・『Jis Desh Mein Ganga Rehta Hai (2000)』 - Region 1 ?


 Studio: BEI
 Theatrical Release Date: 13 October 2000
 DVD Release Date: 2000?
 Run Time: 153 minutes

 Aspect Ratio:
 2.55:1, 16X9 enhanced anamorphic widescreen

 Available Subtitles: English

 Available Audio Tracks: Hindi Dolby Digital 5.1

 DVD Features:
 ・Song Menu (8)
 ・Song Promotion
  ・Song Promos (3:16)
  ・Theatrical Trailor (3:20)
 ・Now Available (110)

 腕っ節も正義感も強いが陽気なGanga(Govinda)は村一番の人気者。厳格でちょっと怖い
 お父さん(Shivaji Satham)と優しいお母さんLaxmi(Himani Shivpuri)との家族三人で仲良く
 暮らしていたがそんなある日、幼馴染のSaawni(Sonali Bendre)から求婚されかねてから
 Sawwniが好きだったGangaとしては大喜び! なのだがいざ彼女のお父さんに結婚の許し
 を得ようとしても照れてしまってどうにもならず。その夜、見かねたSaawniと母が父に昼間
 Gangaが来た本当の目的を教えるとお父さんは大喜び、これはいい事だと自らGangaの両親
 の元に行って縁談を切り出すがGangaのお父さんに断られてしまう。
  実はGangaは遠い遠い街の大会社の御曹司なのだが体が弱く医者も匙を投げる程だった
 のだが占術師の見立ててこの村での生活をを薦められ、Gangaの両親は藁にもすがる思い
 でAvinashとRadhaの夫婦に預け育てられていたのだ。子供のいなかった夫妻はお金や私欲
 ではなく本当の自分の子供として育ててきた御蔭でGangaは立派な若者になったが、自分達
 の子供ではないから結婚を決める事は出来ないのだ、と告げる。
  そして遂に本当のお父さんAvinash(Shakti Kapoor)が迎えに来た。しかし実の父に何の思
 い出も記憶も無いGangaは育ての親からは離れたがらないのでLaxmiは
 「お金が目当てだったんだよ。実の息子でもないのに心から愛して育てるワケがないじゃない」
  と嘘をつく。その嘘に傷ついたGangaは父の車に乗る。そんなGangaを心配して車の前に立
 ちはだかった唖の親友Sannata(Kishore Nandlaskar)と共に街へと向かう事になるのだが…


  …って粗筋を書くだけで既に大半の人にはオチが読めるかと思いますが、実際ベタっちゃぁ
 ベタにやられて白けなかったのはやはりインドの田舎の風景を綺麗に撮っていたのと、村での
 生活がなんやかんやと言いつつ楽しそうに見せていて題名通り「Gangaはここに生きてゆく」
 ってのを映像で見せたのが大きいんではないかと。
  家族コメディかのようにスタートしての都会でのカルチャーギャップによるドタバタとトラブル
 から裁判所でのクライマックス、そしてインド映画ならではのミュージカルシーンと実に盛り
 沢山で、盛り沢山故にどのエピソードも要素ももぅ一つ踏み込みが足りなくて。ミュージカル
 シーンも私がこれまで観てきたインド映画に比べてかなり短め(本作は大体3分程度。大抵は
 5分はあると思っていたが…)なのに加えて入り方と終わり方がやや唐突なのが残念でござ
 いましたが… このDVDっか映画、IMDbでは141min、その他のサイトでは165minだ175minだ
 のとあったんですが購入したDVDを計測してみると153minって事なんでひょっとするとカット版
 なのかもしれませんので場面転換の唐突さやエピソードの物足りなさはそれもあるのやもしれ
 ません。ただその分テンポ良く且つ主演のGovindaのクドいけれどカラリとした雰囲気でサラッ
 と見れる娯楽映画でございましたな。

  でも、人にオススメするか? ってなるとしませんけどね。
 Govindaの面白さってあのマシンガントークにあるんですけど、英訳された台詞ではいまいち
 ニュアンスや言葉遊びの雰囲気はおぼろげには解るものの伝わるものでもありませんし、
 映像が綺麗ではあっても『ラガーン (2001)』の呆れるくらいにデカいオープンセットロケは例外
 としてももっと凝っていたり自然等を綺麗に撮った作品はいくらでもありますし、ミュージカル
 シーンにしても本作より優れた作品はいくらでもありますしね… ただ何て言うんですかね、
 娯楽として笑ってホロリとさせてスッキリと終わって後に楽しかった気分を残してくれるこういう
 作品も私は好きなんですけどね… 『Dhoom2 (2006)』とか最近の海外マーケット重視で尺の
 長さ以外はインド映画らしさの薄い映画と比べると、こういう間口の広めの娯楽作品ってね。

 ・さて、DVDソフトとしましては。

 ・画質は元のフィルムによるノイズや色合いのバラつきなどがありますが全体的には発色は
 綺麗ですしシャープな方だと思います。元が2000年の映画なんで流石に最近の映画、特に
 デジタル撮影の作品と比べれば辛いんですけど、まぁこれなら上等な方に入るんじゃぁない
 んでしょうか? 音質は特に問題無し。

 ・で、DVD特典ですが…
 
「Song Menu」はインド映画のDVDではお馴染みの曲シーンへのチャプターのみ、ってヤツで
 す。ただ最近のソフトにある「All Play」は無いのはちょっと残念ですかな。
 
「Song Promotion」は1分程度の曲を中心にしたCMを連続再生する「Song Promos」と劇場版
 予告編の
「Theatrical Trailor」の2つ。本編に比べて予告編の画質、音質がやや落ちるのは
 どこの国のDVDでも珍しかないんでこんなもんでしょうな。
 
「Now Available」はBollywood Entertainment社のにはお馴染みの既に同社が発売している
 DVD紹介。文字のみとは言え110タイトルも収録してあるのは豪勢ですよな。

  先にも書きましたがインド映画として特出した作品だとは思いませんが、安心して観られる
 コメディ映画としては悪くないと思います。ソフトとしては良い方だと思いますので興味のある
 方で、このBollywood Entertainment社版ならばいいんじゃないんでしょうか? って事で。


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