演奏数の少なさも止むを得ないか… と思わせる程にボロボロ。


・そんなビートルズを尻目に
「お前らぁ、お客さんの前じゃぁこうしねぇと駄目だぜぇぇぇ〜ぃ♪」
 って感じで
ネチっこく歌いまくるキャブ・キャロウェイ(若いんだコレが!)が素敵ですな。

・そういう意味で「記録」のアイテムだと思います。正直、演奏のレベル自体は現在から見れば
特筆すべきものでは無いでしょうし。

・私としては間のCMも含めて「古いアメリカのTV番組」を観れた、って部分で満足でしたけどね。


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