・『Dhoom (2004)』 - Region All


 Studio: MARIA DVD
 DVD Release Date: 2004 August
 Run Time: 123 minutes

 Aspect Ratio:
 16 x 9 Anamorphic (2.35:1 Aspect Ratio)

 Available Subtitles: English

 Available Audio Tracks:
 Hindi (Dolby Digital 5.1 Surround)

 DVD Features:
 ・Alternate End ( :59)
 ・DHOOM DHOOM (O.S.T Video) (3:27)
 ・DHOOM THE MAKING (23:12)
 ・THATRICAL TRAILOR (1:21)
 ・T.V PROMOS (2:50)
 ・FORTHCOMING ATRACTION (2:31)

 ・都市部に現れるバイクの盗賊団、巧妙な計画と鮮やかな手際、そしていざとなれば300km
 オーバーの速度を出せる外国製のバイクに警察も打つ手が無かった。警視Jai(Abhishek
  Bachchan)は部下にバイク乗りを重点的に調べさせていたが、そこで浮かんで来たのが
 ストリートレーサーでありバイク屋のオーナーでもあるAli(Uday Chopra)。バイクの腕もあり
 改造もこなし、そして警察蔑視ってのもあったのでとりあえず逮捕をするが、その取り調べ
 の最中にも盗賊団は出没。Aliはメンバーではなかった事が解るとJaiはAliに過去のナンバー
 プレート偽造等の違法行為を不問にするかわりにバイク盗賊団の捜査に協力させる事に。

  盗賊団を指揮するのはKabir(John Abraham)。無駄な流血や衝突を避け、スマートに獲物
 を奪う事こそ大事だとする彼らは普段はピザショップのアルバイトとして身を隠し、且つ日々
 街の道路の状態を調査していた。

  JaiとKabir、警視と盗賊団、追う者と追われる者という対極の位置にいながらも、それぞれ
 の仕事のやり方に互いに通じるものを感じながらも対決に向かう…


  2004年度インド国内での年間興行成績第4位、というアクション映画でございます。観る前
 はバイクがアクションのメインって事で『トルク(Torque (2004))』と盗賊団との対決って事で
 近年の作品では『TAXi(TAXI (1997))』ってののミックスかと思ってたんですが、それはお話
 的にはさして間違ってないものの映像的にはチェイスシーンでユーロビートをかける手口は
 アニメ版『頭文字D』を、アクションやショット、カット等は『マッハ!!!!!!!!(Ong-Bak (2003))』
 彷彿させる娯楽アクション映画でございました。

  っか、一番影響を受けたのは多分『マッハ!!!!!!!!(Ong-Bak (2003))』でしょう… スラムから
 悪人に追われつつ逃走するシーンとか、クライマックスのトレーラーでの殴り合い、って解り
 易い部分だけでなくデジタルズームとかの演出部分とか、観ててピンときたですよ。これが
 あながち的外れに思えないのはエンディング兼メインテーマ曲「DHOOM DHOOM」を歌って
 いるのがTata Young(日本ではタタ・ヤンが一般的?)ってタイのポップシンガーだから、って
 のは根拠薄いっすかね?

  とは言え、Kabirが操るのはスズキの隼だったり、恋愛や家族とのゴタゴタも特に無く、田舎
 も広大な風景のショットも無く、ミュージカルシーンすらさしてお話的に必要の無い仕上がりと
 いい、英語での台詞が結構多かったり、っと若手の製作者が自分達がカッコイイ!ってシビ
 れた映画のシーンや要素を目一杯詰め込んで煮込んで作ったかのような本作は本編123分
 ってのも込みでインド映画らしくない映画ですんでかなり気楽に観れるんじゃぁないんでしょう
 かコレは。

