・『Wheels On Meals (Digitally Remastered) (1984)』 - Region 3


 Studio: Joy Sales (HK)
 DVD Release Date: February 15, 2007
 Run Time: 108 min

 Aspect Ratio: 1,85:1 (Anamorphic Widescreen)

 Available Subtitles:
 English, Traditional Chinese, Simplified Chinese

 Available Audio Tracks:
 Cantonese - Dolby Digtal 5.1, DTS, Original 2.0

 Special Features:
  ・Original Movie Trailer (4:10)
  ・New Edited Movie Trailer (1:51)
  ・Movie Stills Photo Alubum (20)
  ・Movie Photo Slideshow
  ・Bonus Features
   ・A Interview With Sammo Hung (10:06)
   ・A Interview With Yuen Biao (7:20)
   ・NG Shots (3:17)
  ・Trailers (3)

 ・原題『快餐車』 ってのは「カッ飛び食堂車」ってくらいの意味でしょうか。英語題名もそれに
 倣ってWheels On Meals、だったのを邦題で「ジャッキー・チェンの爆走!カンフー屋台」とか
 にしないで『スパルタンX』としたのは良かったんじゃぁないかと。意味不明ですが(笑)。

  ジャッキー vs. ベニー・ユキーデのシーンが好きなんだけども、わざわざその為だけにDVD
 を購入するのもなぁ… っと思っていたものの、そのシーンだけでもあと何度かは観るであろ
 うし壁登りんトコとか他だって観るトコはあるだろうし… って事で調べてみるとこの香港版が
 手頃な値段で特典も多めだったんでオーダーしましたが…

  
劇中曲、違うじゃん。

  キース・モリソン作曲のあのテーマソングも、目当てのジャッキー vs. ベニーのシーンも、
 スコアが軒並み別物… 調べてみるとキース・モリソンとは木森敏之氏って事を今回初めて
 知ったのですが… そうなると多分権利関係でモメての措置か、それともあのテーマソング
 等はあくまでも日本公開用の日本独自編集版のみだったからこのリマスター版こそ本来の
 オリジナルスコア、って事なのかもしれませんが… 何度も観ていて刷り込まれている身に
 はちょっとこれは辛いです。スローなテンポでスッカスカな曲で盛り上がる場面がちっとも盛り
 上がりゃしない。これまで未見の人ならば違和感は無いのかなぁ… でも、曲でももっと盛り
 上がるようになってたんだけどなぁ… っと、ガッカリ。
  初期に別の会社から出た版以外はこういう仕様になっちゃってるようで仕方無いんですけ
 ども、残念な事には変わりが無いですわ…
  これがMonty Pythonみたいにマニアが多いのならば日本版音声も収録されたのかもしれ
 ませんが普通は無理、有り得ないですわなぁ…

  映画としてはジャッキー vs. ベニー以外に、コレ!って特筆すべき点は無い、明るい誤楽
 重視のジャッキー映画であります。ストーリーの整合性とかを求める向きには駄目なタイプ
 の作品でしょう。
  私もそない好きな作品でもなく、精神病院んトコなど尺が長くてクドいワリにそない必要では
 ない場面が多いし中国人らしい外国人への差別感とかキャラ立て出来てねぇよなぁ… とか
 思ったりもしますけど、でも当時30歳というジャッキーの溌剌としてキレのあるアクションは
 やっぱり凄いし、ただ凄いと披露するだけでない匙加減等は今観ても好ましく思いましたね…

 ・さて、DVDソフトとしましては。

 ・紙製のアウターケースに入ってはいるんですが別に立体仕様になってるとかケースを外す
 と何かが出るとかの仕掛けも何も無いんで個人的にはちょっと邪魔。こういう無駄なオマケ的
 仕様ってのは日本版ではよくあるんですけど、こんなのやるくらいならその分、パンフとか
 DVDの中身に凝ってくれりゃぁいいものを、って思うんですけども。

 ・
画質はもぅ充分でしょう。クリアーになってデティールもバッチリ。やや色合いとコントラストを
 強調したのかテロップ部分が滲む感じがしなくもないですが、20年前の作品としては充分で
 しょうて。っか、劇場で観た時より綺麗かもしんない、って思ったくらいですもの。

 ・音質は… レストアのせいでしょうか、ちょっとスタジオ臭いと言うかあまりフィットしていると
 は言い難い感じがしなくもありません。クリアーなんですけど、音の響き方が画面の空間的
 に合ってなくてどんな場所でも一定の感じがする、って言えばいいですか。まぁこれは好み、
 ですかね。でも音そのものは実にクリアーですよ。

 ・特典はなかなか充実してますんで1つ1つ書いていきますと…
 
「Original Movie Trailer」はまんま当時の劇場予告、の筈ですがこちらも音楽が差し替えにな
 ってます。予告編だけはそのまま、ってのも珍しくないだけにこれはちょっと残念ですなぁ…
 
「New Edited Movie Trailer」はこのDVDの宣伝用で、劇場オリジナル予告編と比べるとリマ
 スターされた画質の素晴らしさがよく解りますね。
 
「Movie Stills Photo Alubum」はたった20枚で劇中ショットだけ、せめてオフショットとかもう
 ちょっと数があったら… ってのをダラ〜っと連続再生するのが
「Movie Photo Slideshow」
 って別の素材使えや!(笑)
 
「A Interview With Sammo Hung」はサモハンが英語で喋るもので中文と英文字幕が表示可
 能なのですが何故か英文字幕が微妙に実際のサモハンの喋りと違う謎字幕。やや香港映画
 の情況に関して悲観的げなのが印象的でありましたが…
 
「A Interview With Yuen Biao」はユン・ピョウが中国語(多分、広東語?) で喋るものですが、
 スッカリ顔が丸くなって眼くらいしか面影が無いのには月日を感じますな。こちらも中文・英文
 字幕が表示可能です。
 
「NG Shots」はNGとテストショット、スケボーの練習風景等をザーッと再生します。BGMはあり
 ますが音声はありません。
 
「Trailers」は『飛龍猛将 (1988)』(サイクロンZ)、『龍的心 (1985)』(ファースト・ミッション)、
 『A計画 (1984)』(プロジェクトA)のデジタルリマスター版DVDの予告集であり、劇場版のでは
 ありません。なんかコレ観るとベニー繋がりで『飛龍猛将 (1988)』も欲しくなってきました(笑)。

  本編の楽曲がオリジナル(日本版楽曲の収録無し)、特典がもうちょっと・食い足りない、
 ってのは難点ですけども、ソフトとしては良い方なんじゃぁないんでしょうか。とは言え後日、
 楽曲にあのテーマソングがついた版が出たらそっちを買ってしまいそうだなぁ… とは思い
 ますけどね。っか買う。


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