・『Curious George (Widescreen Edition) (2006)』 - Region 1


 Studio: Universal Studios
 Theatrical Release Date: February 10, 2006
 DVD Release Date: September 26, 2006
 Run Time: 88 minutes

 Aspect Ratio: Widescreen - 1.85:1
 Available Subtitles: English, Spanish, French
 Available Audio Tracks: English, Spanish, French
  - Dolby Digital 5.1 Surround

 Special Features:
  ・Jack Johnson "Upside Down" music video
  with sing-along feature
 ・Deleted Scenes (15 - 16:49)
 ・"Drawn" to George
 ・Monkey Around with Word
 ・Monkey In Motion
 ・Games
 ・Read with Child
 ・DVD-ROM

 ・流石にもぅいい歳をしているんでただ絵が動けば喜ぶようなものでもなく。そりゃまぁ作画も
 着色も枚数も欲しいし声を担当する人の技術も、音楽も、お話も勿論重要だしちゃんとして
 欲しいんですが、しかしそれよりも私としては
 
「何故アニメなのか?」
  という点で納得っか感心が出来ないモノはやっぱり不足感っか退屈って言いますか…
 主人公Tedの声を担当したのがウィル・フェレルでBox Officeでそれなりの成績を出した本作
 も気にはなってはいたものの
 「しかし購入し観るだけの価値があるのか?」
  って思うと非常に微妙で間四手はいたのですが、たかが¥1500程度のモノで観ないで後で
 後悔するよりは… って事でオーダーしたブツですが、結果から言えば事前の逡巡は杞憂
 ではなくまさにその通り、綺麗で枚数も多く、3DCGとデジタルセルのマッチングも悪いもの
 でもなく、気の弱いTed役にウィル・フェレルが本当に合っていて、可愛らしいお話ではあった
 ものの、観ていて手間がかかってるのは解ってもアニメーションとしての情熱も感動も戦慄
 も何も感じない絵っか画では私には物足りない作品でしたな…

  何もカメラをガチャガチャ動かす必要は無いんだけど、どうもコンピューターと納期の都合
 が優先されたかのような、アップにもなれずスピードも出せないダイナミックさに欠けた動き
 では「手書き動画のデジタルセル&3DCG」って手法を採用した意味もあんまり無いし…
 時折質感に感心するカットがあってもそれが持続するワケではないんじゃ過去のディズニー
 にも及ばないし、様々なアクションをしてみせても空間と空気と重力とスピード感があるワケ
 でも、「オレはコレを描きたかったんだよッ!」って怨念や情熱も無いんではねぇ… っと。

  それでもまだお仕事として徹底して丁寧であるのならばまだしもデティールがシーン単位で
 甘くなったりならなかったりするし… 流石にゼジタルセルだから塗りムラは無いけど(笑)、
 テクスチャーどころかモデリングまでクオリティに差があっちゃぁマズイでしょう、同じシーン
 内で…。セル部分の動きも結構バラつきがあったし、博物館の恐竜の化石のようにモデリ
 ングとセルが別物になってるトコとかも含めて雑いんで、これではちょっとノれんなぁ… っと。

  原作の絵本を未見なんで、ひょっとするとお話だけでなく画面の構図等を絵本通りにする
 為とかの規制っか縛りがあっての事なのかもしれませんが、それならばお仕事として徹して
 すべきだった筈で、提供だかタイアップか知らんがドールやスタバのロゴを綺麗に見えるよ
 うに調整してる手間を何故本編でも出来なかったのか? 結果、TVアニメよりはちょっと見
 栄えのいい程度でしかなく、色々なアニメを観てる人からすれば所々の技術には感心する
 ものもあっても… って出来ではなぁ… っと。

  ガーフィールドやスチュワートのようにジョージを3DCGでする実写版だってアリだった筈
 だが、あえてアニメ版でやった意味や意義をまるで感じられない、非常に残念な作品であり
 ましたわ… まぁお話としては可愛い、小さいなりにまとまった話ですんでお子様に見せるの
 ならば悪くないとは思いますが、まぁそれだけの作品ではなぁ… そう、
 「この映画だから、こんな絵が観られた!」
  ってのが無いとねぇ… っと、ちょっと私的には残念な作品、でしたわ。

 ・さてそんなお子様向けの本作、DVDソフトとしてもお子様向けになっていまして…

 ・紙製のアウターケースは立体的なモノになっていて可愛らしいんですが、劇中とカラー設
 定が若干違うのはどうかと。

 ・ケースにはタイアップしたメーカーの商品が割引になるチケットや広告をまとめた小冊子
 が入っていて楽しい反面、世知辛い印象も受けます。

 ・画質・音質には問題が無いのでサックリとDVD特典について解説をば。

 ・「Jack Johnson "Upside Down" music video with sing-along feature」はPV。

 ちょっと珍しかったのが「Deleted Scenes」。普通の映画ならばよくあるものですしアニメ作品
 でもストーリーボードでの紹介ならば珍しくないんですが、コレは動画なんですよ。色塗りこそ
 されてはいませんが、背後のモノも含めてシーンとして殆ど出来ているものばかり。台詞も
 収録されていて尚これが採用されなかったのは尺の都合か納期や予算の都合かどうかは
 判断しかねますがアニメでここまで作ってある「Deleted Scenes」もちょっと珍しいかな?

 「Drawn" to George」はジョージの似顔絵の描き方解説、「Monkey In Motion」はお子様向け
 のアニメ製作解説、「Monkey Around with Word」は劇中のシーンを使っての「言葉を覚えよ
 う!」という短編学習モノで、どれもお子様向けのモノです。

 「Games」は塗り絵や画面にバナナの数は何本?って簡単なもので全部正解しても特典映
 像等のご褒美は無いお子様向けの仕様です。

 「Read with Child」は公共広告機構のCMみたいなもんで、題名通り「あなたの子供の為に
 本を読んであげてください」ってモノですが、こういうのは結構重要かもしれませんね。

 「DVD-ROM」はプリントアウトして使う塗り絵のデータとゲーム、っと本当にこのDVDはお子
 様と一緒に楽しむって目的の為のモノだと思いますんで、スレた熱心なアニメファン向けの
 作品ではないなぁ… と。


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