  この映画がインドで全地域・全年齢的に受けたとはとても思えません。役者は皆巧いこたぁ
 巧いけれども生活感の乏しい絵空事のお話ですし、快活でファッショナブルではあっても所謂
 ハッピーエンドでも無い点も込みで年間興行成績4位という結果はあくまでも若者らの支持
 あってのもの、ではないかとで思うのですよ。
  でも、今のインドの若者らがカッコイイと思えるモノだけを集めて、あえて家族とかが無い、
 あくまで絵空事・お話として楽しめるように作ったこの映画って伝統的インド映画好きの人に
 は物足りない、薄っぺらなハリウッドの真似事にしか感じないんでしょうけど、そういう昔から
 よくある恋愛や家族の映画にはインドの若者だって飽きてるんじゃぁないんでしょうかね…
 とか小難しい事は横に置いておいて、エンターテイメント好きの私にはその姿勢とカラッとし
 た出来は面白い作品に思えたですよ。

  そりゃまぁ予算的にはハリウッドには敵わないし、アクション… 特に格闘なんかだとタイ
 にゃぁ敵わない、けど、無理に同じレベルにしようとしないで、それでいて安易にパクったり
 するだけにしないで今、自分達が出来る事をちゃんと考えて実現させていく事で素敵な娯楽
 作品になったと思うんですよ。そして、インド映画というフォーマットっか御約束にあまり拘ら
 なかったからこそ、娯楽作品好きの、特にアクション映画好きだったら様々なチェイスあり、
 銃撃もあり、泥臭くも湿っぽくもなく、劇中のバイクよろしくテンポ良く展開するこの映画はどこ
 の国の人でも楽しめる受けの広い作品になってるんじゃぁないのかなぁ… っと思うんです
 けどね…

 ・って感想はさておき、DVDソフトとしましては…

  え〜実はコレ、Amazon.comのMarketPlaceにてオーダーしたブツなんですが、当然発送が
 アメリカからってなったんでてっきりYash Raj Filmsオフィシャルのブツが来るかと思っていた
 んですが、何とバングラディッシュから届きました(涙)。ダッカからですってよ奥さん。
  MarketPlaceにはVA in USってあったのにBngladeshからなんて思いもよらなかったですし、
 ジャケットは全然違うわ、NEWの筈なのにシーリングとか無いわ、再生すりゃぁコピーや複製
 頒布等に対する警告文表示も無いブツだわ… 一応Yash Raj Film社のロゴは出るけど…
  ってブツでしてな。
  従ってこのブツがバングラディッシュでの正規版かバングラディッシュ製の海賊版かは私に
 は判断出来ない版でのものなのでYash Raj Filmsオフィシャル版購入をご検討なされている
 方はご参考程度に思って下さい。

 ・画質&音質は良好ではないかと思います。
 『Banty aur Babli』に比べると気持ち落ちるような気もしなくもないのですが、これはUS版オ
 リジナルよりも日本版が汚いのと同じようなものかもしれませんし。あえて言えば登場人物
 ナド、他の映画で観ている出演者の事を思うとアスペクト比が微妙におかしいような気もしな
 くもないんですが、これもマスターの問題かもしれませんし… って事で特にノイズも見当た
 らないし普通に綺麗な部類に入るんじゃぁないかと。

 ・特典はYash Raj Filmsオフィシャル版と同じようです。
 「FORTHCOMING ATRACTION」ってしてあるのが結局『VEER-ZAARA』予告編一本だけって
 なのも、何故か前口上がRani Mukerjiなのかよく解らないのを除けば後は字面どおりのもの
 ばかりで過不足感は無いかと思います。っか、これだけコンパクトってよりタイトにソリッドに
 チューンした映画の場合はあんまり特典が多くても興醒めかな… ってな気もしましたな。



   あぁしかし…

   やっぱりYash Raj Filmsオフィシャル版の方が綺麗なんだろうなぁ…

 
 っと思うのも事実ですんで、購入する時は是非に、ジャケットの違いにはご注意をば。
 他国正規版だか海賊版だか解りませんが、それにしては綺麗だとは思いましたけど、ね…


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